アナタはなぜチェックリストを使わないのか? の商品レビュー
私は日常的にTODOリストを作成し、作業にあたっているが、 この本を読んでから、作業に当たる前にチェックリストを作成するようにした。 TODOリストとチェックリストは、似て非なるものらしい。
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航空機のパイロットは、当たり前のようにチェックリストを活用している。 人間は忘れることが当然だし、突然のトラブルが発生すると大なり小なり同様もあるし、パニックになることもある。そんなときにチェックリストを見て確認しながら対応するシステムができている。そのシステムを参考に、医療現場...
航空機のパイロットは、当たり前のようにチェックリストを活用している。 人間は忘れることが当然だし、突然のトラブルが発生すると大なり小なり同様もあるし、パニックになることもある。そんなときにチェックリストを見て確認しながら対応するシステムができている。そのシステムを参考に、医療現場に適用すべくWHOで安全な医療現場のためのチェックリスト作成をしたのが著者であるガワンデさんだ。 本書は、具体的な事例とともにチェックリストの効果をじわりじわりと伝えてくれる。私自身もどちらかというと、チェックリストがあることの効果を信じていなかった方なので、本書を読んで考えを改めた。 また、本書は読み物としても抜群に面白い。そして、ビジネスの現場にも役立てることができる本としての側面もある。もっと早く読んでおきたかった。
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チェックリストの重要性について、自らの体験をもとに書かれた本。単純だけど必要。仕事や日常に多く取り入れていきたい。
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チェックリストの重要性を事例を元に説明し続ける本。結論だけ言うならタイトルにもある通り、チェックリストを使おうというメッセージだが、事例を読み進める中でチェックリストに対するイメージが変わり、急に魅力的なものに見えてくる。
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人間には「記憶力と注意力の危うさ」と「手間を省く誘惑」という問題があることを認め、最低限の手順を具体的に示したチェックリストを活用すれば、ミスは防止できる。 ポイント ・いつチェックを行うか、「行動のち確認」か「読むのち行動」かを決める ・原則、「1分以内にチェック可能で、飛ばされがちだが致命的な5〜9個」に絞る ・起きそうな問題とその時期を事前に予想し、それに関するコミュニケーションの予定も組み込んでおく
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良いチェックリストとは 1.いつチェックを行うかを明確にする(一時停止点) 2.「行動後の確認」タイプか「読みながら行動」タイプか決める 3.原則、項目の数は5~9個(60秒から90秒程度の確認時間)で 本当に致命的なものだけに絞る 4.シンプルで明確な文章、知っている言葉で ...
良いチェックリストとは 1.いつチェックを行うかを明確にする(一時停止点) 2.「行動後の確認」タイプか「読みながら行動」タイプか決める 3.原則、項目の数は5~9個(60秒から90秒程度の確認時間)で 本当に致命的なものだけに絞る 4.シンプルで明確な文章、知っている言葉で 5.改良を重ねる
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※このレビューにはネタバレを含みます
外科医が手術に伴う合併症を減らすために、簡単に医療現場に導入できる方法をさがし、そこでチェックリストの優秀さを知る経緯とその有用性を紹介する。 大胆な方法論とか、革命的な機器が登場したのではなく、紙1枚のチェックリストでいいってところが、面白い。期待される行為を確実なものにし、ちょっとしたパニックとも言える状態から解放してくれるツールになるのかもしれない。”集中したいこと”に確実に集中するために、”集中の対象外であるその他の細かいこと”を確実に実施できるようにするための、そんなツールである。 チェックリスト作成時に注意することはいくつかある。 そもそも導入の必要があること、簡潔に明記されていること、実施する際に困難がないか十分に確認されていること、これらを経て実際に運用される。だらだら長い文章が羅列されていては、実用的ではない。チェックリストはマニュアルではない。 問題となるのは、いかに人間が運用してくれるかである。そこでチェックリストを導入する組織の規律が大切になるのは身に染みる。※ここからは個人の意見です。 医療事故が起きた場合、病院が定めた手順書やマニュアル、チェックリストに従って行動していたなら、その原因はそれらマニュアルやチェックリストにあるかもしれない。それらを運用しても防げなかった事故になるので、原因が人為的にしろ環境要因が強いにしろ、徹底的に原因究明されるきっかけになる。責任は団体が負うだろう。 ただ、マニュアルやチェックリストを無視して医療事故が起きた場合、責任はそれらを無視した個人に向かう。原因究明しようにも”あの人が正しい手順を踏まなかった”が原因になりやすい。 とるべき手順を踏んでくれないと、守れるものも守れなくなると、昔の院長が言っていた。 航空業界は自己研鑽の宝庫だなと改めて思う。 チェックリストの運用だけでなく、看護師のキャリアラダーも航空業界から輸入されたものだったはず。
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多分自分からは手に取ることはなかった本。うーん耳が痛い…。昔大きな組織で働いていた時には使っていたし、作ったこともあったのに。どんな場面でも本当は作れるし、作るべきだなあ、と。今時間あるんだし、少し真面目に考えてみようかなあと思うけど、なぜか元気が出ない。
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元々読むつもりのなかった本だ。ただアトゥール・ガワンデという著者を辿っただけのことだ。チェックリストに興味を抱く人はまずいないだろう。ところがどうだ。のっけから引き込まれた。恐るべき文才である。複雑化する医療業界にチェックリストを導入することで事故率の減少を目指す奮闘ぶりが骨子で...
元々読むつもりのなかった本だ。ただアトゥール・ガワンデという著者を辿っただけのことだ。チェックリストに興味を抱く人はまずいないだろう。ところがどうだ。のっけから引き込まれた。恐るべき文才である。複雑化する医療業界にチェックリストを導入することで事故率の減少を目指す奮闘ぶりが骨子であるが、そこに至るまでのエピソードが短篇小説の如く鮮やかに描かれている。なかんづくハリケーン・カトリーナと航空機事故の件(くだり)が忘れられない。 https://sessendo.blogspot.com/2019/12/blog-post_19.html
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チェックリストはマキュアルではなく熟練者を助けるためのシンプルで使いやすい道具である。 巻末のチェックリスト作成のためのチェックリストは参考になる。
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