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小さい牛追い の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2011/10/18

4~5年から。ノルウェイが舞台の、牛追いをしながら山で過ごす子どもたちの話。男の子たちの行動がとても面白い。兄弟げんかもいたずらも容赦ないところが現実味があって引き込まれる。

Posted byブクログ

2010/09/15

▼マリー・ハムズン『小さい牛追い』岩波少年文庫 農場の四人のきょうだい、一番上のオーラは十歳、次のエイナールが八歳、このふたりが男の子。夏のあいだ、両親と妹たちと、村じゅうの牛を預かり、山の牧場ですごす。オーラとエイナールは、降っても照っても、牛をつれて山へ分け入り、牛追いを...

▼マリー・ハムズン『小さい牛追い』岩波少年文庫 農場の四人のきょうだい、一番上のオーラは十歳、次のエイナールが八歳、このふたりが男の子。夏のあいだ、両親と妹たちと、村じゅうの牛を預かり、山の牧場ですごす。オーラとエイナールは、降っても照っても、牛をつれて山へ分け入り、牛追いをする。その夏のあいだの、小さい牛追いたちの日々を描いた話。 これがおもしろかった。途中で、うっふっふと笑ってしまった。話は主に、オーラとエイナールを中心に書かれる。十歳と八歳、人生はなかなかきびしい(笑) 「男の子」「女の子」がちょっとハッキリしすぎていて、今の目からみたらどうよと思うところも多少はあるが、男の子ふたりが、牛追いとしての役目をはたしつつ遊びにも夢中になる様子が(牛から目をはなしてしまって、青くなったり)、読んでいてしみじみとよかった。 一番上の兄ちゃん・オーラは本がとてもすきで、おかあさんの料理本から聖書まで読む。本を読むオーラの姿は、むかしの自分にちょっと似てる気がする。きょうだいの、一番上だということも。 ▼何かあたらしい本が手にはいると、いつもこっそりどこかにかくれて、じぶんが、どこにいるかも忘れて、読みふけります。ほかの子どもたちが、そういう状態にいるオーラを呼ぼうとすれば、それはまるでべつの、遠い世界から、かれをつれもどすようなあんばいでした。不幸なことに、おとなたちもまた、オーラを呼ぶという、ふゆかいなくせをもっていました。オーラ、少し薪をわっておくれ、オーラ、早く、水を一ぱいくんできておくれ、などというのです。オーラ、それ、オーラ、あれ、というぐあいで、一日つづきます。オーラがいちばん年上で、なんにも役にたたない、いくじなしのおとうとやいもうとをもっているばっかりに。(p.34) わかるなあ、この感じ。

Posted byブクログ