ジゼル・アラン(Vol.2) の商品レビュー
第8話を読んで、童話「アリーテ姫の冒険」を思い出した。アリーテ姫は、ふりかかる難題を持ち前の破天荒さで(それを「難題」と認識することすらなく)乗り越えてゆく。今のジゼルにそこまでの力強さはないが、独自の視点を持つ主人公はいつでも魅力的だ。 1巻では、これは雰囲気だけの漫画ではない...
第8話を読んで、童話「アリーテ姫の冒険」を思い出した。アリーテ姫は、ふりかかる難題を持ち前の破天荒さで(それを「難題」と認識することすらなく)乗り越えてゆく。今のジゼルにそこまでの力強さはないが、独自の視点を持つ主人公はいつでも魅力的だ。 1巻では、これは雰囲気だけの漫画ではないかという危惧がどうしてもぬぐえなかった。だが、この路線をこのままつらぬき続ければ名作になるのではないか。そう思えた2巻だった。あとは作者の引き出し次第だ。
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