ジョニー・ザ・ラビット の商品レビュー
なんとも不思議な・・・ ウサギが主人公で、ハードボイルド。 ギャングに飼われていたウサギが復習を果たそうと・・・ 妙に、ウサギの心理に詳しい。 何だかよく分からないようで、でも、面白かった。
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東山さんの作品ってつまるところ「愛は何処に行っちまったんだ?ここ以外の何処かにあるのか?」というところが味噌なんだけど、ウサギを擬人化することでその真理に少しでも近づいてみせようとしたんじゃないかと思う。 ともあれ主人公がウサギだろうが人間だろうが一流のジョークと一流の悪党ぶりで...
東山さんの作品ってつまるところ「愛は何処に行っちまったんだ?ここ以外の何処かにあるのか?」というところが味噌なんだけど、ウサギを擬人化することでその真理に少しでも近づいてみせようとしたんじゃないかと思う。 ともあれ主人公がウサギだろうが人間だろうが一流のジョークと一流の悪党ぶりで十分東山作品を堪能できる。
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ウサギのハードボイルド、全く想像がつきませんでした(笑) 出会い頭に性交に走り、「ラビッチ!!!」と相手を罵っているシーンは、くすりと笑ってしまいました。
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いくつかの書評にあったように、最初は正直、読み辛さを感じた。 ウサギの主人公が本当のウサギなのかメタファーなのか、 登場人物のうち誰が人間で誰がウサギなのかもよくわからず。 ところが後半、一気に加速してもう、手が止まらなかった。 あ、これ、こういうことだったの?という謎解きも...
いくつかの書評にあったように、最初は正直、読み辛さを感じた。 ウサギの主人公が本当のウサギなのかメタファーなのか、 登場人物のうち誰が人間で誰がウサギなのかもよくわからず。 ところが後半、一気に加速してもう、手が止まらなかった。 あ、これ、こういうことだったの?という謎解きもしかり、 求めていた敵に半分情が移りかけてみたり。 いやもしかしたら、ジョニー自身が自分の無力から逃げたくなって、 つい庇護される側に甘んじたくなる、揺らぎがそうさせているのかもしれないけれど。 最後のほうはもう、切なくて少し、つらかった。 村上春樹のようなあのくだりは、そういうことだったの? という、カナシイ謎解き。 ありがちな擬人化でもメタファーのファンタジーでもない。 ウサギである必然とその結末に、読了後はすっきり感と切なさが残った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み始めと読後感で感想が180度変わった作品でした。 第一章ではハードボイルドなウサギというギャップと 妙にリアルなウサギ描写でユーモアが先にたっていたけど、 第二章ではテリーの死に動揺するジョニーの葛藤や 再び戻った人間界でのボビーとの不思議な共存関係 等かなりシリアスで引き込まれました。 ハードボイルドでいようとしながらも自分の存在に苦悩するジョニーが可愛かったです。 ブルーノの正体は以外でした。
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東山彰良さんの作品の中でもちょっと異質の作品だと思った。 マフィアに飼われていたウサギのジョニー・ザ・ラビットがとにかく可愛らしい。 まさにおとぎ話のようなハードボイルド小説で、今までになかった作品。
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花は桜木、男はジョニー、声高らかに歌うはカンツォーネ! 目次にあった「ジョニー・イン・ザ・ブルー・スカイ」に惹かれて購入。じゃっかん「空」買い マフィアのドンに飼われていた兎のジョニーは、今 シクラメン通りで兎の探偵業を営んでいる。 かつて難事件を解決した実績を持つジョニーの...
花は桜木、男はジョニー、声高らかに歌うはカンツォーネ! 目次にあった「ジョニー・イン・ザ・ブルー・スカイ」に惹かれて購入。じゃっかん「空」買い マフィアのドンに飼われていた兎のジョニーは、今 シクラメン通りで兎の探偵業を営んでいる。 かつて難事件を解決した実績を持つジョニーのもとに ある日、 行方不明の兎を探して欲しいという依頼が持ち込まれた。 兎の失踪などよくあること、と安く請け負ったジョニーだったが 事件はどんどん深みを増し—— ドンから、男の何たるかを教え込まれたハードボイルド・ジョニーの 真の男の物語。 読み始めは、ハードボイルドってこういうことなのかとも思うけど なんか下品だなぁという印象が強くて 少し抵抗心を持ったのだけど ハードボイルドを語るジョニーの愛嬌ある性格や どこまでも兎的に物事を捉える視点がとても面白くて 次第に引き込まれていった。 兎からみた世界 兎がとるだろう思考 兎の習性 その擬人化具合が絶妙で、思わずクスリとしてしまう。 ジョニーは人間に飼われ、またその生き様に恐ろしく感化されていて 自分を真の男だと信じている。 しかし現実には自分は兎で、それなのに兎的思考からも外れてしまっているので、どうしてもはみ出しものになってしまう。 実にわかりやすいテーマだけど、その王道な道をたどりつつも 時々すごくハッとすることも書かれていて 一筋縄ではいかない作品だなと思った。 名言多いな〜という印象。 弱くてもいい。情けなくてもいい。けど、最後には負けない。 そんなジョニーがかっこいい。
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小気味良いテンポについつい乗せられて、冗談!! 突っ込みいれながらもグッときたり。 ハードボイルド全開、期待を見事に裏切られた。 伊達兎だね、ジョニー・ザ・ラビット。
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兎が主人公のハードボイルド物。 ずっと読みたかった本で、文庫で出たので購入。 最初にいきなり地図が載っていて、「あー、ファンタジーなんやな。」って思ったんだけど、ファンタジー色は無くせつない。 ジョニー・ラビットは「マフィオーソ」で、男である。 …、とは言ってもやっぱり兎なん...
兎が主人公のハードボイルド物。 ずっと読みたかった本で、文庫で出たので購入。 最初にいきなり地図が載っていて、「あー、ファンタジーなんやな。」って思ったんだけど、ファンタジー色は無くせつない。 ジョニー・ラビットは「マフィオーソ」で、男である。 …、とは言ってもやっぱり兎なんだけどね。 本人(本兎?)もそれをちゃんと解っていて、自分に出来る事をしょうと頑張るところが、たまらない。
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マフィアに飼われていたウサギ、ジョニーのお話。飼い主が殺されてしまい野性に戻って探偵をしているがある依頼から様々なことに巻き込まれ、ウサギとして生きることの意義、人間との違いに囚われながら飼い主の敵討ちに奔走する。設定の可愛らしさとは裏腹に内容は重ためで筋も割と複雑。じっくり読む...
マフィアに飼われていたウサギ、ジョニーのお話。飼い主が殺されてしまい野性に戻って探偵をしているがある依頼から様々なことに巻き込まれ、ウサギとして生きることの意義、人間との違いに囚われながら飼い主の敵討ちに奔走する。設定の可愛らしさとは裏腹に内容は重ためで筋も割と複雑。じっくり読むのに向いている気がします。
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