日本中枢の崩壊 の商品レビュー
民主党政権の内幕、官僚のサボタージュをここまでリアリティーを持って書いた作品はまだないかもしれない。けど、その「新しさ」という特徴以外は、特に・・・・。官僚からの政権批判・政策批判では、元財務官僚・高橋洋一氏の作品のほうが、読んでいて、「へえ~」があったなあ。高橋氏の方が文章うま...
民主党政権の内幕、官僚のサボタージュをここまでリアリティーを持って書いた作品はまだないかもしれない。けど、その「新しさ」という特徴以外は、特に・・・・。官僚からの政権批判・政策批判では、元財務官僚・高橋洋一氏の作品のほうが、読んでいて、「へえ~」があったなあ。高橋氏の方が文章うまいし。
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今の経済、国政が鋭く書いてある。震災で日本人が賞賛される中で政府は賞賛されていない現実。それが日本の現状である。著者が言う、改革ができ実現すれば良いと思うが、それまでの時間がかかるだろうと思う。 円高で企業が値上げを海外の取引先に持ち出した時のエピソードは良いなと感じた。確かに、いつまでも擦り合わせの文化を続けていくのはとても難しいと思う。大きな企業の陰で技術の高い中小企業が隠れてしまっていると思うし、新しい考え方やり方を見つけるのも良いと思った。
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官僚のサボタージュの話、東電が如何に地域の産業・経済を牛耳っていたのか、政治主導の意味を考えさせられた。
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霞が関のすべてを敵に回し、すっかり有名になった現役官僚による憂国の書。もっとも、霞が関のダメっぷりについては、本書に書かれた具体例を読むまでもなくリアルに想像できることなので、「皆まで言わなくても…」って感じの読後感であった。著者の主張は正論なんだけど、その通りに国を変えることは...
霞が関のすべてを敵に回し、すっかり有名になった現役官僚による憂国の書。もっとも、霞が関のダメっぷりについては、本書に書かれた具体例を読むまでもなくリアルに想像できることなので、「皆まで言わなくても…」って感じの読後感であった。著者の主張は正論なんだけど、その通りに国を変えることは無理でしょう。まあ、役人が合法的に焼け太りできるのは、ある意味、世の中が平和で秩序があることの象徴だし、戦前のように軍人の権限が強大になるよりはマシだと思う。 それはそうと、著者が主導して取り組み、大きな成果を挙げた独占禁止法の改正について、ドキュメンタリー仕立てで書かれた第七章は、プロジェクトXみたいで面白かった。著者が人並み外れて優秀な官僚であることが、この一節から窺い知れる。
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現役の官僚が書いた本。現在の日本政治上の問題点が鋭く指摘されており、興味深かった。攻めの姿勢は重要だと痛感。 ただ、読後感はその内容もあり、あまりよくない。
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これですべてではないだろうが、政治と官僚の世界が見えて、ああなるほど、と思った。 根回し、駆け引きの世界。今の管政権がお粗末な理由が納得できました。
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大久保利通から続く官僚制の、限界を超えた制度疲労が如実に描かれている。公務員制度改革・政治改革こそが日本の現状の打破には欠かせない、と強く認識。 ただ、官僚批判の視点は紋切り型(中にいる人の割にメディア的な言い分)。新自由主義的。渡辺喜美をはじめ「みんなの党」を褒めすぎなど、バ...
大久保利通から続く官僚制の、限界を超えた制度疲労が如実に描かれている。公務員制度改革・政治改革こそが日本の現状の打破には欠かせない、と強く認識。 ただ、官僚批判の視点は紋切り型(中にいる人の割にメディア的な言い分)。新自由主義的。渡辺喜美をはじめ「みんなの党」を褒めすぎなど、バイアスも散見される。 個人の妄想だが、筆者は経産省を追われた後にみんなの党から出馬するんじゃないかと思われる。
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著者が経産省大臣官房付という閑職にほされた現役官僚という、もはや末期症状を呈する政と官の病根を詳述した話題の本だが、まさに実務家らしく具体性をもって語られるその内容は、いかにも同工異曲の重複が多く、ハードカバーでP381もの重装備にする必然は感じられない。 この程度の内容ならば、もっとしっかりと削り込んで、新書版にて出版したほうが、より多くの読者に触れてよかったのではないか。 -20110721
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2011/07/07-07/17 今旬の経産省キャリア組の古賀茂明氏の著書 喫緊の課題「制度改革」と「日本の分水嶺」と「日本の危機 災害復興と原発事故」について語る。サンデルのいう「正義」がここにある。新渡戸稲造のいう「侍」がここにいる。三島由紀夫の「憂国の士」がここにいる。2...
2011/07/07-07/17 今旬の経産省キャリア組の古賀茂明氏の著書 喫緊の課題「制度改革」と「日本の分水嶺」と「日本の危機 災害復興と原発事故」について語る。サンデルのいう「正義」がここにある。新渡戸稲造のいう「侍」がここにいる。三島由紀夫の「憂国の士」がここにいる。2011/07/17
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20万部(毎日新聞20110710) 38万部(新文化20110901) 著者は、経済産業省の現役幹部。4月に、独自の「東京電力の処理策」を発表して注目を集めるように。 本書は、もともとは一人の官僚の目からみた霞が関の内幕(政治家との関係含む)を明かす本として発刊予定だったも...
20万部(毎日新聞20110710) 38万部(新文化20110901) 著者は、経済産業省の現役幹部。4月に、独自の「東京電力の処理策」を発表して注目を集めるように。 本書は、もともとは一人の官僚の目からみた霞が関の内幕(政治家との関係含む)を明かす本として発刊予定だったものが、3・11以後に「序章 福島原発事故の裏で」が加筆され、1章以後にも修正が加えられたものと思われます。 「官僚」と呼ばれる人の思考と行動や、政策がどのようにつくられ、政治がそれにどう関与しているのか、などに興味がある人はぜひ!
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