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お金の教室 の商品レビュー

3.7

37件のお客様レビュー

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2011/07/19

資金運用の入門書をずっと探してたのだけど、 この本は良書だと思う。大学の授業のカリキュラムをベースにしているので 構成もわかりやすいし、内容もわかりやすく噛み砕かれていた。 「投資の空気感を捉えてほしい」という筆者の狙い通りの本だと思う。 なにも知らない自分が恥ずかしいけれど一歩...

資金運用の入門書をずっと探してたのだけど、 この本は良書だと思う。大学の授業のカリキュラムをベースにしているので 構成もわかりやすいし、内容もわかりやすく噛み砕かれていた。 「投資の空気感を捉えてほしい」という筆者の狙い通りの本だと思う。 なにも知らない自分が恥ずかしいけれど一歩づつ勉強しなきゃいけない。

Posted byブクログ

2013/11/24

・良書。金融機関批判(「金融のプロ = あなたから儲けるプロ!」)や分配型投信批判(行動ファイナンスを悪用する金融商品に注意)など、随所で山崎節を堪能。 ・「ハイリスク・ハイリターンの原則」の「理屈(どうしてそうなのか?)」の説明など、基本的な事項を「理屈」まで含めて分かり易く解...

・良書。金融機関批判(「金融のプロ = あなたから儲けるプロ!」)や分配型投信批判(行動ファイナンスを悪用する金融商品に注意)など、随所で山崎節を堪能。 ・「ハイリスク・ハイリターンの原則」の「理屈(どうしてそうなのか?)」の説明など、基本的な事項を「理屈」まで含めて分かり易く解説しているのが、印象的。(基本的なことって結構なんとなく理解してる事が多いので) ・競馬をしている人が、予想を的中させる事を前提にして新車を買ったり、旅行の計画を立てたりしてはいけないのと同じように、投資の場合も、上手く行く事だけを考え、確実に貰えるわけではないお金を当てにして、将来の生活を考えてはいけない。 ・「儲かった時の事ではなく、損をした時の事を先に考えなさい」   →まずリスクを考慮し、その結果としてリターンを甘受するというが投資の原則! ・投機(ゼロサムゲーム)にあってはハイリスク・ハイリターンの原則が通用しない。 ・長期の資産形成にあっては、「時間を掛けると、期待収益率が100%を超える」という投資が持っている性質を使わない手は無い。」 ・「ハイリスク・ハイリターンの原則」は、信じて頼る事が出来る「法則」ではないが、期待して賭ける上でのチャンスを示唆する「理屈」ではある。 ・コストを重視せよ! なかでも継続的に取られる手数料を重視せよ! ・オーバーコンフィデンスの功罪。人生全般に置いては、ある程度の自信を持ってエネルギッシュに生き、経済的な意思決定に置いては「オーバーコンフィデンスに陥っていないか」を冷静に省みる。 ・分配型投信批判に行動ファイナンスの知見をフル活用。   ・代表性バイアス →「分配実績は安定している」という一面の性質を「ファンドのトータルリターン」を代表しているかのように誤解させる。   ・時間不整合(双曲割引) →遠い将来の損得(評価額)より、近い将来の損得(分配金)をより大きく価値評価してしまう。   ・メンタルアカウンティング(心理会計) →退職金を少しずつ取り崩して使う事に抵抗を感じる人でも、分配金という名目で、運用を経たお金(=あぶく銭)を渡されると、気軽に使って良いお金であるかのように思い易い。それが「何となく得している感じ」につながっている面があるかもしれない。(もし運用益が出ていないなら、分配金は元本を少しずつ切り崩して受け取っているだけだが)   →しかも、毎月分配型ファンドの信託報酬は割高なので、毎月、自分に小遣い(=分配金)を支払う為に、バカ高い手間賃まで払っている事になる。 ・バブル時の対応として、現実的には、最大限2割くらいリスク資産への投資額を増減するのが精一杯だろう。   →バブル崩壊を全額売却して回避するなんて自分にはとても無理だけど、1割くらいなら、自分の拙い判断でも動かしても大丈夫かな?と思ってしまいます。

Posted byブクログ

2011/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

基本的な金融のお話がわかります。「少し難しいかも?」と思いましたが、そこらのブログで書かれてる「これで儲けられる!」的なお話ではなく、原則の理論と考え方が載せられているので、新入社員の方などは是非読んで欲しいかと思います。 若いうちにお金を貯めるべきか、使うべきか、借金すべきか? から、持ち家vs賃貸の話、株式運用の基本理論が載っていて、一通り金融の基本がわかります。 本書では特に、「原則論」と「そこからどう考えるか?」について丁寧に分けて記載されている感じを受けました。知識の地層を下から積み上げていくような感覚で覚えられると思います。投資とギャンブル論についても、誤解を持たないように留意して書かれているフシがあり、若者があまり先入観を持たないように配慮されている気がします。この本だけに留まらず、興味が出た人、更に知りたい人は疑って新たな書籍や考え方に触れて欲しいと思います。 ただ1点、「保険」の話が入っていないのが残念でした。本書の原則(P25「相手は自分からどんな利益を得ようとしているのか」を考える)を読んでいれば、応用は効くと思いますが、やはり保険の営業勧誘は新入社員・若者の誰しもが通る道ですから、章立てして記載してくれると1冊で金融の全体がわかる本になったかな? と思います。 リスク・リターンのお話は基本理論を押さえている人については基本中の基本かもしれません。ですが、マイナス二標準偏差をベースとする損失額については少し懐疑的です。P130に「二標準偏差以上の株価下落は瞬時に起こるわけではなく、通常、何ヶ月か、少なくとも何日かかかって起こることが多いので、その間に何らかの対処が可能ではないかと考えると~」とありますが、ちょっと疑問でした。「なんらかの対処」というのは結局のところ株価の売却と考えます(リスク回避の基本は持ってる株を手放すこと以外無いと思います) 理論上、その前に売ってしまうことは正しいかもしれませんが、(自分の拙い数年程度の)経験からすると、バブル崩壊の後は戻りやすい「気が」しますので、どちらかというと最初からマイナス三標準偏差以上を損失許容を考えておくなどしたほうが良いのかな? と個人的に思いました。

Posted byブクログ

2011/06/12

大学生向けに行った授業の内容を書籍としてまとめたもの。こんな授業を学生の時に聞きたかった。。著者が書いた他の初心者向けの本よりも、更に分かりやすく、投資の入門書としてはおススメ。

Posted byブクログ

2011/06/05

最近お金関連の書籍を多く購入して読みあさったなかの1冊です。 長期投資の有効性について刻々と説明されています。 私は30代ちょいで読みましたが、出来れば社会人になりたての頃にこのような書籍に出会いたかったです。 タイトルの「20歳の君に贈る」はぴったりのタイトルだと思います。

Posted byブクログ

2011/06/05

わかりやすく読みやすく率直。市場や商品は証券会社や銀行などが儲けるための仕組みが多くあることが見えたように思う。 自分の金は自分で決めろって事か。

Posted byブクログ

2019/06/02

[関連リンク] 「お金の教室」(山崎元著)は値千金の大学講義のエッセンス - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記): http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1741.html

Posted byブクログ