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ほんとうに使える論理思考の技術 の商品レビュー

3.6

23件のお客様レビュー

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2011/05/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

良書と聞いて読みました。確かに良書でした。 「論理的思考は学んだけれど、どうもうまくいかない」という人にオススメです。非常に読みやすく、1時間程度で読み終わります。 この本では、序章に「論理思考」に執着して「残念な人」になったケースが紹介されています。 ・相手を言い負かす ・評論家気取り ・犯人探しに躍起 このような「残念な人」にならず、円滑に論理的コミュニケーションが取れるための「使える」論理思考の技術がまとめられています。論理思考「だけ」ではうまくいかない、「論理」と「心理」をうまく合わせることで、相手に伝わり人を動かすことが出来る、という内容です。また、相手のタイプによってのアプローチ方法もまとめられていて、実践方法やポイントを説明しています。 私は、読むのは程々に、あとは実際に使ってみて、実践してから後でまた読みなおしてブラッシュアップさせていこうと思っています。 私は論理も心理も「知って」はいたんです。ロジカルシンキングのセミナーも受けたことがありますし、本も読みました。心理面についても書籍内で紹介されていたロバート・B・チャルディーニ氏の「影響力の武器」も読んだりしており、コミットメント、返報性の心理、比較させる、相槌を打って話を聞く等々、何が人を動かすのか「知って」いました。 ただ、使えていませんでした。序章の「残念な人」は私の事だと思います。今まで会社などでも色々と話しをしてきましたが、どうもうまく説得出来ず悩んでいた理由がわかったような気がします。TwitterのTLで流れていて良書とのことで手に取りましたが、良い本に巡り会えたと思います。 以下、書籍内で特に頭に残っていたことをまとめておきます。 論理コミュニケーションの本質は「主張と根拠」を切り分けて話すとのことです(P42) この言葉を読んだ時、ふと過去に「石破茂さんは、自分の思いと事実をしっかり使い分けて喋ってるなぁ」と思っていたことを思い直しました。聞いてて非常に分かりやすかったのは、この主張(思い)と根拠(事実)をしっかり分けている所なのかと思い返しました。「主張と根拠」を混同しないように意識して伝えるのは大事なポイントだと思います。 人は4つのタイプに分けられる(P462)は、今まで知らなかった新しい観点でした。「損得勘定」「規範意識」「承認欲求」「好悪感情」の4つに分けられ、「人は何を大事にするか?」という観点から聞き手のタイプを分割しています。損得勘定の人には金銭などのメリットを重視、承認欲求タイプの人には周りから認められるという点を重視して話すなど、タイプによって方法が違います。人を見て話すという根本が抜けていたので、意識して話してみようと思います。 なんか、論理的思考というのもありますが、営業にも通じる所があると思いますね(当然なのでしょうか。相手から承認・同意を得て、不満・悩みを解消するのが営業のお仕事ですから)

Posted byブクログ

2011/05/14

「ほんとうに使える論理思考の技術」があるように本当は使えない論理思考の本も多くあります この手の論理思考は正しいのですが論理…理詰め一辺倒になりがちなのです この「ほんとうに使える論理思考の技術」では「論理」と同等に「心理」についてもレクチャーしているので会社の会議など実用的に...

「ほんとうに使える論理思考の技術」があるように本当は使えない論理思考の本も多くあります この手の論理思考は正しいのですが論理…理詰め一辺倒になりがちなのです この「ほんとうに使える論理思考の技術」では「論理」と同等に「心理」についてもレクチャーしているので会社の会議など実用的になっています 今までにあった論理思考では3つの間違った残念な人のタイプがあります  ・議論に勝つことが目的の残念な人 自分の正しさを証明したいだけの論理思考。人の話を聞かないのも特徴「それは何故ですか?」「何を根拠に言っているんですか?」「まるでロジックが通っていませんね」が口癖 こういうタイプの人は相手が建設的なプレゼンをしても関係ないのでイライラします(笑)  ・理屈だけ行動なしの評論家 おとなしい性格の人が論理思考を習得するとなりがちな残念な人 「ごもっとも」な意見を言うだけで会議の目的にまったく変化・貢献をしないタイプ 慎重派の意見としてはアリかもしれないので最初の例の残念な人よりもマシ…? 無害なだけで有益ではない  ・問題探しが犯人探しになる残念な人 一番最悪な残念な人。論理思考で現状の問題点・改善点から組織の問題…その先の犯人探しに飛躍するタイプ ネガティブな意見を言うのが特徴「誰がこれを決めたんだ?」「なぜそんな意志決定をした?」が口癖 こういう残念な人が居座るとチャレンジすることが馬鹿らしくなるのも当たり前 もしも「社内でこんな残念な奴がいるなぁ」「コレって自分かも…?」と気付いたならばその解決策を知るのも良いしそういう残念な人への対処法を知るのも良いでしょう この本をオススメしたい人は「人前で発表する立場の人」「管理職など人材を扱う立場の人」「自分の主張を通したい人」 ただし一回通して読んだだけでOKかと言えば「難しい」と感じます こうしたノウハウで大事なのは「知っていること」ではなく「使っていること」です 迷った時には本に立ち戻ってもいいので実戦経験を積みながら論理思考は完成されていくのだと思います

Posted byブクログ

2011/05/07

著者さんから献本いただいて発売前に読むことが出来ました。難しいと考えていた論理思考と、それだけではなく現場で役立たせるための心理的手法。この二つがとてもわかりやすく説明されてます。文章も優しくて、ビジネス書が苦手な人でも読めるのでは?ちょうど今年は論理的思考を勉強しようとしていた...

著者さんから献本いただいて発売前に読むことが出来ました。難しいと考えていた論理思考と、それだけではなく現場で役立たせるための心理的手法。この二つがとてもわかりやすく説明されてます。文章も優しくて、ビジネス書が苦手な人でも読めるのでは?ちょうど今年は論理的思考を勉強しようとしていたところで、いい所で論理的思考でガチガチの頭にならずに済みました。ビジネス書で概論を学んでもなかなか実践できないことが多いけれども、どうやって実践すればいいか?物語を絡めてわかりやすく書かれているのが良かったです。

Posted byブクログ