雑草と楽しむ庭づくり の商品レビュー
タイトル通り!雑草を楽しみながら暮らす著者。『ヤブガラシの花と実を愛らしい』と表現する程には至らないけれど、私も雑草を残して観察してみようと思う。
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本の内容、デザインがかなり好きだった。 雑草そのものについてだけでなく、その雑草につく虫についても少し触れられているところも、虫好きとしては嬉しかった。 ちょうど、祖母宅の庭で雑草と格闘した後に読んでいて、あの時抜いたアイツはこんな名前だったのか!という発見があった。 できるこ...
本の内容、デザインがかなり好きだった。 雑草そのものについてだけでなく、その雑草につく虫についても少し触れられているところも、虫好きとしては嬉しかった。 ちょうど、祖母宅の庭で雑草と格闘した後に読んでいて、あの時抜いたアイツはこんな名前だったのか!という発見があった。 できることなら、雑草抜きの前に読んでおきたかったが、今後もまた生えてくることは間違いないので、その時はこの本で仕入れた知識を活かして、スズメガの幼虫の食草は残しておきたい。 葉っぱの形や、花の形、似た種類との区別の仕方についてかなり詳しく載っているので、散歩のときの雑草観察の際かなり役立ちそう。 実際、これのおかげで、近所で見かけたヨモギに似ているが、葉の形が異なる草の名前が、ヒメムカシヨモギだということがわかった。 どんなものでもそうだが、人は一度モノの名前を知ると、それまでの有象無象から一転、愛着が湧いたり、目に入りやすくなったりする。 どこにでも生えているツマラナイ草と流し見るのではなく、ひとつひとつの名前を知ることで、はっきりその存在を認識し、思わぬところに生えていた、というような驚きや、以外に可愛らしい花をつける、といった発見ができるようになる。 なんといっても、雑草はそこらじゅうに生えているので、発見や驚きがいたるところに溢れているということだ。 きっとこれからは、いつもの散歩コースの楽しさが何倍にも増すことだろう。
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雑草でも花がかわいかったり、何かに使えたりで、生えててくれていいものもある。植木鉢からも自動的に生えてくるカタバミとか、タフだしかわいい。ドクダミも意外と好き。抜いちゃっていい雑草は肥料にできたらなと思っていたから、そこの話が参考になった。いずれは、自生してくれる植物を愛でたいな...
雑草でも花がかわいかったり、何かに使えたりで、生えててくれていいものもある。植木鉢からも自動的に生えてくるカタバミとか、タフだしかわいい。ドクダミも意外と好き。抜いちゃっていい雑草は肥料にできたらなと思っていたから、そこの話が参考になった。いずれは、自生してくれる植物を愛でたいなあ…
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オーガニックガーデンの実践家が記した、雑草と共存した庭づくりの本。雑草を敵視して、全て排除しようとするのではなく、適度に残し活用するなど、雑草と上手につきあっていくための、ヒントが詰まっている。庭や花壇、元家庭菜園にはびこる雑草について、適度な共存を考えていた私にとっては、相性の...
オーガニックガーデンの実践家が記した、雑草と共存した庭づくりの本。雑草を敵視して、全て排除しようとするのではなく、適度に残し活用するなど、雑草と上手につきあっていくための、ヒントが詰まっている。庭や花壇、元家庭菜園にはびこる雑草について、適度な共存を考えていた私にとっては、相性のよい本だった。全体の3分の2を占める「雑草編 庭でよく見る雑草86種」のうち、我が家の周囲には、ちょうど半分の43種が生えていた(この本では取り上げられていないものも、生えていた。かなりの多様性である)。
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庭の雑草。毎年あれこれ生えてくるのもまた楽しみで。 でもそのうち何が雑草で何が植えたものなのかわからなくなりますね。 要は好きなものを生やしたらいい、勝手に生えてくるものとはうまく付き合ったらいい、とそんな感じ。 ちょっとオーガニック要素強いけど、それはもうこの本のコンセプトだか...
庭の雑草。毎年あれこれ生えてくるのもまた楽しみで。 でもそのうち何が雑草で何が植えたものなのかわからなくなりますね。 要は好きなものを生やしたらいい、勝手に生えてくるものとはうまく付き合ったらいい、とそんな感じ。 ちょっとオーガニック要素強いけど、それはもうこの本のコンセプトだからそういうもの。
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夏になるとわんさか雑草が増えて 抜こうにも日焼けや蚊の恐怖が(汗) 雑草の図鑑‥よく見る雑草の名前が分かり、そして なんとも懐かしい「ジュズダマ」!!小さい頃ネックレス作ったなぁ。 改めて「雑草」知ることができた。
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身近に見られる、時に厄介な雑草や草花をカラー写真で紹介し、どのようにつきあっていけばいいのか参考になります。 ブログに詳細書いてます↓ http://www.salon-shiroineko.com/entry/2018/10/26/115453
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食べられる雑草 アガサ、カキオドシ、カラスノエンドウ、クズ、シロツメグサ、西洋タンポポ、ツユクサ、ドクダミ、ヒメジョン、ユキノシタなど カタバミ 花言葉「輝く心」 「要注意外来生物リスト」→ 罰金や禁固刑 シロツメグサ 根に根粒菌という微生物が共生していて、空気中の窒素から窒...
食べられる雑草 アガサ、カキオドシ、カラスノエンドウ、クズ、シロツメグサ、西洋タンポポ、ツユクサ、ドクダミ、ヒメジョン、ユキノシタなど カタバミ 花言葉「輝く心」 「要注意外来生物リスト」→ 罰金や禁固刑 シロツメグサ 根に根粒菌という微生物が共生していて、空気中の窒素から窒素肥料を作ってくれる。 アカツメクサは、花のすぐ下に葉がある。 ユキノシタ 葉っぱをもんで出てくる汁は、傷や蚊に刺された時につけると効果がある。 スギナ 3億年前には15メートルもの高さだった。 ドクダミ 生の葉はおできやニキビ、水虫や蓄膿症に。乾燥したものは、煎じて飲めば血圧の調整、喘息などに効果がある。副鼻腔炎には、生の葉をすりおろした汁を水に入れて、鼻うがい。皮膚病には汁を風呂に入れて入る。 ベトナムでは、生の葉をさらだに入れたり、ほかにも色々な料理で使うという。臭気は日本のものほど強くはないらしい。 カラスが付く場合は「大きい」「りっぱな」、スズメが付くのは「小さい」などという意味合いがある。 「イヌ」は「役に立たないもの」という意味で使われることが多いという。 ヨモギ ヨモギの花粉は、秋の花粉症の原因の1つだ。
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我が家は雑草と楽しむ庭づくり、というよりは、雑草だらけの庭である。ちょっとだけ方向を転換したい、と思っている。 オーガニックという言葉は結構誤解されている(というより、理解されていない)と思う。 本書はオーガニックを、「余計なことをしない。余計なものを持ちこまない」につき...
我が家は雑草と楽しむ庭づくり、というよりは、雑草だらけの庭である。ちょっとだけ方向を転換したい、と思っている。 オーガニックという言葉は結構誤解されている(というより、理解されていない)と思う。 本書はオーガニックを、「余計なことをしない。余計なものを持ちこまない」につきる、という。 庭にテントウムシに来て欲しければ、アブラムシが発生しなければならない。 雑草だって、そういう生態系のなかにいる。 けれど、それを放っておくと景観は荒れ果て荒んでしまう(我が家のように)。 まして人工的に作った庭だから、人の手をいれないで維持するのは難しいのだ。 雑草も、活かせば楽しい。綺麗な花がつくものもある。僕はキク科雑草が嫌いなので、選択除草でキク科だけを抜いている(抜ききれないが)。そんな風に、好みで付き合えばいいのだ。 本書には、そういう庭作りの知恵が詰まっている。ガーデンサービスとしての実践の経験があるから、説得力があるのだ。雑草対策は、刈る、抜くなどの前に「踏む」が紹介されている。一番最初が踏む、だとは誰も思うまい。 各所にあるコラムもなかなか含蓄があるし、雑草たちの紹介も生態がわかるだけでなく、雑草にも愛情がそそがれていて、善き哉善き哉。
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数ある雑草本の中で、この『雑草と楽しむ庭づくり』ほど読んでいて楽しく、雑草ワールドに引き込まれるものはない。作者は農薬を使わない植木屋である「ひきちガーデンサービス」の曳地トシさんと曳地義治さん。なんというか文章が雑草愛に満ち満ちているんだ。表紙は地味なんだけど、他の雑草本と明ら...
数ある雑草本の中で、この『雑草と楽しむ庭づくり』ほど読んでいて楽しく、雑草ワールドに引き込まれるものはない。作者は農薬を使わない植木屋である「ひきちガーデンサービス」の曳地トシさんと曳地義治さん。なんというか文章が雑草愛に満ち満ちているんだ。表紙は地味なんだけど、他の雑草本と明らかに一味違っている。ためしに「ギシギシ」の項目を読んでみるとよい。思わずニンマリしてしまう。 「最盛期のギシギシの葉は、本当につややかな緑で、葉の形もシャープでりっぱ。しかもギシギシはたくさんの虫たちの食卓で、いろいろな虫の観察もできる、虫好きにはたまらない雑草なのだ。葉を吸汁するアブラムシはもちろんのこと、それを食べるナミテントウやヒラタアブの幼虫、クサカゲロウの幼虫もいる。さらには葉を食べるハグロハバチの幼虫、コガタルリハムシなどもいるし、それをねらう徘徊性のクやサシガメの仲間が来ることもある。最近数が減っているように思うベニシジミの幼虫はギシギシやスイバを食べ、成虫はわが家のニラの花の蜜を吸う。たった一本のギシギシがあるだけで、ギシギシを中心に生態系がぐるぐる回っている。ついついあれこれ見ているうちに、ギシギシワールドにはまってしまい、時がたつの忘れてしまう。」『雑草と楽しむ庭づくり』P60より引用 雑草をただ除去の対象として扱うのとは正反対に、豊かな生態系を作り出すものとして雑草を捉え、上手に付き合おうとする視点は重要だ。ネジバナを鉢で栽培していたおじいちゃん(http://achpfui.com/pfui/?p=5115)が気づいていたように、「彼らには共存関係がある」のだから。 この本の副題は「オーガニック・ガーデン・ハンドブック」だ。第3章に当たる「基礎知識編」がその白眉と言える。とくに農業に関わる記述にどきっとさせられることがあった。畑で野菜を作る時、まず苦土石灰をまき、堆肥を漉き込み、そして化成肥料を施すように教わる。それで面白いくらいに野菜はなってくれるから、収穫のためには最良の方法として定着しているわけだ。しかし化学肥料に関する次の記述はそんな常識に強烈なパンチを食らわせる。 「私たちは、肥沃な土地が素晴らしいと思っているが、それは人間の側から見た言い分であって、多様性から見れば、やせた土地が好きな植物もいる。自然界では、やせた土地も必要とされているのだ。つまり、化学肥料を使うことで土地が富栄養化してしまい、それによって衰退せざるをえない植物もあるということだ。化学肥料は植物に直接的に栄養を与えるが、含まれている硫酸などの化合物が土壌微生物にダメージを与える。だから、ミミズなどは化学肥料を使っているところにはあまりいないはずだ。」『雑草と楽しむ庭づくり』P174より引用 土について僕らはもっと考えるべきなんだな。 これは想像以上に重要なことなのかもしれない。 この本、かなりおすすめだ。 ブログACH & PFUIより転載 http://achpfui.com/pfui/?p=5123
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