一瞬と永遠と の商品レビュー
漫画家萩尾望都氏のエッセイ。 今年40年ぶりに「ポーの一族」続編を発表し、大反響を呼んだ。2012年には紫綬褒章を受賞した日本マンガ界を代表する巨匠だが、なぜか自己評価は驚くほど低い。 彼女の苦悩と不安に満ちた心情、生い立ち、影響を与えた作品などについて語る。
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すっかりマンガから遠ざかっていたので、和田慎二とか超人ロックとかの逸話を読んで、遠い昔にどっぷりつかっていた物語の記憶の波がものすごい勢いで津波みたいに押し寄せてきました。そのことに身体がビックリしてしまって、読んだ後、胸が痛くなりました。超人ロックとか、ほんと忘れてたよ…。読み...
すっかりマンガから遠ざかっていたので、和田慎二とか超人ロックとかの逸話を読んで、遠い昔にどっぷりつかっていた物語の記憶の波がものすごい勢いで津波みたいに押し寄せてきました。そのことに身体がビックリしてしまって、読んだ後、胸が痛くなりました。超人ロックとか、ほんと忘れてたよ…。読み返してみたくて、心がザワザワ。 ゲームもそうですが、マンガって、一期一会なところがあって、後であの出会いをもう一度、って思ってもなかなか難しいところがありますね。いろんな意味で。特にマニアックな作品は。 まあそんな個人的なことはさておき、萩尾望都さんの、興味の範囲の広さ、受け入れる間口の広さに改めてビックリしました。 バレエやブラッドベリ、ポチョムキンや河合隼雄などは想定内でしたが、沖縄民謡からピカソ、森博嗣や村上春樹までとは。本当にすごい。何がすごいって、全く上から目線なところがなくて、前知識にとらわれず純粋に作品を堪能して感動している感じが伝わってきて、ほんとに素敵な人だなぁとほれぼれします。 しかし、マンガを描くことを何度もやめようと思ったと回想されている部分を読んで、息が止まりそうになりましたヨ。 ああ、やめないでくれて本当にありがとう、と思いました。(レビューというよりファンのたわごとですね、すいません…)
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普通のエッセイと、本に関わるエッセイと、漫画に関わるエッセイと、芝居や映画に関するエッセイに分かれている。紹介されているものがどれも気になってしまうなあ。萩尾望都もまた読もう。
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収録されている80年代周辺の舞台評論が、筆者の特殊な立ち位置からの視点も相まって、結構貴重な内容であるように思われる。寺山修二と接点があったとは知らなんだ。
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萩尾望都さんのエッセイ。人物や映画や漫画や漫画家に関する話。 萩尾さんとお喋りしているような気持ちになる楽しい本。 萩尾さんは私よりも年上の方なのに、好きな映画やSFが似通っていて、特に映画「ディアハンター」のページには声を上げて嬉しがってしまいました。 中嶋らもさんの話も。
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萩尾さんの興味がいろいろなところにあるのだなぁと思わせてくれるエッセイ。外国のこと、映画、文学など様々なことについて書いていて、共感を感じる言葉も多く、漫画家って商売は常識人じゃないとできないかも・・と思う。読者をちゃんと引っ張ってくれる。
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萩尾さんの漫画は、詩的で静かな旋律が流れているイメージがあるのだけど、文章も同じ印象を受けた。静かに見つめる視線を感じた。
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萩尾望都 残念ながら彼女の作品を読むのは初めて。物事に対する感性は素晴らしい。 突き詰める心も素晴らしい。 でも私はちょっと彼女の文章苦手かな・・・
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繊細で洒脱な文章。うつくしい漫画を描く人はうつくしい文章を書くのだなあ。 石ノ森・聖悠紀話にうけ、ブラットベリに頷く。そして思いがけず和田慎二さんの逸話が載ってて泣けた…
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『一瞬と永遠と』とは? あとがきにもあるとおり、 「幸福な一瞬を抱きしめて、長い時を過ごしてゆくのです。」 なのだが、、、 読んでいる間は、自分は一瞬だが、時は:宇宙は永遠なんだな、 と感じて、こころを穏やかに鎮めることができた。 どんなにひどい扱いの中でも、自分を見失わないで、...
『一瞬と永遠と』とは? あとがきにもあるとおり、 「幸福な一瞬を抱きしめて、長い時を過ごしてゆくのです。」 なのだが、、、 読んでいる間は、自分は一瞬だが、時は:宇宙は永遠なんだな、 と感じて、こころを穏やかに鎮めることができた。 どんなにひどい扱いの中でも、自分を見失わないで、 自分らしく、精一杯、やっていこうとも、思うことができた。 これは大きい。この本が読めて良かったと思う今日この頃です。 萩尾望都さん、ありがとう\_(^◇^)_/ 以上です。
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