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都市をリノベーション の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2012/01/07

 アマゾンのお勧め商品にしつこくでてくるので購入。  前半部分は、アメリカの建築物のリノベーションの事例、真ん中ぐらいは、日本の建築物のリノベーションの具体的事例、後半は都市施設や都市計画が扱うようなある程度まち全体のリノベーションの話。  中心市街地活性化などもすぐに商業集...

 アマゾンのお勧め商品にしつこくでてくるので購入。  前半部分は、アメリカの建築物のリノベーションの事例、真ん中ぐらいは、日本の建築物のリノベーションの具体的事例、後半は都市施設や都市計画が扱うようなある程度まち全体のリノベーションの話。  中心市街地活性化などもすぐに商業集積とかの話が来る前に、お金をつかわなくても、おもしろい人、馬場さんはアーティストや学生をターゲットにして、最低限のコストで、建物の改修を行い、そこを核にしてまち全体を変えていく。  そこには、古いビルを壊して、高容積率の建物を建てる発想は全くない。大部分の都市では高容積率など不要なので、極めて実践的な取り組み。 (1)2009年6月の改正建築基準法以降、用途変更、ちょっとでも構造に手をいれることが難しくなった。(p308) (2)金融面でも、普通はリノベーションには融資はつきにくいが、特区では制度金融を組み合わせるような形式で行政と民間企業が協力し、ファイナンスを組み立てるような手法がとれないだろか。(p298)  これは大事なことなので、自分の宿題にしたい。 (3)ニューヨークのセントラルパークの買収経費500万ドルの32%は、周辺地の受益者負担でまかなわれた。(p241)  都市公園についても、単なる指定管理者の枠組みをこえて、もっと楽しいプロジェクトができるようにした、うすぐらい児童公園をなにか明るい空間に、民間のビジネスの知恵でやってみたい。

Posted byブクログ

2011/11/15

日本都市におけるリノベーション(2・3章)、公共空間のリノベーション(5章)、リノベーション特区(6章)が特に面白かったです。 次にコンバージョンについて勉強したくなりました。

Posted byブクログ

2011/09/30

1 すでにある都市を使う 2 デザインすべき場所を探す 3 建築の領域を再定義する P31 一回の企画展の一作品のために床に穴を開けてしまうという自由さ、それは新品のビルではちょっとやれる気がしない。でも一度廃墟になってしまったビルだからこそ、比較的気軽にこういった展示に踏み切...

1 すでにある都市を使う 2 デザインすべき場所を探す 3 建築の領域を再定義する P31 一回の企画展の一作品のために床に穴を開けてしまうという自由さ、それは新品のビルではちょっとやれる気がしない。でも一度廃墟になってしまったビルだからこそ、比較的気軽にこういった展示に踏み切れる。実際、コンクリートの壁を壊したそのままの地肌や、補修した跡などが空間のあちこちに露出している。 P52 既存の文脈との落差は、ときに武器となる。 P61 1.ビルのネイチャーを重視する(ビルの持つ特性をリスペクトし、可能な限り既存のプロポーションをキープする)。2.作品の核心を表現する。3.空間と作品を積極的に結びつける。 P64 「"もしエリアを活性化させたかったら、アーティストか建築家をそこに送り込めばいい"。彼らの仕事場には、ある程度の面積が必要とされるため、家賃が安くていいロケーションを探している。彼らは決めると非常に短い時間で移動し、そこにカフェやクラブといったコミュニティを連れてくる。さらに空間を解釈する力が備わっているので、そこを自分たちでつくり変えていく。そういう一連のアクティビティが、周辺の経済構造を動かしていく。結果的に経済活動を誘発していきます。今、NYではブルックリンなどで、それが起こり始めている。NYは常に次のチェルシーを求めている。」 P70~ デザイナーとディベロッパーの融合 P126 イメージと実際のギャップがあればあるほど、その場所は潜在能力を秘めていると読み替え可能。 P128 情報とは不思議なもので、何故か発信したところに逆に集まってくるもの。僕らが東京の東側のポテンシャルをいくつかのメディアで発信し始めたら、「実は、僕らも、このエリアに目をつけていたんだ」という人々と出会うようになる。 P203 環境問題を相手にしようとしたとき、二酸化炭素削減の数値目標を実現しようとすれば、おのずと低層住宅の構造や外壁材は木に決まってくる。地球のことを考えることは、とりも直さず地域のこと、自然のこと、総合的な風景について考えることにつながる。 P207 「新しい郊外」:積極的に、ある目的意識を持って住む郊外。 P247 アンリ・ルフェーブルは、管理する側の理論でつくられた空間のことを「抽象空間」と呼び、それが利用者の自由や、いきいきとした空間の使われ方を阻害していると批判した。逆に利用する側によってつくられた空間を「生きられた空間」と呼んで肯定した。いろいろな知恵や工夫を積み重ね、フレキシブルに変化しながら、空間が活力を保ち維持されていることが多いからだ。 P276 日常的に使い慣れた場所なら、人間は本能的に行きやすい。移動の玄関口としての敷居も自然に低くなる。飛行機に乗ることを特別な観光やビジネスではなく、日常へと組み込むこと、それが空港再生のポイントだと考えている。 P296 日本は新築中心に建築基準法も金融システムも整備されている。今までそれがこの国の活力を生んできたのは確かだ。しかしそれが限界に達しかけていることは、誰の目にも明らかになっている。しかも、それらの既成システムはリノベーションに馴染まない。そのルールやシステムに適合させるためだけに、無駄な投資、作業、時間、手続きが山積し、非合理的なことが多い。 P299 20世紀型、マスタープラン型の都市計画ではなく、点がつながって面になっていくような、部分の集積が全体化してゆくような、演繹的なエリアの生成のプロセスだ。

Posted byブクログ

2011/06/19

これまでの馬場さんの活躍をまとめた本。これまでのように新しい発見は多くなかったけれど、ずっとブレていない馬場さんを改めて尊敬。

Posted byブクログ