瑠璃でもなく、玻璃でもなく の商品レビュー
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「例愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」中扉裏の一文が、私たちの戦いに終わりがないことを示している。そして、勝ち目がないことも。 「女は、負けの恋愛をしちゃいけないと思う」マリが語る。「女の人は結婚で人生が変わる確率が凄く高い」順子が語る。周りからも、自分自身でも、追い込まれてゆくだけだ。 「欲しいのは確かなもの。確かな約束、確かな成就、確かな未来」美月が答える。そして、私たちは知っている。確かなものなど、どこにもないことを。”確かなもの”を見つけても、いつの間にかそれは砂上の楼閣に変わってしまうことを。 ない物ねだりかもしれない。隣の芝生は青く見える、なのかもしれない。”自分”が揺らぐのかもしれない。”安定”と”変化のなさ”に捕まったのかもしれない。そして、”もし”という選択肢が、よぎっているのかもしれない。そして、抜け出せない”自分”に 人生のゴール、完結は、結局ないのかもしれない。確かなものがないのと同じ。確かなものがなくても、自分を信じられれば…、と。終わりがなくても、勝ち目がなくても、信じられるものがあれば…、と。
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結婚とは。子育てとは。働くとは。人生とは。 独りもあれだけど、どの道を選んでも大変だな。この登場人物の中ではマリちゃんが理想的だが、私には無理だなー
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恋愛や結婚に関して真剣に考えたことがなかったので、この本を読んで「こんな繊細な女性もいるのか」と衝撃を受けた。 複雑な女心を垣間見ることのできる話。
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読みやすくて一気読みしてしまった。 結婚していない、結婚しているの2通りだけじゃなくて、結婚していても、その先にいくつもの生き方があるっていうところには共感した。 結婚していても仕事が好きな人もいれば、家族のために尽くす人もいて、人それぞれで良い。 離婚した英利子さんの5年後は大人でかっこいいなと思った。あんなふうに元夫に堂々と会えることもかっこいいし、仕事や人生のトラブルにも「さ、行きますか」って感じで対応できるのもすごい。 専業主婦になってからの美月が、友達が子供産んだ後正社員になって復職したことに動揺するけど、自分はこれからも家族のために時間を使うってなるところが良かった。元彼からのデートの誘いを、「チャンスがあったら家族と行きます」って断るところも良かった。
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リアル。 でも実際は、こんな前向きな終息にはならなくて、もどかしさ負のループ。 土曜の昼下がりか、華金の夜にでも友達といかにも話していそうな物語。え、これあの子の話ですか?
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唯川さん 2冊目読了。皆大人だなあと思った。意外な展開を期待したがそうでもなかった。逆に、登場人物の前向きさに感心した。
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意外と初読みの唯川さん。 すごく面白かったし20代の今考えさせられること(キャリア、恋愛とか)がたくさんで自分の人生についても立ち止まって考えるきっかけになった。 でも不倫てこんな綺麗に終わるものなのか?と思ってしまった。
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"恋愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである" んー?なんだか最初は確かに!と思えたような気がしたけど、なんだかズレている気もして、そもそもどちらも"戦い"では無いしな〜と思っちゃった。 朔也がまぁ典型的な不倫ヤローだなと思って、うまくいくはずないよ美月!と友達なら絶対言っていたと思う。誰にでも優しい男はいい男では無い。 女は良くも悪くもやはり周りと比べてしまう生き物なんだな〜と思った。 勝手に競争して、勝手に勝ち誇って、勝手に敗北感を味わって…女子会はマウントの取り合いか。 少し分かる気もするが、そんなマウント取っている自分に自己嫌悪しそうだな。疲れちゃうよ。 男の人もそうなのかな?男子会はマウントの取り合い??笑 最後も鉢合わせるのかなとワクワクドキドキしたけど、呆気なく終わり。 みんなハッピーエンド?いやいや、こんなドロドロでそんなうまくいく事ある?となってしまい、なんだか拍子抜けな感じ。
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リアルだけど綺麗に描かれた男女の世界! 個人的には、セオリー通りに奪われてものを奪われてほしくもあった。 再会して前に進むのも素敵だけど現実はそんなにあっさりとしていないような気がして、話し合いのネイル部分くらいリアルを読みたかったなあと思い4つ星に
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不倫、仕事、離婚、結婚生活、、 唯川さんの本は20代OLにとって 人生の教科書といえますね。 20代ってやっぱり黄金期ですね。 たしかに悩んではいるけれど、キラキラしてます。 今渦中にいるとは思えないほど自分とは程遠くて、 若いうちをたのしまなくちゃ、と奮い立たせてくれます。...
不倫、仕事、離婚、結婚生活、、 唯川さんの本は20代OLにとって 人生の教科書といえますね。 20代ってやっぱり黄金期ですね。 たしかに悩んではいるけれど、キラキラしてます。 今渦中にいるとは思えないほど自分とは程遠くて、 若いうちをたのしまなくちゃ、と奮い立たせてくれます。 あと、女性たちがこじらせてはいるけど ちゃんと地に足つけてる自立心のある女性なのが共感が持てます。 これがただのニャンニャンしてるような女子だったら、 読み手は嫉妬で吠え狂うでしょう。笑 銀座を多く登場させているところが、 また物語と登場人物たちを素敵にブランディングしてますね。 恋愛モノを、安っぽくしないのって 冷静にすごいと思います。 恋愛小説ってそこいらの女子会話を 聞かされているように感じそうですが 唯川さんのは惹き込まれます。 そんなことなく、読んでいてワクワクしました。
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