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2025/08/06

中原市の権力者の娘敬子と結婚が決まっている伊島は、車で中原市からの帰りに霧に巻かれ、立ち往生する。そこに現れたのは一匹の豹。豹は逃げ去ったが、霧の中を迷ってたどり着いた家では、3人の男性が死んでいた。その家には、豹の入れそうな大きな檻と、ナマケモノが一匹残されていた…。 長編と...

中原市の権力者の娘敬子と結婚が決まっている伊島は、車で中原市からの帰りに霧に巻かれ、立ち往生する。そこに現れたのは一匹の豹。豹は逃げ去ったが、霧の中を迷ってたどり着いた家では、3人の男性が死んでいた。その家には、豹の入れそうな大きな檻と、ナマケモノが一匹残されていた…。 長編と言うほど長編でもない中編と、おまけに短編が1本。 中編短編とも、元会社人の半村良らしい現実味を持った社会人、インテリアコーディネーターと社内イラストレーターという部分が描かれているのがとても良い。最近の作家に足りていない部分の一つだと思う。 また、2本とも事件発生から、周りを含めた状況が明らかになるまでが何がどうなのかわかりにくいのだが、中盤あたりで一旦まとめてくれるので、何が起こってどうしたいのかが明らかになるのは親切である。 一方で、表題作はそうなるかと思ってから終末までがストンと落ちすぎて、調子の悪い半村良という感じで、ショートショートのようなオチになっている。 もう一本もショートショートっぽいのだが、なんだかよくわからない落ち方をした。 両作ともアイデアが先行してしまい、深みを出す前に終わってしまったのは残念なところである。また、おそらく初期の作品なのだろう。色々書き口が古い印象だった。「~なのさ」という口調など。

Posted byブクログ