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大津波と原発 の商品レビュー

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37件のお客様レビュー

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2011/11/17

 内田樹、中沢新一、平川克美による鼎談。例えば中沢新一は原発を「一神教」的だと語るなど、3人とも非常にユニークな視点をポンポンと提示してくる。  その視点と語り口が面白いなぁ。それにつられてつい膝打って共感してしまうが、なんか騙されてる感がつきまとうのもまた面白い。そのあたりが内...

 内田樹、中沢新一、平川克美による鼎談。例えば中沢新一は原発を「一神教」的だと語るなど、3人とも非常にユニークな視点をポンポンと提示してくる。  その視点と語り口が面白いなぁ。それにつられてつい膝打って共感してしまうが、なんか騙されてる感がつきまとうのもまた面白い。そのあたりが内田樹と中沢新一の魅力ですね。  最後に内田氏が「霊的な力に対する畏怖の念の欠如」と締めるのも、氏のファンにとっては御愛嬌であります。

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2011/10/20

専門でない人にとって、原発をどうとらえたら良いのかよくわかった。一神教としての原発、それに対する日本人の取り組み。責任のない原発という生態圏外の技術は、やはり使うべきではないという思いが強くなった。

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2011/10/09

なんかどっか胡散臭く思えてしまう中沢新一だけど、緑の党の件もあって、この本できっとその感じはなくなるだろうという予感というか予断の中で読んだのに、やっぱ胡散臭い。でも、緑の党には期待。というか期待せざるを得ないわなあ。

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2011/09/26
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ブログにちょっと書きました。 http://t-katagiri.blogspot.com/2011/09/blog-post_22.html

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2012/03/09
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震災1ヶ月、ユーストでの対談をまとめたもの。 心の中でもやもやしていた煙のようなものに形をもらった感じ。 一神教、深いところまでの考察なしに進んできた、今半年過ぎて「ないないない」にされてないか、ビジョンはまだか。 時期を過ぎても読む価値のある本。

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2011/09/24
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中沢新一が語る「原子力は生態系の外側にあるエネルギー」「原子力は一神教的思考」 平川克美が語る「ブリコラージュと贈与」 内田樹が語る「利害関係が複雑であればあるほどシステムが安定するという日本人の知恵」 かなりバイアスの強い対談だが、まあ彼ららしくておもしろい。

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2011/09/13

2011.9.13 図書館 原発は手に負えない畏怖すべき存在であり、だからこそ思想的にそのあたりを考慮する必要があったんですね。神をコントロール出来るわけないんだ。効率や利益優先されたために、安全面への指摘とか、リスク回避とかの意見が無視されていたというのは報道でも言われてますね...

2011.9.13 図書館 原発は手に負えない畏怖すべき存在であり、だからこそ思想的にそのあたりを考慮する必要があったんですね。神をコントロール出来るわけないんだ。効率や利益優先されたために、安全面への指摘とか、リスク回避とかの意見が無視されていたというのは報道でも言われてますね。 でもこのところ、また経済活動のために原発は存続みたいなムードになってますが、成長なんてしなくていい。 原爆と原発事故の被爆国だから出来ることってあるんじゃないでしょうか?

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2015/07/25

いまから88年前の1923年9月1日11時58分32秒に神奈川県相模湾北西沖を震源として発生したマグニチュード7.9の地震により首都東京を含む関東一円に日本災害史上最大級の被害を与えた関東大震災が起こった。それにより1960年より9月1日は防災の日となったようだ。今年の防災の日は...

いまから88年前の1923年9月1日11時58分32秒に神奈川県相模湾北西沖を震源として発生したマグニチュード7.9の地震により首都東京を含む関東一円に日本災害史上最大級の被害を与えた関東大震災が起こった。それにより1960年より9月1日は防災の日となったようだ。今年の防災の日はことのほか気になってしょうがない。 中沢新一が内田樹と平川克美との鼎談本「大津波と原発」で311後最初に発した言葉は興味深かった。この鼎談はUstreamで配信された「ラジオデイズ」という番組の書籍化ではあるが、それであればあの活字化された中沢新一の発言は公共のインターネット回線に乗って全世界に発せられたわけで、中沢新一の本気度が伺われる。 この鼎談で中沢新一は、今回の原発事故により日本人は大きな転換期を迎え、新しいライフスタイルを目指さなくてはならなくなったと主張する。そして、そのために日本版「緑の党」を発足させるとまで言い切ったのだ。

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2011/08/24

 「日本辺境論」以来、内田樹さんの本を読んでは、すとんと腑に落ちる発言にずいずいと引き込まれ続けている。中沢新一さんの、宗教学者ならではの視点から繰り出される言葉にも、「あぁそういうことだったのか」、と新たな視座を得る喜びが。 以前から注目していたお二人が参加されている対談なので...

 「日本辺境論」以来、内田樹さんの本を読んでは、すとんと腑に落ちる発言にずいずいと引き込まれ続けている。中沢新一さんの、宗教学者ならではの視点から繰り出される言葉にも、「あぁそういうことだったのか」、と新たな視座を得る喜びが。 以前から注目していたお二人が参加されている対談なので、本屋で偶然見かけた瞬間に購入し、一気に読了。  技術論や、経済効果からではなく、日本人の持つ固有の文化や思考パターンから、原発の問題を論じられているところが素晴らしい。  この手の内容の濃い対談を、最近PodcastやUstreamでも聞くことができるようになった。お二人とも声や語りのテンポが心地よい方なので、音声で聞いた方がよりダイレクトに伝わってくるかもしれない。

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2011/08/23

3.11から約3週間後、文明史的観点から震災と原発事故を論じた鼎談を緊急出版。原発専門家はリスクの全貌を知っていたのか。そもそも原発とは「一神教的」文化の産物ではないのか。原発推進に一役買った「エコ」ブームの破綻と、それに代わる知の枠組み、政治的ムーブメントとは? 刺激的な対話が...

3.11から約3週間後、文明史的観点から震災と原発事故を論じた鼎談を緊急出版。原発専門家はリスクの全貌を知っていたのか。そもそも原発とは「一神教的」文化の産物ではないのか。原発推進に一役買った「エコ」ブームの破綻と、それに代わる知の枠組み、政治的ムーブメントとは? 刺激的な対話が、復旧ではない真の復興への道筋を示す。Ustreamでも配信された「ラジオデイズ」番組の書籍化。

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