飲めば都 の商品レビュー

北村薫【著】

2013/03/20

お酒大好き編集者の都さん。
過去を振り返る形で90年代後半からの数年間が書かれています。仕事に恋に。現在ではない、という設定なのはさすがに今はこんな仕事のやり方ではない、という弁明なのかなぁ？

北村薫らしい伏線の見事さ。冒頭に出てくる何気無い話がさりげなく意味あるものになっている。

2013/03/01

北村さんの作品でミステリーじゃないのを読んだのはこれが初でしたが、ユーモアたっぷりな印象を受けました。私は飲まない人ですが…お酒って楽しいのかも、と思ったり…

2013/02/27

飲兵衛の生態の書き方は面白かった。
でも、「スキップ」と同じく、女性を描いていても何となく違和感。
男目線なんだろうなぁ、と思った。

運転する際の不満は、リアルでよかった。もっと人間の小さく醜い姿を描いてほしい。すっごく醜くなくていいから。

どうせならもっとめちゃくちゃしてしまえばいいのに、最後には小さくまとまっていて物足りない。
どうも、文体から何から、合わないんでしょうね。

2013/02/13

北村さんの上品なユーモアがたまらなく好き。

ああ。お酒のみたいうっかり恋したいあわよくば何となく結婚したい。

本を開く前、なんで猫なんだろ？と思って、
読み終わった後、本を閉じて、なるほど、と拳をポン。

この作品を取り巻く空気感が素敵だなと改めて思いました。

2013/02/03

お仕事女子の、仕事に恋に。。ってストーリー。
ありがちになってないのは、全部お酒繋がりやから？
象の鼻が興味深いです。

とにかく誰かと、もしくは一人でも、おいしいお酒を飲みたくなります！

2013/02/01

楽しくお酒を飲む話かと思っていたが、酒に呑まれる傍迷惑な酔っ払いの話ばかりで、読んでいて不愉快になった。

2012/12/24

おもしろかった。
セリフとかあまりリアルではないけど、北村ワールドに入ってしまえば気にならない、どころか心地いい。

皆まで言わない、ということの美しさを感じる言葉たち。
「指輪物語」がせつなすぎて泣けた。

連作短編なのだけど、
前の前の作品からちょっとずつ自然に匂わせておく、というのが、円紫さんシリーズのときも思ったけど、うまいんだなー。

2012/11/21

出版社勤めの酒好きな都さんの日常。ひとつひとつの章毎に話としてはまとまっている。それでいて時は止まっておらず、時系列はあるのがよかった。駄洒落のような、"余計""蛇足"的な表現がたくさんちりばめられているが、それこみでなんだかとてもいとおしいお話。

2012/11/13

北村薫さんの本を初めて読みました。女性のちょっとした心理まで書かれていて女性？と思ったほど。何度も「うまい事言うな～」と笑ったり、感心したり。お酒の席にいるような感覚。読み終わったとき、ほ～っと胃の腑が温かくなる本でした。

2012/10/09

北村薫の独特な女性像って自分からすると現実感がないけれどそこがむしろ良いのかなあとおもいました。
円紫シリーズはもうでないのかなあ。