「通貨」を知れば世界が読める の商品レビュー

浜矩子【著】

2011/09/17

円の暴落を予測する藤巻さんの本を読んだ後に読んだから全く違う予測で面白かった。
確かに日本は円高に異常に警戒感を持っている。しかし、見方を変えればこんなにもポジティブに考えることができるのかと感じた。
金本位制とは、そして過去の通貨危機がどのようにして起こったのかが分かりやすく解説されている。

2011/09/14

金本位制のドルが支配する時代からベトナム戦争泥沼化による、ニクソンショック。
プラザ合意を経てリーマンショック。
歴史を振り返ると円高の理由がよくわかる。
今がどういう状況か判断するのは難しいが、歴史を振り返り対応していかないといけないことが、今でも遅くはないように思う。

2011/09/14

妖怪でお洒落な経済評論家・浜矩子さんのファンである。ややこしい経済の話も絶妙のたとえで分かりやすい。
お金・通貨の歴史的流れと今の状況ががよくわかる。

１０年余前に１ドル７０円台になった時と今回の円高は状況が違う。①経済の基幹的な大企業はすでに海外生産に移行済みである。②１０年前と違い、円建ての貿易決済が増えている。

榊原英資氏の意見を加えると、
・アメリカの物価安で今の１ドル８０円は１０年前の１ドル１００円と実質同じ。そして円高、ドル安、株安などの今回の景気後退はいきなりドスンのクラッシュ型ではなく、数年から１０年の間ゆるやかに進行すると言う。

輸出には無関係な高齢者予備軍の私には、海外旅行に買い物、円高・ドル安・デフレ大歓迎である。
五年十年後はともかく、今日明日にも日本国債が破綻して円が紙切れになるようなことを言う評論家は金儲けのために危機を煽る
狼少年か？

2011/09/12

通貨の歴史をわかりやすく説明。
我々の生きる世界において通貨は重要
ざっくりとでも押さえておくべき知識

2011/09/11

基軸通貨の変遷の歴史をつらつらと解説している本である。ただそれだけ。特に1ドル50円になる根拠を深く掘り下げて解説はしてくない。通貨の歴史のが知りたいのならどうぞ。私は浅学なので勉強になりました。

2011/09/09

円高脅威論を排し、１＄＝50円時代を展望する。円が強くなれば、円建てでの輸出が増えるという…その通りにゆくかどうかが、ポイントだ。「隠れ基軸通貨」という概念は、とりあえず新鮮で面白い。

2012/02/25

週刊誌各誌の為替予想に１ドル５０円を掲げているのが著者の浜矩子氏。同氏の１ドル５０円の根拠を是非拝聴したいと、本屋で手に取りました。

その根拠は、ざっと流し読みして見つけた範囲で
・オバマ大統領はドル安を容認している。
・”円”以外に基軸通貨たる条件を満たすような通貨は見当たらない。
・揺るがないと思われた金本位制もあっさり覆った。１ドル５０円も”まさか”ではない。

たった、これだけ。もう、ふざけるなって感じでした。

肝心な部分がこの体たらくでは、他の章も一事が万事こんな調子に違いないでしょう。３分で読む価値なしと認定しました。

2011/08/28

通貨概観。何故50円なのか具体的な説明が少し弱い気がする。ドルの基軸通貨としての役割がなくなって行くことは確かだと思う。中国に関する考察をもう少し聞いてみたいですね。

2011/08/26

77円台の現在、輸出企業が工場の海外移転を進めている。競争力がなくなるので当然のことだが、国内の産業空洞化による雇用問題などをどうするのか全く書かれていない。1ドル50円になるまでに日本経済を支えている輸出産業は崩壊すると思われる。

2011/08/25

円を「隠れ基軸通貨」と捉える発想は目から鱗だな。
そう考えると、円キャリートレードも違って見えてくる。
ドルが安いまま放置されると、ドル離れがドル離れを呼び、ポンドが基軸通貨の座を失ったときと同じことが起きると筆者は指摘するが、さて…。