この世の涯てまで、よろしく の商品レビュー
ピアノ、ピアニスト、幽霊もの。 巻末の曲一覧みてたくさん出ていたことに気づく。 最初は過去の話と復活後の話と交互に展開されていることに気づかずに戸惑った… 古い話のようでいて、Googleで検索する描写が出てきて違和感… スマホ出てきてなかったなぁ… 表紙のイラスト良き 全体的に...
ピアノ、ピアニスト、幽霊もの。 巻末の曲一覧みてたくさん出ていたことに気づく。 最初は過去の話と復活後の話と交互に展開されていることに気づかずに戸惑った… 古い話のようでいて、Googleで検索する描写が出てきて違和感… スマホ出てきてなかったなぁ… 表紙のイラスト良き 全体的に良かったです、まぁ面白かった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。 けど、レビューで絶賛されているほど楽しめはしなかったかなぁ。ラストが無理やりまとめた感があったので。ラストのページで「えっ」ってリアルに声出た。そういう終わりなの、って感じ。確かにそれ以上続いても無意味だろうけど、もうちょっと何か……あってもよかったような……。 なので、個人的には好みからは外れました。
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表紙がとにかく好み。可愛い飾っておきたい。 話の運びは寝る前も惜しんで…というかんじではないけど一回2章ずつサクサク読めた。
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50年前に死んだ若者たちがふいに現代に蘇る。 いきなりのぶっとんだ設定にびっくりしつつ、設定とは裏腹に落ち着いた語り口調から始まる雰囲気になかなか、おもしろそうだと思う。 音楽をテーマにした小説らしい、と思っていたので、 現代と過去との音楽家同士の交流の話なのかな?っと 思いきや...
50年前に死んだ若者たちがふいに現代に蘇る。 いきなりのぶっとんだ設定にびっくりしつつ、設定とは裏腹に落ち着いた語り口調から始まる雰囲気になかなか、おもしろそうだと思う。 音楽をテーマにした小説らしい、と思っていたので、 現代と過去との音楽家同士の交流の話なのかな?っと 思いきや、いきなりの不穏な展開。 過去と現代が交互に語られていくので、中だるみとかはないんだが、なんか、別に音楽と関係なかったなーっと。 どっちかってゆーと戦時下の若者たちの苦悩(?)とか あの時代のタイヘンさ、みたいなものの方を強く感じた。 いや、関係ないっというとまあ、違うんだろうけど、 そーゆー時代でも音楽に関わっていた人たちはいたわけで、時代が時代なだけに、ただ好きでやってるってわけにもいかず、それぞれの曲になにかしらの想いがこもってたりっとか、あるんだろうけど、 なんか、もっと音楽が主体の物語を期待していたので、 殺しの動機探し的な展開に、どっちかってゆーっとミステリー、なのか?っと。 最後はなんか無理やりまとめたかなって感もあり。 うーん・・・。まあ勝手に期待してた方が悪いんだが、 おもしろかったけど、なんか物足りない感じ。 あ、あと「この世の果てまで、よろしく」ってフレーズ 本文中に男女間の会話の中で何回かでてきたように 思うんだが、こーゆー時にはこういうもんだ、的なフレーズだったりするのかな? そのへんの意味合いがタイトルに込められてるのだとしたら、多分私、意味、分かってないような気がするんだが・・・・。 おじいさんとの暮らしのとこがイチバン好き。 殺されてしまったけれど・・・。
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キャラクターは良かったのだけれど、ラストがあっさりしてて淋しかった。本文にもあるように、『唐突に終わりを告げた』という感じ。もう少し余韻を味わいたかった。それと、被害者のことを考えると…。犯人の苦しみも考えたけれど、なにも彼らを殺さなくても良かったのでは、と思ってしまう。 音楽を...
キャラクターは良かったのだけれど、ラストがあっさりしてて淋しかった。本文にもあるように、『唐突に終わりを告げた』という感じ。もう少し余韻を味わいたかった。それと、被害者のことを考えると…。犯人の苦しみも考えたけれど、なにも彼らを殺さなくても良かったのでは、と思ってしまう。 音楽を文章で描けるのは、さすがピアニスト。この小説に出てくる曲を、実際に聴いて愉しみたい。
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音楽(に関係する)学生は、特に読みやすいと思う 設定自体はファンタジーです 主人公、幽霊ですしね笑 戦争の現実も見せつけられたかのような、幻想 半分過ぎるまで話があまり動かないのが惜しいかな。 どんな風に演奏する? 登場人物のキャラクターと弾き方、哲学、心理、のリンクが面白い! ...
音楽(に関係する)学生は、特に読みやすいと思う 設定自体はファンタジーです 主人公、幽霊ですしね笑 戦争の現実も見せつけられたかのような、幻想 半分過ぎるまで話があまり動かないのが惜しいかな。 どんな風に演奏する? 登場人物のキャラクターと弾き方、哲学、心理、のリンクが面白い! 小説ですが、音楽芸術の在り方を考えたくなる一冊。
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「この世の涯てまで、よろしく」 死んで50年後の世界に蘇ったピアニスト、アルトゥア。彼の第2の人生はおかしなことばかり。幽体離脱、怪人の出現、さらに殺人事件も発生。音楽とミステリーにアルトゥアが挑む。 久しぶりの好きな作品。ミステリーではあるけどミステリーらしさを強く感じさせ...
「この世の涯てまで、よろしく」 死んで50年後の世界に蘇ったピアニスト、アルトゥア。彼の第2の人生はおかしなことばかり。幽体離脱、怪人の出現、さらに殺人事件も発生。音楽とミステリーにアルトゥアが挑む。 久しぶりの好きな作品。ミステリーではあるけどミステリーらしさを強く感じさせない物語の書き方や展開。勿論犯人は出てくるし、動機も存在する、そして犯人を追う主人公達も出てくる。でもそれだけでは終わっていない部分(音楽)がとてもいいです。私は海外作品が結構好きな人間ですが、このキアンプール氏の作品やドイツ語圏文学、あとがきで訳者が触れる作品に非常に強い興味を覚えました。読めてよかったです。 物語はある日50年前に死んだはずのユダヤ人ピアニスト・アルトゥアが突然カフェで蘇ることから始まります。自分は死んだはずなのに何故生きているのかは分からないアルトゥア、しかしそんな驚愕な事実に対してアルトゥアが取った行動はピアノを探して弾くことだった…、そしてピアノを弾くことで出会った人物は音楽大学のピアノ専攻の学生・ベック。ベックと出会ったことでアルトゥアは多くの人々と出会い、多くの事実に直面する・・・。 個人的にこの作品の一番好きな所は「主人公や登場人物が音楽家であり、作品自体に音楽性がたくさん出てくるけど、その要素がしっかり生きている所」です。例えば主人公が音楽家である作品はこの作以外にも結構あると思います。 また、そういう作品で事件が起きた場合、たいてい主人公は音楽家でありながら探偵のような立ち位置で事件の真相を追っていくことになり、そこまで主人公が音楽家であることは意味を持っていない場合が多いような気がします(一応主人公は音楽家で作品に音楽要素はあるんだけど、結局犯人を追及することに傾き、ミステリー色が強くなっている作品) しかし、この作品の登場人物である音楽家は50年前に死んでいる人物です。つまり彼らが蘇った現代に生きるベックや彼の友達であるアントワネット、エレーネらの知る音楽とは大きな違いが存在している。そんな過去と大きく音楽が変わっている現代に蘇ってしまった過去の音楽の苦しみや喜びを知るアルトゥア達が現代の音楽やその音楽を演奏する人間に出会うことで様々なもの(喜びや悲しみ、驚きなど)が生まれてしまいます。 つまり、どの出来事も音楽家であるが為に起きている出来事なのです(人がどの音楽をどのように弾くのかでその人の人間性を判断し、音楽に対する考え方で見方を作る)。その要素の意味がこの物語で一番大切な所であり、なので事件などが起こってもそこにはミステリーよりは音楽要素(アルトゥアが過去に関わった音楽が生きた時代)が強く関わっている、そんな所が他の音楽作品と大きく違うと感じました。 また、この作品のいいところはまず表紙。やはり重要ですね、表紙の存在は・・・。そして訳者のあとがきもまた良かったです。読み応えもあるし、なによりこの作品への思いも伝わってくる。さらに、友人にあげたい気持ちも分かる作品でした。ミステリーはあるけど音楽があってこそのミステリー。私はこの作品の中で音楽芸術の時代背景や演奏という点でも大きな違いが出るということを知ることができ、非常に楽しかったです。 おそらくキアンプール氏の他作や訳者が挙げる作品は読むと思います。お勧めです。
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50年前の世界から蘇ったピアニストが、音楽大学の学生たちとともに、幽霊騒動や殺人事件を巡って駆け回る、話。音楽に詳しくなくても全然大丈夫。終わり方がややチープだったが、ストーリーは良かった。
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ブクログ仲間さんのレビューのおかげで巡り会えた本。 ユダヤ人であるがためにナチスに迫害されて ピアノに触ることもままならなかったピアニストが 50年後の現代に幽霊として甦って ドイツの音楽大学で、風変りな学生たちと一緒に 殺人事件の謎を解く、という設定がおもしろい。 著者がピ...
ブクログ仲間さんのレビューのおかげで巡り会えた本。 ユダヤ人であるがためにナチスに迫害されて ピアノに触ることもままならなかったピアニストが 50年後の現代に幽霊として甦って ドイツの音楽大学で、風変りな学生たちと一緒に 殺人事件の謎を解く、という設定がおもしろい。 著者がピアノ専攻だったこともあって、 音大の雰囲気や、コンサートでの演奏の描写が細やかですが せっかくたくさん出てくる音大生が、 ピアノ、チェロ、ヴァイオリン専攻と、偏ってしまっているのが少し残念。 声楽科や、管打楽器専攻の学生も登場させたら きっともっとお話の幅が拡がったのでは、と思ってしまいました。 それにしても、どうしても甦りたいくらいの怨みを抱いて甦ったのに 直接の怨みを晴らすことも忘れるほど シューベルトやショスタコーヴィチの音楽への冒涜に憤って さらに罪を重ねる犯人に、 「そんなふうに愛されても、シューベルトもショスタコーヴィチも ぜったい喜ばないよ!」 と言ってあげたかった。。。
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死後50年が経った世界に何故か突然蘇った音楽家を巡るサスペンステイストの物語。 主人公・アルトゥアの生前のナチ時代と復活後の現代を章毎に交互に書き進めていく。 作者がピアニストな事もあり、終始音楽が密接に絡む生活感が色濃く伝わってくる。 当人にも理由のわからない蘇りという案が面...
死後50年が経った世界に何故か突然蘇った音楽家を巡るサスペンステイストの物語。 主人公・アルトゥアの生前のナチ時代と復活後の現代を章毎に交互に書き進めていく。 作者がピアニストな事もあり、終始音楽が密接に絡む生活感が色濃く伝わってくる。 当人にも理由のわからない蘇りという案が面白いし、ナチ時代についての話の中では考えさせられる事も多々あり、登場人物達もそれぞれ魅力的。 これだけディテールやモチーフが巧みなのに、作中でいまいちそれが生かしきれていないような感じがするのが勿体ない。 主人公が生前の時代から突然現代に蘇って変わった文化について描写する時に、目の付け所が妙にリアルなところが良かった。
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