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2024/01/14

ヘンリー・ジェイムズは、心霊ものなのか、いや、そういう話ではないのか、これどういうことなのか?他の二作もなかなかどうとでも捉えられそうで難しい作品ですね。82/100

Posted byブクログ

2021/03/18

「バイオリン弾き」 素晴らしい人物に出会っても、羨ましさや悔しさに捻じ曲げられた捉え方しかできないことがあるのだ。 ヘルムストーンは、ホートボーイの才能や努力の跡を知ることによって、彼の人柄も素直に受け入れることができた。 ホートボーイには、栄光の後に没落があったのかもしれないが...

「バイオリン弾き」 素晴らしい人物に出会っても、羨ましさや悔しさに捻じ曲げられた捉え方しかできないことがあるのだ。 ヘルムストーンは、ホートボーイの才能や努力の跡を知ることによって、彼の人柄も素直に受け入れることができた。 ホートボーイには、栄光の後に没落があったのかもしれないが、それを乗り越え、バイオリン弾きとして生きる今が、一番自由で幸せなのかもしれない。 「冥」には、目に見えない神仏の作用 という意味もある。 この作品はそのような力を感じる。 「夢の国」 この文章は詩だな、と思って読んだが、案の定だった。 彼女との思い出をクリアに保つためにも、再度その場所を訪れない方がいいだろうな、と私も思う。 行くなら、うんと年をとってからのほうが良いかもしれない。 美しく苦しい幻のような、切り取られた世界のような8週間。 この作品の「冥」は、心の奥深く、や、あの世、といった意味だろう。 「にぎやかな街角」 この話は好きでない。 前半は変な例えが多くて読みにくい。 ニューヨークの街が30年を経て驚愕するほど変わっていたら、確かに、ここに住み続けていたら自分はどうなっていただろう、と思うこともあるかもしれない。 そうだとしても、その思いに対するブライドンの執着は激しすぎる。 自分が選択した自分の人生に対して、誇りを持たずにつべこべ思うのは、女々しい。 夜の広い屋敷で自分の分身の気配を追いかけ歩き廻る姿は、悪夢のようで引き込まれた。 閉じた扉に対峙する場面も、その緊張感に圧倒された。 しかし、私が予感していた通り、結局分身は素晴らしいものではなかったのだ。 結末もなんだか出来過ぎていて、私の好みではなかった。 この作品の「冥」は、暗いという意味だろうか。 物理的に屋敷の暗さ、ブライドンの人生というものに対する暗さ。

Posted byブクログ

2013/07/25

・メルヴィル「バイオリン弾き」 やっぱりメルヴィルかっこいい。何言ってんのかさっぱりわからん。 なんだろうなぁ、小難しいこと言ってそうで何も言ってないようなユーモアとか、フックの効いた語り口というか。なんかツボ。渋い。 他人の評価に絶望していた詩人が、無名のバイオリン弾きに参っち...

・メルヴィル「バイオリン弾き」 やっぱりメルヴィルかっこいい。何言ってんのかさっぱりわからん。 なんだろうなぁ、小難しいこと言ってそうで何も言ってないようなユーモアとか、フックの効いた語り口というか。なんかツボ。渋い。 他人の評価に絶望していた詩人が、無名のバイオリン弾きに参っちゃう話。 ・トラークル「夢の国」 オーストリア・ザルツブルク。 詩だったのか? よく噛まないで飲んじゃった。 ・ヘンリー・ジェイムス「にぎやかな街角」 ニューヨーク。 「ねじの回転」の人か…読んでないけど。ジョイスやプルーストに影響を与えた心理小説の祖…。うーん、苦手くさい。 ずっとヨーロッパ住んでたけどン十年ぶりにアメリカに戻ってきて、いまは廃墟となったむかしの家を徘徊する老人。老人の悲願は、「もしアメリカで暮らしていたとしたら?」という問いの答え、すなわちその家に住まう亡霊をその目で確かめることなのだ。 ヨクワカラン!

Posted byブクログ

2012/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

H・ジェイムズの「にぎやかな街角」は、「ねじの回転」に近い感じ? エンディングはすっきりしてていいですね。

Posted byブクログ

2011/11/01

どうも忙しくてなかなか本を読む時間がとれない。 そんな時は短編がいいのかもしれないと本屋をふらりと訪問した際に、このシリーズが並んでいるのを見て思った。自分は長編が好きなのだけれど、やはり読むにはそれなりにまとまった時間も集中力も欲しいところなのである。それにしてもデザインもシン...

どうも忙しくてなかなか本を読む時間がとれない。 そんな時は短編がいいのかもしれないと本屋をふらりと訪問した際に、このシリーズが並んでいるのを見て思った。自分は長編が好きなのだけれど、やはり読むにはそれなりにまとまった時間も集中力も欲しいところなのである。それにしてもデザインもシンプルでいいし、集めたくなるなあ・・・これ。 1冊に3編入っていると決まっているらしい。1から読もうかなと思ったけれど売ってなかったので何番でもいいやと思い、何か翻訳ものを読みたい気分だったので、メルヴィルなどが収められている80巻「冥」を選ぶ。全くの直感。 収録されているのは メルヴィル「バイオリン弾き」 トラークル「夢の国」 ヘンリー・ジェイムズ「にぎやかな街角」 読んでみて、これは百年文庫を通しての感想になると思うが、字が大きくてかなり読みやすい。なんとも贅沢な紙の使い方だと思う。しかし、これがいい。読むほうも何か焦って読まなくてもいいような気になる。なかなかいい企画じゃないかポプラ社さん、と思ってしまう。昔は、複数の出版社から同じものが出ている作家の短編を読もうと思ったら、なるべく多く入っているやつを選んで買おうとしていたこともあったな、と何気に思い出した。あと、一つの出版社でなるべくその作家の作品を広範囲にカバーできるよう揃えたい、というのもあったなと。 忙しくて疲れて頭が回っていないせいなのか何なのか、最初のメルヴィルの文章を読み進めるうちからつっかかりまくった。急に誰視点の会話なのかわからなくなったり。じっくり読むと何てことない文章なのだが、次にこう来るだろう、という文章がなかなか来てくれないような感覚が少しだけあった。 しかし、そのつっかかりについて本を読む合間に考えてみたりしたのだけれども、つっかからずに読めることのほうがむしろ奇跡なんではないかとも思ったりした。明治ごろの日本の作家は頑張って海外の小説を輸入して、新しい日本語を作っていったという私なりの理解があるのだが、その新しい日本語が違和感なく受け入れられ普通に読まれるのはなかなか時間がかかったのであろうと、誰かが言ってたような言葉を借りて思いをはせるのもまた面白い。 久しぶりにヘンリー・ジェイムズを読んだ。昔「鳩の翼」とか読んで、小難しい文章を組み立てる人だが、全体の構成はわりとシンプル、という印象だったが、今回もそんな感じを受けた。メルヴィルやヘンリー・ジェイムズあたりなら原文にもあたってみたいもんだ。

Posted byブクログ