38人の沈黙する目撃者 の商品レビュー
あまりはっきりとしていないのは、あとがきで書いてあるように、直接記者が現場に出向いていたのでではなくて、部下を行かせてその聞き書きから作ったものであるということだそうだ。 他の本の方がいいかもしれない。
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学部2年の時、社会心理学の授業でその存在を耳にして以降、ずっとその名前を忘れることのなかった「キティ・ジェノヴィーズ事件」。その、ジャーナリストによる回顧である。 38人という目撃者のうち直接の目撃者はごく一部であったこと、アメリカ国民の矛先は通報しなかった市民、そして出動が遅れた警察へと向かったこと、タイムズ紙や警察の事件への対応が描かれる。 あっさり2時間程度で読めてしまう内容。それをよさととるか物足りなさととるかは読み手によるだろう。しかし、自分は明らかに後者だ。少しでもこの事件を知っていて、事件の分析に新しい観点を得たいと期待して本をとるなら、正直なところ失望を味わってしまうと思う。 文体として非常に冗長で内容の反復が多い。この規模の本でこれをやってしまうと、必然的に内容も極めて限られてしまう。 事件について初めて見聞きする人にとっては、ざっくりと概要をつかむのに読んでみてもよいのかもしれないけれど。読み手を選ぶ本だ。
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40年ほど前に、ニューヨークで起こった殺人事件。都会の住宅地で起こったキティ・ジェノヴヴィーズ殺人事件には、複数の目撃者と、助けを求める悲鳴を聞いた人が多数いたにもかかわらず、警察に通報した人・助けに来た人がいなかったという事件だった。それを、ヲーターゲート事件などで有名なジャーナリストのローゼンタールが取材したものに、本人の序文や新たな解説などを加えて出版。 なぜ今、この本なのか。出版の意図がわかっるような、わからないような…。
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一体どれほど離れれば、何もしない自分を正当化できるのか。 という問いは現在にこそ必要だと思う。和訳が面白くない。
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女性なら誰でも吐きそうな嫌悪感を持つだろう。公衆の場で暴行されるという事件。近年の日本でも列車の中で女性が襲われるという惨事があった。なぜそういうことが起こるのか、目に見えない社会の暗部が、個人的にずっと引っかかっていた。そんなとき、この本に出会う。 ニューヨークの郊外、閑静な住...
女性なら誰でも吐きそうな嫌悪感を持つだろう。公衆の場で暴行されるという事件。近年の日本でも列車の中で女性が襲われるという惨事があった。なぜそういうことが起こるのか、目に見えない社会の暗部が、個人的にずっと引っかかっていた。そんなとき、この本に出会う。 ニューヨークの郊外、閑静な住宅街で深夜に女性が暴漢に襲われた。事件が起こっているのにも関わらず、なぜ周囲は通報しなかったのか。「誰かが助けるだろう」「誰かが通報するだろう」「痴話喧嘩かもしれない」「関わりたくない」・・・すべての傍観者38人がそう思ったのか? (正確には38人目が通報している) 興味のある内容だったのだが、残念なことに著作としてはいまひとつで、それは訳者も指摘している。前半と後半の情報が重複している部分もあり、全体のまとまりには欠ける。 傍観者は被害者を見殺しにしたのか。当事者を責めることは誰にでもできる、しかしわたしたちは実際にその現場に立ち会ったときに、果たして通報できるのか。今までの人生においてはどうか。いかなるときも正義感をもって弱者を助けてきたと胸をはっていえるのか?いつかの当事者は自分であるかもしれないと気がつく。
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期待外れ。著者の言いたいことはよくわかるが、ノンフィクションの作品としては深みがないと思う。原文は違うのかしら。
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