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金子みすゞ名詩集 の商品レビュー

4.1

29件のお客様レビュー

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2024/07/14

★★★★☆NHK 100分de名著で取り上げられて読んでみたくなりました。日常の何気ない誰にでもある出来事が詩になっていてイメージしやすくて分かりやすかったです。なるほどと思える詩、せつなくなってしまう詩など気持ちが入り込む内容でした。詩を読むことに苦手意識がありましたが、詩もい...

★★★★☆NHK 100分de名著で取り上げられて読んでみたくなりました。日常の何気ない誰にでもある出来事が詩になっていてイメージしやすくて分かりやすかったです。なるほどと思える詩、せつなくなってしまう詩など気持ちが入り込む内容でした。詩を読むことに苦手意識がありましたが、詩もいいなと思える作品で苦手意識を変えてくれました。

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2024/04/20

ノスタルジーを感じる、素敵な言葉たち。 切ない雰囲気を漂わせながらも、自然や生物に対する優しさに溢れていて、繊細な心が伝わってくる。 「星のかず」が一番心に残っていて、人生は途方もない道のりだけれども、嬉しかった事、幸せに感じた事をひとつひとつ数えて、日々を積み重ねて生きていこ...

ノスタルジーを感じる、素敵な言葉たち。 切ない雰囲気を漂わせながらも、自然や生物に対する優しさに溢れていて、繊細な心が伝わってくる。 「星のかず」が一番心に残っていて、人生は途方もない道のりだけれども、嬉しかった事、幸せに感じた事をひとつひとつ数えて、日々を積み重ねて生きていこうと強く思いました。

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2024/03/16

命、自然、小さなもの、事象一つ一つに目を向け、宝物のように大切に取り上げる。 作者の慈しみ深さ、洞察力にハッとさせられる作品の数々でした。

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2024/01/10

「私と小鳥と鈴と」で名前は存じ上げていましたが、他の詩は読んだことがなく読んでみました。私は全体的に深い悲しみを感じました。その理由は詩から読み取れます。 特に好きな詩は「露」、「灯籠ながし」、「積もった雪」です。

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2023/07/18

読んで改めて思う。 金子みすゞは天才だと。 こんなにも無邪気で、透徹した目線で、それでいて詩としての完成度が高い。童謡詩人と言うだけあって、子どもにも口ずさんで読んであげたい詩ばかりだ。もちろん、大人になって読んでも響く。 有名な「私と小鳥と鈴と」や、「こだまでしょうか」も収録さ...

読んで改めて思う。 金子みすゞは天才だと。 こんなにも無邪気で、透徹した目線で、それでいて詩としての完成度が高い。童謡詩人と言うだけあって、子どもにも口ずさんで読んであげたい詩ばかりだ。もちろん、大人になって読んでも響く。 有名な「私と小鳥と鈴と」や、「こだまでしょうか」も収録されており、充実した一冊だ。 私は特に序盤に収録されている詩が好きで、「大漁」の鋭さ、「お菓子」のやっちゃった背徳感の描き方、「こころ」の母親を寛大な目で見ている幼い子ども心、「不思議」の不思議に思うことを当たり前と言われることすら不思議と捉える純真さ、「二つの草」のお互いの立場が違う故に分かたれる物悲しさとそれでも知らずに隣にいるという事実の尊さ…語り始めればキリがない。 中でも一番好きな「土」を引用させていただいて〆る。 ーーー 土 こッつん こッつん 打たれる土は よい畠になって よい麦生むよ。 朝から晩まで 踏まれる土は よい路になって 車を通すよ。 打たれぬ土は 踏まれぬ土は 要らない土か。 いえいえそれは 名のない草の お宿をするよ。 ーーー …なんと優しいうただろう。

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2023/03/01

金子みすゞ、この高名な詩人の作品を永らく読んでいなかったことを恥じる。常に平易な言葉で語られているが、素晴らしい抒情性豊かな詩が多い。 私と小鳥と鈴と 夜ふけの空 雪 海へ 星とたんぽぽ 金魚のお墓 浜の石 積った雪 などが印象に残った。 もう一人の郷土の詩人、中原中也に勝るとも...

金子みすゞ、この高名な詩人の作品を永らく読んでいなかったことを恥じる。常に平易な言葉で語られているが、素晴らしい抒情性豊かな詩が多い。 私と小鳥と鈴と 夜ふけの空 雪 海へ 星とたんぽぽ 金魚のお墓 浜の石 積った雪 などが印象に残った。 もう一人の郷土の詩人、中原中也に勝るとも劣らない。素晴らしい詩人だ。

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2023/03/20

 女性の地位が低い時代に、金子みすずのように自分なりの生き方と生きがいを見つけて生きていた女性がいたことはとても勇気づけられる。彼女の詩は詩に親しまない私にも難しくなく、心に真っ直ぐに向かってくる聡明な詩であった。だが、彼女の人生を知るとそれも全て痛ましさに変わってしまった。  ...

 女性の地位が低い時代に、金子みすずのように自分なりの生き方と生きがいを見つけて生きていた女性がいたことはとても勇気づけられる。彼女の詩は詩に親しまない私にも難しくなく、心に真っ直ぐに向かってくる聡明な詩であった。だが、彼女の人生を知るとそれも全て痛ましさに変わってしまった。  彼女の人生を知ってからというもの、それまでは触れたとたんに安心と涼しさが溢れてきた彼女の詩も、深い悲壮感のスイッチになってしまった。 美しい詩にはそれなりの理由がある。

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2022/05/20

詩人金子みすゞの残した作品には、深い愛情や悲しみ、子供独特の感性などが、やさしく、みずみずしい言葉で綴られています。 金子みすゞの名詩93編が収録されています。 こころに響きます。

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2022/02/05

東日本大震災の際に『こだまでしょうか』が流されて、気になっていた詩人です。 みすゞさんの詩は優しく心に染みる。でもちょっと寂しさも含まれ、それは彼女の育った環境によるものなのかもしれません。 『私と小鳥と鈴と』の「みんなちがって みんないい」この言葉を読むと、大袈裟ですがなんか許...

東日本大震災の際に『こだまでしょうか』が流されて、気になっていた詩人です。 みすゞさんの詩は優しく心に染みる。でもちょっと寂しさも含まれ、それは彼女の育った環境によるものなのかもしれません。 『私と小鳥と鈴と』の「みんなちがって みんないい」この言葉を読むと、大袈裟ですがなんか許されている、そのままでいいよ、と言われているような気持ちになります。今も制限の多い時勢で、そんな時こそ彼女の詩に触れてほしいです。

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2022/01/29

100分de名著をきっかけで、学生時代ぶりに手に取って読んでみる。日比谷公園で歩きながら、マスクの下でぶつぶつ音読した時の音の心地よさがたまらない。声に出して読みたくなるつくりが本当に上手いと思う。「硝子と文字」「蓄音器」「明るい方へ」「蜂と神さま」あたりが今回は好きだった。

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