ジョーカー・ゲーム の商品レビュー
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終始かっこいい。 名前や肩書きに囚われず、自由自在に存在を変えながら任務をこなすスパイたちの生き様。鮮やかな手口はまるで怪盗のイリュージョンのようだけど、それを誇示することは無く、任務が済めば跡も残さず姿を消す。仕事人ではあるが忠誠心は無い、執着を持ってはいけない、愛情さえも…という、常人ではとても理解できないが、だからこそ無性に惹かれてしまうかっこよさがあった。 章ごとに視点人物が代わる、舞台も変わる、登場人物が多いし偽名も入り混じるのに、ふしぎと読みやすくテンポの良い作品。楽しく読めた。
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テレビで過去に見た作品の原作読んでみよう! その② ジョーカーゲーム。第二大戦下でのスパイ養成から始まるストーリー。ミステリーではないが、展開が読めず、素敵な雰囲気のアニメでした。 3日くらいで読めるかな?シリーズみたいなので、楽しみです!
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「D機関」を軸として主人公が入れ替わりながら進むスパイミステリー。どこまでも冷静で任務を全うするカッコよさ、主人公の心情も相まって、毎回惹き込まれて毎回そういうことか!って思わせてくれる。短編で程よい頁数なので「いつでもどこでも読書」のお供に最適。
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帝国陸軍内で秘密裏に設立されたのはスパイ養成機関。 世界大戦の頃には各国で似たような組織があったのでしょうね。(今もあるかw) 「スパイはなんとしても生きなければならない」というのは日本で受け継がれてきた武士道とは真逆の思想ですが、大切なことなのでしょう。 友人からのプレゼントで...
帝国陸軍内で秘密裏に設立されたのはスパイ養成機関。 世界大戦の頃には各国で似たような組織があったのでしょうね。(今もあるかw) 「スパイはなんとしても生きなければならない」というのは日本で受け継がれてきた武士道とは真逆の思想ですが、大切なことなのでしょう。 友人からのプレゼントで初めて読みましたが、シリーズ化やアニメ化も納得の面白さですね。
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著者、柳広司さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 柳 広司(やなぎ こうじ、1967年9月20日 -)は、日本の小説家・推理作家。三重県生まれ。神戸大学法学部卒業。 ---引用終了 で、本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり...
著者、柳広司さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 柳 広司(やなぎ こうじ、1967年9月20日 -)は、日本の小説家・推理作家。三重県生まれ。神戸大学法学部卒業。 ---引用終了 で、本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。この戒律を若き精鋭達に叩き込み、軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く結城は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を上げてゆく…。吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞に輝く究極のスパイ・ミステリー。 ---引用終了 本作の解説を、佐藤優さんが書いています。 そこで、本作の主人公の結城中佐のモデルは、陸軍中野学校の生みの親・秋草俊陸軍少将、とのこと。 そこで、秋草俊さんを、ウイキペディアで見ると、次のように書かれています。 ---引用開始 秋草 俊(あきくさ しゅん、1894年〈明治27年〉4月6日 - 1949年〈昭和24年〉3月22日)は、昭和期の日本の陸軍軍人。対ソ諜報を専門とする情報将校として陸軍中野学校初代校長、星機関長、関東軍情報部長を務めた。陸士26期。最終階級は陸軍少将。 ---引用終了
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柳広司さん著「ジョーカーゲーム」 初めて読む著者の作品。吉川英治文学新人賞と日本推理協会賞のW受賞作品。 観てはいないがアニメ化もされているとの事。 作品は帝国陸軍に組織されたスパイ養成機関「D機関」で繰り広げられる連作短編集。表紙の椅子に座った方が魔王こと結城中佐なのだろう、...
柳広司さん著「ジョーカーゲーム」 初めて読む著者の作品。吉川英治文学新人賞と日本推理協会賞のW受賞作品。 観てはいないがアニメ化もされているとの事。 作品は帝国陸軍に組織されたスパイ養成機関「D機関」で繰り広げられる連作短編集。表紙の椅子に座った方が魔王こと結城中佐なのだろう、彼が組織し集めた精鋭達の物語が繰り広げられている。 非常に面白かった。自分にはスパイ物の作品というよりミステリー作品としての方が強い印象をうけた。 頭脳と能力とが研ぎ澄まされた精鋭達が作品内で躍動している。各編で主人公は変わるのだが結城中佐が主軸にいるため各編に統一性と一貫性が生まれていてとても読みやすい短編集だった。 この作品の素晴らしい所が時代背景にあるであろう。スパイ養成所として名高い陸軍中野学校が設立された昭和12年という年に重ね合わせる様に「D機関」も設立されている設定。まさしく「D機関」のモデルは陸軍中野学校なのだろう。 戦争という国と国との戦いの為に精鋭されたスパイを養成するという、その時代背景こそがこの作品に奥行きを与えていると感じられた。 シリーズ化されているので次作、「ダブルジョーカー」も読んでみようと思う。
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めちゃカッコいい 「D機関」という名前も良いし、メンバーの設定も良い 名前を知られたらスパイとしてはクビという事だとなると界隈で有名すぎるイーサン・ハントはアウトって事になるんでしょうか 物語も程よい長さでサクサク読み進められ、ページをめくる手が止まりません 開戦までの日本と列強...
めちゃカッコいい 「D機関」という名前も良いし、メンバーの設定も良い 名前を知られたらスパイとしてはクビという事だとなると界隈で有名すぎるイーサン・ハントはアウトって事になるんでしょうか 物語も程よい長さでサクサク読み進められ、ページをめくる手が止まりません 開戦までの日本と列強のスパイ同士の痺れる様なやり取りが物語にすると面白いんでしょうね もっと話を作られそうな設定なのでドンドン書いて欲しいです
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ジョーカーゲームシリーズ1 アニメは見たことあってその時から好きでした。 原作も面白かった。 第二次世界大戦の時代の話は興味あるので時代も感じれて楽しかったです!
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ハードボイルド系と知人に紹介された。それぞれがジョーカーを中心に描かれ、主人公が入れ替わる。主人公が騙されている描写を読む自分もまた騙されている。思考が掻き回されるという意味でとても面白い作品。続きが気になって仕方がない。
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死ぬな、殺すな、とらわれるな。 目に見えない、影のような存在であれ。 伝説的なスパイ・マスターの結城中佐と、彼が陸軍内に極秘裏に設立したスパイ養成学校--通称“D機関”の暗躍を描いたスパイミステリー。 『ミッション・インポッシブル』のようなド派手なアクションは皆無で、味...
死ぬな、殺すな、とらわれるな。 目に見えない、影のような存在であれ。 伝説的なスパイ・マスターの結城中佐と、彼が陸軍内に極秘裏に設立したスパイ養成学校--通称“D機関”の暗躍を描いたスパイミステリー。 『ミッション・インポッシブル』のようなド派手なアクションは皆無で、味方内にすら「見えないこと」・「目立たないこと」を徹底する姿勢が新鮮で好ましい。私は本作をアニメ版から知ったが、声優慣れしていればどの人物が誰なのか区別できるアニメ版と比べ、この原作は結城中佐以外のスパイの顔が全く「見えない」。誰にも気付かれること無く任務を遂行するという本来のスパイの在り方を描いた作品は、実は少ないのかもしれない。
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