プリンセス・リング 磔塔の逢瀬 の商品レビュー
主人公の命を護る為に犯す事を強いられた王子。 ...読んでいて「いや、ただ単に王子が無能なだけじゃん。本当はそんなに嫌でもなかったでしょ」と思うような鬼気迫る場面でもなかったです。
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設定自体は好きです。何不自由なく育った皇女ティスターシャ姫が、捕らわれた敵国の皇子ユーリウスを介抱するうちに、お互いに惹かれ合い、自国のために国に戻るユーリウスについていって、政敵に落ち、困難はあったけれども最後は両国の戦争を止めることができ、結婚してハッピーエンドっていう感じです。 残念なのは、政敵のナヴァルに捕まった二人が、彼らの前でHさせられるってところですかね。こういうのって、いくら時間稼ぎでもなんかモヤモヤします。他の文庫とかだと、ティスターシャがナヴァルに凌辱される直前にヒーロー登場で寸止めだと思うのですけど、やっぱ、ティアラだから? そういえば、あとがき読んで気付いたのですけど、「プリンセス・リング」で過去2作品と出てくる国が同じでした。出てくる人物は全く違うし、前作2つはまだつながりがありましたけど、こっちは全くの単品です。
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取り寄せ先:日野市立高幡図書館(借受先:府中市立中央図書館) 柚原によれば世界観を共通しているとのことだが、シリーズ他作品が未読であり、確認することはできない。 本書に関して言うならば、濡れ場は必要ないだろうと思う。所謂「朝チュン」でも十分話が通じる。それでもなお、濡れ場を求...
取り寄せ先:日野市立高幡図書館(借受先:府中市立中央図書館) 柚原によれば世界観を共通しているとのことだが、シリーズ他作品が未読であり、確認することはできない。 本書に関して言うならば、濡れ場は必要ないだろうと思う。所謂「朝チュン」でも十分話が通じる。それでもなお、濡れ場を求めるのは、おそらく「身体に訓えこむ」というよりかは「分かち難い欲望と身体の変化」を刻み込むためなのだろうか? 評者としてはこの部分の曖昧さに一抹の不安を抱いている。 そして同時に「ファンタジー」であるはずなのに、国民国家と(その大いなる矛盾としての)無国籍者の姿を通してはいまいかと勘ぐりたくなるシーンに出会う。その行く末が「許し」としての愛であるのがせめてもの救いではあるが。
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