Fate/Zero(5) の商品レビュー
正義とは残酷なもののように思える。切嗣の傍にもっと早く、アイリスフィールのような人がいてくれたのなら彼の世界はもう少し違っていたのだろうか。それにしても綺礼くんが己の内側の本心に気付き始めているにつれて展開がどんどんねじ曲がり、悪質な方向へ進んでいるけれど、まだまだだろう、綺礼?...
正義とは残酷なもののように思える。切嗣の傍にもっと早く、アイリスフィールのような人がいてくれたのなら彼の世界はもう少し違っていたのだろうか。それにしても綺礼くんが己の内側の本心に気付き始めているにつれて展開がどんどんねじ曲がり、悪質な方向へ進んでいるけれど、まだまだだろう、綺礼?と言ったところなんだろうなあ。楽しみなんて言ったら不謹慎かな。さあ第四次を締めくくる前に何をやらかしてくれるのか。雁夜おじさんも、もう戦う理由は残っていないと思うのでここからどうするのか。とりあえずラストまで突っ走りたい。
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三人のサーヴァントが脱落し、いよいよクライマックスを迎える第四次聖杯戦争。時臣はセイバー達と一時同盟を組むが、“自らの愉悦”を求め始めた綺礼によって殺される。こうして最凶最悪の陣営、綺礼とギルガメッシュが契約を交わしてしまい―― そして“聖杯”の器であるアイリスフィールも徐々にそ...
三人のサーヴァントが脱落し、いよいよクライマックスを迎える第四次聖杯戦争。時臣はセイバー達と一時同盟を組むが、“自らの愉悦”を求め始めた綺礼によって殺される。こうして最凶最悪の陣営、綺礼とギルガメッシュが契約を交わしてしまい―― そして“聖杯”の器であるアイリスフィールも徐々にその“体”を失い始めていく。そんな状況の中、あのライダーがアイリを誘拐してしまう。不測の事態、セイバーは魔性の騎獣V MAX改を駆り、夜闇を駆け抜ける――! 途中、幕間として切嗣の過去のエピソードが挟まれますがこれまたむごい話……本当に切嗣はどこを行っても袋小路と言いますか…辛いなあ。綺礼とギルが手を結んでにやにやする一方で雁夜への仕打ちが外道過ぎてそれもまたにやにやしました。がやっぱ酷い、酷いなあ。staynightでもこいつこんなに酷かったっけw 考え得る限り最凶最悪すぎるよ綺礼とギルは ライダーがまさかアイリ誘拐するようなことはしないだろーと思ってたら案の定そうでホッとした。イスカンダルとウェイバーはやっぱ好きなコンビですねえ。供給魔力のことについて何も言わなかったイスカンダルがいじらしかった。負担するし傷ついてもいいんだって言うウェイバーはもっといじらしくて可愛い。この巻にきてようやくわかったんだけど第四次における士郎的な位置にいるのってウェイバーなんだよね。次が最終巻だけどどうなるんだろうなあ、第五次に出てこなかったってことはやっぱ切嗣に殺されちゃうのか、巻き込まれて死んじゃうのか。まだ少年なので生きのびて欲しいなあと思いつつ虚淵だからそんなことはないんだろうな… 最後のカーチェイス(?)はアニメで見るのが楽しみですね!
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佳境に佳境を極める「第四次聖杯戦争」。衛宮切嗣の謀略と言峰綺礼の暗躍が激しく鬩ぎ合う中で次々と命を散らしていく英霊と魔術師たち…。凄絶な死闘の果て、強敵中の強敵——征服王・イスカンダルとの対決がセイバーの目睫に迫る。VMAX改を駆り、刹那の狭間の“向こう側”を駆け抜けるセイバーに、果たして勝機は見えるのか!? これは始まりに至る物語——。絶境の五巻!
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切継とセイバーは根っこは同じなのだろう。だからこその切継がセイバーを同族嫌悪してしまうのだろう。なんだか悲しい
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遠坂が言峰の謀略により脱落 今まで空虚な暗殺者だった言峰が自らの意思で「悪」として聖杯戦争にかかわってくる。セイバーのライダー追跡劇は派手だが、それより言峰、切継、臓硯の暗黒が中心と感じる。その中で雁夜が道化にされて哀れ。 舞弥の過去が語られることで彼女に奥行きが出て、結局目の前の女一人救えない切継の矛盾が読者にはっきり示され、内心では矛盾に気づき始めている切継は悲劇に向かうしかないことが決定的だと思われる。
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あの日、この手で父を殺したことに、本当の意味で価値を見出そうと思うなら…… それは父と同じ異端の魔術師たちを、全て残らず狩り殺した果てに、ようやく見出せる救済でしかなかった。 (P.97)
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ついに綺礼が己の求めるものに気付き、聖杯戦争をひっかきまわす。 バッドエンドの予感をふつふつと感じさせる展開は、読んでいて背筋が冷える想いだった。生き残った5人はそれぞれ、皆が皆、誰かの幸せを祈って行動しているように見えるのに、結果的にはどれも噛みあっておらず、不幸な方向へと向かっているのが分かってしまう。(ウェイバーちゃんは違うけどな!) それが面白くて、娯楽として小説を読む読者が既に、綺礼と同じになってしまっているのは、作者の思惑通りなんだろうか? だとしたら相当やり手な気がする。
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