30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと の商品レビュー

朝倉智也【著】

2011/07/28

資産運用講座を受けているところだが、今ひとつポートフォリオをどうするか悩んでいた。本書を読みポートフォリオの道筋ができた。私は良書だと思う。どの分野でも大事なことは既存に捕らわれず新しいことにチャレンジすることだと思う。

2011/07/23

投資に関する本をあまり読んだことがない人には、一通りのことが書いてあるのでいいと思います。ある程度知識がある人にはやや物足りません。
著者がモーニングスターのCOOですので、モーニングスターのサイト使用方法が記載されています。モーニングスターは投信に関して客観的な役立つ情報が載っていますので、投資をされる方はブックマーク必須です。（←そういえば、最近モーニングスター見てへんな）

2013/11/24

・モーニングスターのサイトでファンド購入時の選択方法、及び購入後のフォローアップのポイントを丁寧に解説。

・今まで余りモーニングスターのサイトを利用した事が無かったので、下記情報のチェックの仕方などは参考になった。
　　・実際の経費率（信託報酬以外のコスト）
　　・資金の流入、流出の推移
　　・同一カテゴリー内での相対比較（順位、勝敗の推移）

・ファンドマネージャもサラリーマン。「周りと同じ運用をしておこう」というインセンティブが働く。
　　・周りと違う運用をして失敗したら責められる
　　・周りと同じ運用をして失敗したら仕方ないで済む。

◆疑問点（邪推？）
・日本は公的債務が多すぎるので、日本国債はそろそろやばい。銀行や郵便局は預かったお金で国債を買っているので、実は預金だけの人も資産の大半は国債に投資されている。国内資産にリスクが集中しすぎているので、リスク分散の為に国外資産（先進国、新興国）へ投資しよう。
　→この論法に沿うなら、外国資産を買う為に預金を下ろす人が増えると、銀行は国債を大量売却しなければならず、それが引き金となって、国債の暴落が起きたりしないのだろうか？　なんか予言を自己実現させてしまう皮肉を感じる。

・最初に老後資金がコレだけ必要で、その為にはリターン7〜8%が必要という具合に、最初にリターンあり気でポートフォリオの資産配分を決めているのが気になる。しかもリターン8%ってちょっと高くないかな？

・新興国株を薦めるときは、高リスク（リターンのブレ幅が大きい事）を推奨理由とし、分散投資を薦めるときは、低リスクを推奨理由とする事は矛盾しないのかな？

・選ぶのに困るほど多くの投信（3000本）が存在するという現在の状況は、モーニングスターとしては、（自社サイトの存在価値が高まるという意味で）都合が良いのではないかという気もする。

・逆に、初心者にお勧めの投信はコレです決定的な投信が出て、投信の数が淘汰されて減ってしまう方が困るのではないかと言う気がしなくも無い。

・そもそもモーニングスターのビジネスモデルってどうなってるんだろう？運用会社からお金を貰っているのかな？　だとしたら、評価対象からお金を貰っていて公正な評価なんて出来るんだろうか？　格付け会社と同じ利益相反のジレンマに陥らないのかな？

2011/06/21

ポートフォリオの組み方の新しい考え方が提案してあり、新興国の比率を高める方が良い理由が書いてある。
金（ゴールド）が株式や債券と相関が低いため、ポートフォリオに組み込んだ方が良いというのは目から鱗だった。

2012/02/25

（2011/5/26読了）投資ブログなんかでも「モーニングスターの代表が、ここまでダメファンドの実名あげていいんか！？」と話題になってましたが（笑）うん、ズバズバ実名で斬り込んででスゴイ。
私は、「公的年金や自分資本は日本円なんだから、自分でする投資は海外資産だけでOK」という説に賛成派なので、この本の内容はぴったしがっちり！ただし資産配分については諸説あり、山崎元さんのように日本株6割とかいう説もあるし、「正解」は無いのでそこは各自の判断で。