日本の1/2革命 の商品レビュー
フランス革命と、日本のこれまでの革命(改革)を比較しながら考え、 歴史(人)から学んで今後のことをよく考えよう、ということ。 フランス革命そのものとしても、日本の歴史という意味でも、単純に勉強になる。 段階的な革命についてなど、もっと知ってみたいと思わせてくれる。 佐藤さんの...
フランス革命と、日本のこれまでの革命(改革)を比較しながら考え、 歴史(人)から学んで今後のことをよく考えよう、ということ。 フランス革命そのものとしても、日本の歴史という意味でも、単純に勉強になる。 段階的な革命についてなど、もっと知ってみたいと思わせてくれる。 佐藤さんの小説フランス革命を読んでみたくなりました。
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日本は、世界で唯一成功した、社会主義国。 ロシアや中国のほうが、競争原理の国家となっている。 大統領は国王の代わり。フランス、アメリカ、韓国。 フランス革命では、 前半では国王は存在していた。 後半でルイ16世をギロチンで処刑。 効率的で無駄な痛みのない平等な方法として医者...
日本は、世界で唯一成功した、社会主義国。 ロシアや中国のほうが、競争原理の国家となっている。 大統領は国王の代わり。フランス、アメリカ、韓国。 フランス革命では、 前半では国王は存在していた。 後半でルイ16世をギロチンで処刑。 効率的で無駄な痛みのない平等な方法として医者であるギヨタンが発明。 それまでは、身分の高い人は、斧で職人が首を切り落とし、平民は絞首刑。 なぜ、徳川慶喜を処刑しなかったのか?天皇制も無くさなかったのか? 革命が1/2で終わったのか?
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フランス革命を基にその後のロシア、中国、カンボジアの革命が影響を受けた事は興味深く、また他の革命と比較しても変化という意味において大きかったことを知った。震災という大災害、革命と呼べるか不確かではあるが、政権交代による民主主義の成熟に期待。
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フランス革命を、穏やかな変革である前半と、過激な革命である後半の2つに分け、日本の明治維新は前半しか経験していないというような話を色々している対談。 池上氏と佐藤氏は相性がいいのだろう。池上氏がうまく佐藤氏の話を引き出し、佐藤氏は暴走することなく池上氏にバトンを渡す。西洋史を知り...
フランス革命を、穏やかな変革である前半と、過激な革命である後半の2つに分け、日本の明治維新は前半しか経験していないというような話を色々している対談。 池上氏と佐藤氏は相性がいいのだろう。池上氏がうまく佐藤氏の話を引き出し、佐藤氏は暴走することなく池上氏にバトンを渡す。西洋史を知り物語を紡いでいる佐藤氏も、ニュースキャスターとして支持されている池上氏も、どちらの話も分かりやすい。 税金を払うだけでなく、選挙で投票する権利があるんだよと、そのことを強く思えるといいねと、そういう結論に落ち着いたと思う。
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対談形式で読みやすい。フランス革命と明治維新を用いながら、政権交代や、日本の状態について述べている。
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「歴史は繰り返す」は俗によく言われる言葉だが、実際にどう繰り返されているのか良く分からない言葉でもあります。本書は近年の民主党政権の成立・大地震による影響等のトピックと、人・政治の動きを捉え、「フランス革命」と対比することで共通点を挙げていきます。 その上で民主党政権の成立をフラ...
「歴史は繰り返す」は俗によく言われる言葉だが、実際にどう繰り返されているのか良く分からない言葉でもあります。本書は近年の民主党政権の成立・大地震による影響等のトピックと、人・政治の動きを捉え、「フランス革命」と対比することで共通点を挙げていきます。 その上で民主党政権の成立をフランス革命の工程の1/2に当るとしているのが面白い。 この1/2や民主党政権成立に対する評価云々ではなく、単純に類似しているポイントを説明してくれているので、今後の日本で起きそうなことの推論にもなる。自分も現在も混乱が続く日本の政治を、フランス革命と比較しながらウォッチしてみたいと思います。
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フランス革命。知っているようでほとんど知らないその実態。勉強になった。1/2という視点は新鮮だった。後半はその繰り返しでもっと違った展開があればとも思った。
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今の日本の、不況や東日本大震災を含めた状況と、フランス革命の時のフランスを比較する。書いてるのは池上彰と小説フランス革命を書いている佐藤賢一さん。増税や利権など、確かに似てる部分もあったかも。
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「小説フランス革命」の佐藤氏と池上氏の対談。フランス革命は、ブルジョアによる前半の革命と、市民による本格的な革命の2段階だったという指摘と、革命における言葉の重要性については目を開かされた。理想を語る言葉に扇動される前半と、その言葉に縛られて自らを滅ぼす後半。 日本の明治維新、戦...
「小説フランス革命」の佐藤氏と池上氏の対談。フランス革命は、ブルジョアによる前半の革命と、市民による本格的な革命の2段階だったという指摘と、革命における言葉の重要性については目を開かされた。理想を語る言葉に扇動される前半と、その言葉に縛られて自らを滅ぼす後半。 日本の明治維新、戦後との比較で、日本の革命は前半部分のみの1/2であるという点も面白いが、何より、民主党政権への交代という革命についての語りが面白い。政権交代はひとつの革命といえたが、これも中途半端。経済低迷、財政破綻、政治混乱に続く震災で、日本で後半の革命が発生する可能性があるという。マニュフェストで扇動し政権をとったものの、それに縛られる現状。フランス革命においても、ポピュリズムによって、極端に走る動きが見られたが、果たしてそのような極端な動きを日本人が選択するかどうか。そういう意味では興味深いし、歴史的な岐路にあることは確かかもしれない。
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この本はタイトルの内容以上にいろいろなことを知り、考えさせられるものだった。 第一に、フランス革命という出来事を分かりやすく知るためのテキストにもなる。巻末に関係年表と人権宣言なども載っているし、用語解説もあるので便利。 第二に、「歴史から学ぶ」ということの本質を分かりやすく理解...
この本はタイトルの内容以上にいろいろなことを知り、考えさせられるものだった。 第一に、フランス革命という出来事を分かりやすく知るためのテキストにもなる。巻末に関係年表と人権宣言なども載っているし、用語解説もあるので便利。 第二に、「歴史から学ぶ」ということの本質を分かりやすく理解できるということ。小難しい歴史学の本にもいわゆる、過去の歴史から学び現代を知る的なことは書いてあるが、それを様々な事例、具体的にはフランス革命という歴史的事実と日本の事例を比較して分かりやすく説明している。歴史を学び、そしてそれを教える者として、そして何よりフランス革命を学んだ者としては、この点において深く考えさせられる内容だった。 そして第三に、上記にような過去から学ぶことで、今の日本をどうとらえるのか、そしてこの先はどうあるべきか、我々はどうあるべきかを考えさせられる内容だった。古賀茂明さんの『日本中枢の崩壊』も読んでいるが、そっちはとにかく具体的な事例で今の日本はこうこうと書いてあり、分かるけども正直なんだか引いてします。それに対して本書は、今の政治を俯瞰しながら、フランス革命との比較で今の政治の在りかたや今後の展望を述べている。まさにタイトルにあるように、1/2で終わるのかフルサイズまで行くのかという点。 以上のようなことを、池上さんと西洋史作家の佐藤さんの対談ですらすらっと分かりやすく述べられている。簡単に読めるのに、内容は深いこの本はおすすめ。
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