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空色バトン の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    7

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2014/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

富士山の見える田舎町。 家の手伝いもせずに、年頃らしく喧嘩とエロいことばかりで頭をいっぱいにしていたセイヤの母、ショーコが突然亡くなってしまった。 遺品整理のときに見つけた母ショーコが学生時代に友人たちと作った同人誌。 クールで大人びていた絵がうまいアキ。 がさつで人を笑わせることばかりしている森川。 頭が良くて面倒見のいい吉野。 おっとりしていてメルヘンチックな乙女のショーコ。 漫画やイラスト好きだったの幼かったあの頃の思い出と、大人になった現在、彼らの子供たち。 青春ですね。吉野バージョンで引きこもりだった平岡とのやりとりが、よかった。 オトナたちが子供だった時間。夢が大きくて、現実は少しだけ知っているところ)^o^(

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2014/07/22

第一話は現代日本の地方の町で、高三の夏、突然母を亡くした男子高校生が見つけた母の遺品。母親が息子と同じくらいの年頃に、学校の友達と作った一冊のマンガ同人誌をキーワードに繋がってゆく、昭和後半と平成の今、過去と現在を結ぶ人間模様を描いた連作集。

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2014/05/13

登場人物が順番に主人公になっていく連作短編。学校のことや友達のこと。絵を描いたりマンガを読んだりするのが好きな女の子が出てくる。 2014/5/13

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2012/12/24

連作短編集です。 笹生さんの児童文学も好きで、雰囲気がそのままで良かった(^-^) 等身大の主人公たちがどの話もいいなぁ、と思えました!

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2012/11/06

【収録作品】サドルブラウンの犬/青の女王/茜色図鑑/ぼくのパーマネントイエロー/パステル・ストーリー/マゼンタで行こう  痛くも懐かしい思いがする。子どもとして読み、大人になって読み返したい、そんな本。

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2012/02/18

+++ 母親の死によりひもとかれた25年前の同人誌。あのころの想いは、時代を、場所を、性別を越えてつながっていく―児童文学の旗手が少女期の想いを瑞々しくつなぐ連作短篇集。 +++ 「サドルブラウンの犬」 「青の女王」 「茜色図鑑」 「ぼくらのパーマネントイエロー」 「パステル・ス...

+++ 母親の死によりひもとかれた25年前の同人誌。あのころの想いは、時代を、場所を、性別を越えてつながっていく―児童文学の旗手が少女期の想いを瑞々しくつなぐ連作短篇集。 +++ 「サドルブラウンの犬」 「青の女王」 「茜色図鑑」 「ぼくらのパーマネントイエロー」 「パステル・ストーリー」 「マゼンタで行こう」 +++ 色でつなぎ、人でつながる、六つの連作短篇集。 中学時代漫画の同好会を作り、たった一度同人誌らしきものを作った仲間たちとその家族が、次々にバトンを手渡しながら、時間を行き来しながら現在に戻ってくる。結婚し二人の子どもがいるショーコが亡くなったところからはじまり、葬儀に参列した現在の仲間たちをさらりと紹介する形になっているので、その後時代を遡ってもイメージが掴みやすい。人の縁や、出会いのタイミング、予測できない人生のことを思わされる一冊である。

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2011/12/06

死んだお母さんの同人誌を発見した事に端を発する、連作短編集。 同人誌制作に関わった4人+子ども2人が、それぞれ主人公になる。 おもしろいのは、同時代じゃなくて、人によって時代が違うところ。点が線になるように、それぞれの時が繋がって、全員の人生が見えてくる仕組み。 同人誌は、普通に...

死んだお母さんの同人誌を発見した事に端を発する、連作短編集。 同人誌制作に関わった4人+子ども2人が、それぞれ主人公になる。 おもしろいのは、同時代じゃなくて、人によって時代が違うところ。点が線になるように、それぞれの時が繋がって、全員の人生が見えてくる仕組み。 同人誌は、普通にオリジナルのノーマルっぽいものと想定されるから、よくいう「今死ねない」(解釈:遺るものが恥ずかしすぎる)ってことではないので悪しからず。 個人的に一番しっくりきたのは、この作品内唯一の、男の子視点の話。やっぱり笹生さんの描く男の子像が好きみたい。

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2011/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高3のセイヤは、進路のことより友達とバカ(エロ)話に花を咲かせてばかりいる、ちょっとやんちゃな男の子。しかし、まだ40歳の母が急死した。地味で空気みたいだったオカン。通夜にオカンの同級生の友達「森川さん」「吉野さん」「陣ノ内さん」が来て泣いてた。彼女らは置いていった、中学時代に同好会でつくった同人誌を置いていった。オカンにも中学時代があって、それは空気みたいなオカンじゃなくて・・・。 一冊の同人誌に関わった人の、それぞれの連作短編。時と色のバトンを渡して、ラストはまた、セイヤへとつながっている。

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2011/10/26

 そして、あたしはまたひとつ、わかってしまったんだと思う。  世界がなにも変わらなくても、あたしたちは生きていくこと。 (P.95)

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2015/06/17

「サドルブラウンの犬」で、全編を通して中軸となる4人の女性が登場し、亡くなってしまった樹村(望月)ショーコの子ども2人が登場するストーリー。 「青の女王」は、陣ノ内アキの小学生時代のストーリー。 「茜色図鑑」は、吉野カオリの中学生時代のストーリー。 「ぼくのパーマネントイエロー」...

「サドルブラウンの犬」で、全編を通して中軸となる4人の女性が登場し、亡くなってしまった樹村(望月)ショーコの子ども2人が登場するストーリー。 「青の女王」は、陣ノ内アキの小学生時代のストーリー。 「茜色図鑑」は、吉野カオリの中学生時代のストーリー。 「ぼくのパーマネントイエロー」は、茜色図鑑で登場した芹沢くんと森川ヒロミの大学生時代のストーリー。 「パステル・ストーリー」は、サドルブラウンの犬で亡くなってしまった樹村ショーコの結婚後のストーリー。 「マゼンタで行こう」は、吉野カオリの娘と樹村ショーコの子ども2人が登場するストーリー。 この6つのストーリーは、発表時期が異なるものの、全てが有機的に結合し、とても面白い構成になっている。中軸となる4人の時間軸が共有されているがゆえに実現したタイムトラベルと言っても過言ではないだろう。あっという間に読める構成の妙も見事。

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