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千年の森をこえて の商品レビュー

3.7

12件のお客様レビュー

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2017/05/17

孤独だったネコとイヌ、そしてうまれた2匹の子ネコの物語。 並行して、ネコたちの住む森に千年前からいるヘビの物語が時を超えて語られる。森の木々の目線の話もはさまれて、千年の時を超えて森にくらすものたちのそれぞれの物語がつながってゆく。 どう物語が絡まってゆくのか、子ネコたちはどう...

孤独だったネコとイヌ、そしてうまれた2匹の子ネコの物語。 並行して、ネコたちの住む森に千年前からいるヘビの物語が時を超えて語られる。森の木々の目線の話もはさまれて、千年の時を超えて森にくらすものたちのそれぞれの物語がつながってゆく。 どう物語が絡まってゆくのか、子ネコたちはどうなってしまうのか、悲しくなったり不安になったりしながら読んでいった。悲しいところもあるけれど、ああ、よかった、と心にしみこんでくるような物語。

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2017/01/01

詩的な地の文がとても優しかった。時代がいったり来たりするのは苦手だったがこの物語は自分的にすんなり理解できた。過去は未来に繋がっていて、未来は今となって紡がれていく。愛はいつの時代でもそこに存在しながら人や動物や物を、撫でたり突き放したりする。色々な角度からの物語が絡まりながら時...

詩的な地の文がとても優しかった。時代がいったり来たりするのは苦手だったがこの物語は自分的にすんなり理解できた。過去は未来に繋がっていて、未来は今となって紡がれていく。愛はいつの時代でもそこに存在しながら人や動物や物を、撫でたり突き放したりする。色々な角度からの物語が絡まりながら時は進んでいくんだなと思った。丁寧に置かれた布石とそれをすっと吸収する文章に惹かれた。キングが意外といい男(?)だった…笑 始終、登場人物を優しく見守っていた木々たちはガーフェイスのこともたぶん悪く思ってなかったんじゃないかと思う。

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2016/06/23

森に生きる、動物と木と魔物が出てくるお話。 猫の親子と老いた猟犬、ラミアでヌママムシの婆さま、巨大ワニのキング、樹齢1000年のテーダマツ、すさんだ人間のガーフェイス。森と川と流砂の土地。 過去(1000年前と25年前)と現在、登場人物毎に場面がころころ変わるので、読みにくい所も...

森に生きる、動物と木と魔物が出てくるお話。 猫の親子と老いた猟犬、ラミアでヌママムシの婆さま、巨大ワニのキング、樹齢1000年のテーダマツ、すさんだ人間のガーフェイス。森と川と流砂の土地。 過去(1000年前と25年前)と現在、登場人物毎に場面がころころ変わるので、読みにくい所もあるけれど。 夢と冒険と愛のある、良い物語でした。

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2016/01/31

猫の親子と犬の強い絆。森に立つ千年の歴史を持った樹。甕に閉じ込められたヌママムシの魔女とキングというワニ。ヌママムシの家族。悲しみとあたたかさ、涙と喜びが交叉しあう。雄大だが細やかな作品で楽しめた。

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2013/10/21

千年の森の不思議な怖さ、美しさをもっと見ていたいような気持ちに。 読み終わった直後はホッとする気持ちだったけど、後からじわじわと「愛」の重さについて考えさせられてしまう物語でした。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-190.ht...

千年の森の不思議な怖さ、美しさをもっと見ていたいような気持ちに。 読み終わった直後はホッとする気持ちだったけど、後からじわじわと「愛」の重さについて考えさせられてしまう物語でした。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-190.html

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2012/09/11

誰かを守りたいとか、誰かに必要とされたいとか、頼りにされたいとか 全ては相手への愛から始まってるんだよね。 過激になってしまうかしまわないかで。 婆さまも最後に気付いてよかった。途中まで、ひょえーって思ってたけど、ちゃんとハッピーエンドでした。 うまく言えないのが力不足なとこ...

誰かを守りたいとか、誰かに必要とされたいとか、頼りにされたいとか 全ては相手への愛から始まってるんだよね。 過激になってしまうかしまわないかで。 婆さまも最後に気付いてよかった。途中まで、ひょえーって思ってたけど、ちゃんとハッピーエンドでした。 うまく言えないのが力不足なとこだけど、 こういう作品がニューベリー賞銀賞とかに入ってくるんだなって なんか感覚で感じられた。

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2012/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短い章の積み重ねで現在と25年前と1000年前という3つの時代が錯綜する。 ネイティブアメリカンの物語の躍動感にディズニー的な匂いを感じた。 物語の冒頭からすべての時間目覚めている人食いワニの意外な人間味?にびっくりして本を閉じた

Posted byブクログ

2011/10/10

ドキドキしながら、読み進めていったのだけど。 捨てネコ・キャリコと子ネコたち・パックとサビーンや、もと猟犬・レンジャー、巨大ワニ・キング、魔性の生きもの・ヌママムシの婆、悲しい過去にゆがんだ人間の男・ガーフェース、などなど。 個性豊かなキャラが出てくるし、樹齢千年のテーダマツをは...

ドキドキしながら、読み進めていったのだけど。 捨てネコ・キャリコと子ネコたち・パックとサビーンや、もと猟犬・レンジャー、巨大ワニ・キング、魔性の生きもの・ヌママムシの婆、悲しい過去にゆがんだ人間の男・ガーフェース、などなど。 個性豊かなキャラが出てくるし、樹齢千年のテーダマツをはじめとする森の樹々も関わってくるし、期待度あげて読んでいったのだけど。 ラスト近く…… えっ! こうくるのか…… んー。んー。 拍子抜けしちゃいました。 残念な感じが……します。個人的には。

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2011/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お腹の大きな猫が、貧乏白人に買われている犬と仲良くなる。 スケールが大きいようでメチャクチャ小さい話なので、まあ、カタルシス的なものはないです。そういうのがあったほうが面白い話だと思いますけど。

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2011/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全124章~千年前,メキシコ湾に臨む湿地に流れ着いたラミアのヌママムシの婆は母と慕う娘を得たが,娘はホークマンに恋して,人に姿を変え,人里に住んで娘を生んだ。10歳の誕生日には大きな壺が作られたが,ヌママムシの婆は娘を取り返そうと巧みにおびき寄せ,蛇に姿を変えた娘は子に会えない悲嘆の内に朽ちてしまう。夫は必死で妻を捜し,娘も壺を持って婆を探す旅に出て迷子となる。孫娘を探しに来た婆はホークマンと出会い,壺に閉じこめられ,沼地に埋められ,その上に松ぼっくりが落ちる。松ぼっくりは千年間で大木に育つが25年前の落雷で今にも倒れそうな様子だ。姉と慕う30mの鰐はもうすぐだと語りかけ続ける。25年前に父に殴られ大怪我を負った男はライフルを持って,この地に辿り着き,動物を撃って得た皮を売って生活している。近くの農場から盗んだ猟犬のレンジャーだけが一緒に暮らすが,山猫を逃がしてやりたくなって動いた途端に主人のガーフェースに前足を撃たれてから邪魔者扱いだ。子を宿している猫のキャリコがレンジャーの歌を聴いて,同じ縁の下にやってきた。雄はパック,雌はサビーンと名付けられ,レンジャーは父親の気分を味わい,大鰐を狙っている恐ろしい人間・ガーフェースに気を配るために,下にいることを命じ続けた。パックが皆が寝ている間に縁の下を抜け出したら,案の定ガーフェースに捕まり,取り戻そうとしたキャリコも袋の中に押し込まれ,トラックで沼に放り込まれた。大鰐のキングの寄せ餌にする積もりなのだ。必死に袋を破り,水面に押し出したキャリコは力尽きて沈み,ハチドリに導かれて旅立つが,別れ際に妹とレンジャーの許に帰って,レンジャーの鎖を切ることを最期の頼みとして残した。ヌママムシの婆が閉じこめられた壺の上に生い茂った松の根元の虚に安住の地を得たパックは一人で獲物を捕らえる技を磨くが,帰る方法はみつからない。用心を重ねていたサビーンも遂にガーフェースに気付かれ,必死に守ろうとしたレンジャーが代わりの餌として沼地に引きずられていく。嵐の夜,大きく傾いた松は死を悟り,倒れる方向を川に向けた。川に橋が架かり,根元の瓶も千年ぶりに地上に出た。キングに差し出す餌のレンジャーは傷つき,ガーフェースも飼い犬に噛まれて傷を負っていた。近づくパックとサビーンもガーフェースに察知される~インディアンの伝説に鷹男と蛇女の話が出てくるんだろうね。犬のお父っあんと双子の猫の子に愛を見るところがアメリカ的か。テキサスというと砂漠のイメージだが,熱帯のジャングルみたいな所もあるんだね

Posted byブクログ