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論理と感性は相反しない の商品レビュー

3.7

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    2

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2024/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山崎ナオコーラさんの作品を初めて読んだ。 恐怖の脅迫状とアパートにさわれないが特に印象に残った。 自分も小学生の時に、松本のように一歩引いて「自分は大人の考えを持ってる」と思ってたな〜と昔の感覚が蘇った。 アパートにさわれないは、神田川の恋愛観が年齢に応じて変化した一方で、真野は変わっていなかったということに神田川が気づいてしまい、もう話すことはないだろうと決心するところがラストで伝わってきて良かった。 あと、矢野マユミズの由来を読んで山崎ナオコーラさんはコーラが好きだからこのペンネームにしたのだろうか、と思った。

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2023/12/17

年を重ねて味覚とか感性とか変わるけれど、 好きなものが変わらないってなんか嬉しい。 2011年の積読本です。苦笑 当時は495円(税別)でした。 ------------------------- 若き文豪が放つ、 入魂の小説集 「こんな作品は、もう書けない」 恋と別れ。文学...

年を重ねて味覚とか感性とか変わるけれど、 好きなものが変わらないってなんか嬉しい。 2011年の積読本です。苦笑 当時は495円(税別)でした。 ------------------------- 若き文豪が放つ、 入魂の小説集 「こんな作品は、もう書けない」 恋と別れ。文学と音楽。光と風。ブエノスアイレスと秋葉原。 人は繋がり、世界はどこまでも広がっていく。 ------------------------- 14編がつまっていますが、 読み終わったあとに抱いた感想は、 「一貫してむちゃくちゃ。  でもナオコーラさんの言葉選び、  感覚がやはり好きだ。」でした。 表題作に登場する、 神田川歩美と真野秀雄は他の作中にも登場します。 自分たちがそれぞれに生きてきた時間を感じて、 改めて距離を認識する場面は印象的でした。 積読から10年以上も時を経て、 私もだいぶ年を取り、 アラフォーに差し掛かっているのに 仕事の昼休みに1編を読んで元気になったことに、 驚くとともに嬉しくありました。 10年前の自分と通じ合ったような。 なんですかね、生きてきたなというか。 そんな気持ちにさせてくれた一冊でした。 積読も寝かせる分だけ良いこともあるのかもです。笑

Posted byブクログ

2022/06/15

論理と感性は相反しない。 だって、論理は世界に意味をもたせて、感性は世界を彩色するものだから。言語化難しいけど、なんだか好きな音楽見つけたときとにてる心地よいそわそわ感。 「終わらない後書き」で、そうそう!だから私は山崎ナオコーラが好きなんだー!ってなった。好き。涼しくてリアルで...

論理と感性は相反しない。 だって、論理は世界に意味をもたせて、感性は世界を彩色するものだから。言語化難しいけど、なんだか好きな音楽見つけたときとにてる心地よいそわそわ感。 「終わらない後書き」で、そうそう!だから私は山崎ナオコーラが好きなんだー!ってなった。好き。涼しくてリアルで軽やか。

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2021/11/23

なかなか自由で適当(失礼)なところがすき。 ☆ミルフィーユ 清水マユミズさんは、画数が悪いの。といって改名したころは吹いてしまいました。 なんでまた・・・ マユミズも、ちゃんと考えられていていい名前なんですよ。 でも、なんで。。。 ☆嘘系図 山崎ナオコーラさん説の進化論、これ...

なかなか自由で適当(失礼)なところがすき。 ☆ミルフィーユ 清水マユミズさんは、画数が悪いの。といって改名したころは吹いてしまいました。 なんでまた・・・ マユミズも、ちゃんと考えられていていい名前なんですよ。 でも、なんで。。。 ☆嘘系図 山崎ナオコーラさん説の進化論、これはまた適当ですき。 理屈じゃないと思うし、神さまがおつくりになったもん、でもないと思う(進化論も、アダムも全然信じてない。私は。進化論だって、途中の化石(羽が中途半端に進化しているの、が出土しないのは説明できない。目や耳だって、キリンの首が長くなるように徐々に進化したとしても、その中間状態は使い物にならないわけで、突然できたとしか思えないわけです。だれか説明して。。。「キリンの首―ダーウィンはどこで間違ったか」をよもう!)ので、こうした適当なところから生命は生まれた、というのが正しい! 私はこちらに1票。 ☆終わらないあとがき ノンフィクションかな? 軽いノリのお友達と出会いと。 あとがきなのだけれど、ストーリーが展開していく。

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2020/08/28

2020.8.27 81 とても面白かった。 短編ならでは。行間を読んで世界が広がる。哀愁も。懐かしさ。ふざけ具合。

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2020/06/14

すぐに読みきっちゃった。 これを読んでも、山崎ナオコーラがどんな本書く人なのかはわからなかった。 やっぱ長編読まないとだよね。 好きなフレーズちょいちょいあったけど、また忘れちゃった、、。

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2020/01/04

面白かった! 短編集なんだけど、少しずつ繋がってるってのもあってすごく読みやすかった。 登場人物も話も全体的に少し奇妙な感じなんだけど、そんなおかしな話の中で共感できる事や、なるほどなーっと思える事が多くて飽きずに楽しんで最後までゴールって感じ。 誰にでもわかる言葉で、誰に...

面白かった! 短編集なんだけど、少しずつ繋がってるってのもあってすごく読みやすかった。 登場人物も話も全体的に少し奇妙な感じなんだけど、そんなおかしな話の中で共感できる事や、なるほどなーっと思える事が多くて飽きずに楽しんで最後までゴールって感じ。 誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない事を、という作者のテーマが詰まったような小説だなと思う。 音楽と小説の話が特に好き。

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2019/10/13

これは面白い。 普段ミステリーを主として読むがこういったよくわからないジャンルを読むと新鮮に感じる。 著者も言っているがふざけてるけど一生懸命書いているってことが犇々と伝わる。 クスッと笑ってしまう場面もあれば比喩の使い方に驚かされた場面もある。 これは一見本を読まない人でも読み...

これは面白い。 普段ミステリーを主として読むがこういったよくわからないジャンルを読むと新鮮に感じる。 著者も言っているがふざけてるけど一生懸命書いているってことが犇々と伝わる。 クスッと笑ってしまう場面もあれば比喩の使い方に驚かされた場面もある。 これは一見本を読まない人でも読みやすいと思うかもしれないが実際には本が好きな人ならでは気づく部分が多い。特に表題作の「茶色の殻」がなぜその表現として現れているのかって場面。とても印象に残っている

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2019/08/07

一話一話くるくると変わって、時々交差して、目線が人になったり、人ではないもっと別なものに変わったり、時間が凝縮されていたり、何気ない会話がゆるく続いたり、万華鏡みたいな話。 真剣な話をする時に半笑いになってしまう神田川と、 水飲み依存症の小説家矢野マユミズ(後にマユミミズ)、 ...

一話一話くるくると変わって、時々交差して、目線が人になったり、人ではないもっと別なものに変わったり、時間が凝縮されていたり、何気ない会話がゆるく続いたり、万華鏡みたいな話。 真剣な話をする時に半笑いになってしまう神田川と、 水飲み依存症の小説家矢野マユミズ(後にマユミミズ)、 この2人がとにかくキュート。 ほかに出てくる人たちもみんな癖があって、可愛らしくて憎めない。 面白かった!

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2019/01/04

初見すぐにあれこれと内容が想像ができないタイトルだけど、現代的で読みやすい内容ではあった。ジャンルなど関係なしに自由な発想で描いている感じがした。とくに「人間が出てこない話」は、前後の話とはまったく脈略もない物理化学のような内容なのだが、なぜかドラマがあるようでおもしろい。 ふざ...

初見すぐにあれこれと内容が想像ができないタイトルだけど、現代的で読みやすい内容ではあった。ジャンルなど関係なしに自由な発想で描いている感じがした。とくに「人間が出てこない話」は、前後の話とはまったく脈略もない物理化学のような内容なのだが、なぜかドラマがあるようでおもしろい。 ふざけているようで大真面目。そんな印象を受けた。

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