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セネカ哲学全集(1) の商品レビュー

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2025/01/09
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「節理について」「賢者の恒心について」「怒りについて」「マルキアに寄せる慰めの書」「幸福な生について」「閑暇について」「心の平静について」「生の短さについて」と収録作はもりだくさん。最後の二編は光文社の文庫と内容が被るので読まなかった。そして光文社の文庫の時も思ったが、ちょっと…いやかなり内容が退屈に感じて読むのが非常に苦痛だった。同じようなことを繰り返す部分が多い。 内容的にはどれもストア派の論理に基づいて、賢者は運命にしたがい苦痛を受けず、怒らないし怒りを必要ともせず、等しく死すべき人間のことで悲しまず、自然にしたがって生きる…みたいなことが主題に従って延々と書いてある。あと、自分がストア派の教説を解きながら物質的な富をたくさん持っていて、不完全な人間であることの言い訳(笑)。自分は賢者じゃないからそれでいいんだもんって開き直っているが、それで通用するのだろうか…。 前半の作品では、死や自殺を称揚する部分が目立って感じられた。なんだかそこだけいやに凄みを感じる。やはり、自分の理想と現実の間での軋轢を感じていたのだろうか。 「怒りについて」の「誰もが自分の中に王の心を宿している。専横が自分に与えられるのを欲し、自分が被るのは欲しない」はかっこいいと思った。

Posted byブクログ