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赤ちゃんの不思議 の商品レビュー

3.2

34件のお客様レビュー

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2011/12/11

開先生の今年春の新刊。 ですます調なので、きっと学部生の初心者にも読みやすいと思うし、赤ちゃん学、発達研究がロボットとの比較、脳の可塑性のお話など内容面、脳波やフォースチョイス、プリファレンスなど、研究の方法論もおおまかに網羅してあって、かつそれが分かりやすく書かれています。 つ...

開先生の今年春の新刊。 ですます調なので、きっと学部生の初心者にも読みやすいと思うし、赤ちゃん学、発達研究がロボットとの比較、脳の可塑性のお話など内容面、脳波やフォースチョイス、プリファレンスなど、研究の方法論もおおまかに網羅してあって、かつそれが分かりやすく書かれています。 ついつい、自分の専門中専門という解剖学的にみたら非常に狭いところのみを読んでしまいがちなので、「赤ちゃん」という範囲ながらも、全体を包括するのもが読めた(無論それが全てではないけれど)のでありがたいです。 また、開先生の著書は基本的にですが、「父」という視点で書いている側面があり、そこがまた味になっているかと思われます。 ☆が4つなのは☆5つっていうのはどういう者に対して与えれば良いのか私がまだ判断がつかないだけで、決して本著は悪いものではないです。

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2011/11/30

平易な文章で心理学や認知科学の知見を解説している。 赤ちゃんを実際に見ていると未熟とは到底思えない。 これは私が発達心理学の知識を持っているからなのか。 世界を探求している姿が頼もしい。

Posted byブクログ

2011/11/11

工学博士が赤ちゃん研究~1:赤ちゃん学の誕生(注視時間法;馴化-脱馴化法)。2:こんなものが好き,こんなものは嫌い(利き腕に関係なく左抱きが多い;いないいないばあは万国共通)。3:「こころ」を読む私の「こころ」(タイムラグが生じると反応しなくなる)。4:「わたし」はいつから「私」...

工学博士が赤ちゃん研究~1:赤ちゃん学の誕生(注視時間法;馴化-脱馴化法)。2:こんなものが好き,こんなものは嫌い(利き腕に関係なく左抱きが多い;いないいないばあは万国共通)。3:「こころ」を読む私の「こころ」(タイムラグが生じると反応しなくなる)。4:「わたし」はいつから「私」なのか(比較的早くから)。5:赤ちゃんの「脳力」(オキシトシンと社会脳;ホルモンが関連する)。終:赤ちゃんと共に育つ~最初は面白く感じたのに,徐々にしぼんでいく感じ。赤ん坊の研究には必ず解釈が伴うからだ。発達初期段階ではテレビと生の人間の区別がつかない。一つの説が広く流布して定着すると,間違いであってもなかなか人の頭の中から払拭できないのは何事も同じだが,子育ては一発勝負だから,もっともらしいことを言われると頭の隅に固着しちゃんだろう。まあ,赤ちゃんは無力でなく,いろいろな能力を持って生まれてくるが,環境によって使われない能力は萎んでいく。例えば,RとLの区別など

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2011/09/27

認知科学といった視点からの赤ちゃんとは…決して無力などではない高いポテンシャルをもった存在。そして、意外にできている!著者のスタンスで共感できたのは、だからといって、生後の環境の影響が小さいわけではなく、氏がすべてだとは誤解しないでほしいとの注意喚起の部分。

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2011/08/29

赤ちゃんの脳を研究結果やさまざまな実験データが紹介され、赤ちゃんはいろいろな事が分かっている、ということが書いています。そこら辺の怪しい本とは違い、きちんとした科学的なデータに基づいての結果なので本当に興味深く、また断定できない内容もあり、赤ちゃんの脳の奥深さを感じます。が、内容...

赤ちゃんの脳を研究結果やさまざまな実験データが紹介され、赤ちゃんはいろいろな事が分かっている、ということが書いています。そこら辺の怪しい本とは違い、きちんとした科学的なデータに基づいての結果なので本当に興味深く、また断定できない内容もあり、赤ちゃんの脳の奥深さを感じます。が、内容的にはちょっとかたすぎる部分もあります。 まあ、赤ちゃんをなめてかかっちゃいかんということが分かる本だな。

Posted byブクログ

2013/05/02

[図書館] 読了:2011/7/22 1章に書かれている、「赤ちゃんが対象物を区別しているか」の判別方法が面白い。赤ちゃんは不思議な現象、新規な出来事を観察したときに注視時間が長くなる。 しかし、そこにはどうしても「大人の解釈」が入るため、この方法の限界についても述べられている...

[図書館] 読了:2011/7/22 1章に書かれている、「赤ちゃんが対象物を区別しているか」の判別方法が面白い。赤ちゃんは不思議な現象、新規な出来事を観察したときに注視時間が長くなる。 しかし、そこにはどうしても「大人の解釈」が入るため、この方法の限界についても述べられている。 三歳児神話、愛着理論に対する誤解など、多くの人が知るべき内容が含まれていると思った。 p.8 新生児の「顔まね」写真がかわいい。 p.43 「非常に高価な乳幼児向け英語教材は、こうした「生きるか死ぬか」という観点からいうと、赤ちゃんにとっては、どちらでもよい、つまり「学ぶに値しないもの」と判断されてしかるべき。 具体例としては英語の ”L" と ”R" の発音があります。実は、両親が日本人で、かつ、日本で生まれた赤ちゃんでも英語のLとRを区別できる。しかし、生後5,6か月ぐらいになるとLとRの区別はできなくなってしまう。まさにこの時期までに、赤ちゃん(の脳)は「私の育つ(言語)環境ではLとRを区別する必要がない」と判断するのかもしれない。」 p.81 「赤ちゃんが音声の学習をするには、単に音声に接触していればよいのか。それとも実際の人間が直接話しかけることが重要なのだろうか。 実験の結果は、実際の人間では音声の学習が生じ、DVDでは成績は前者より低かった。赤ちゃんは単に受動的に音声を聞いているだけではなく、能動的なコミュニケーション場面において上手に学習できるのかもしれない。」 p.87 「人間の動作に反応してやりとりするロボットであれば、見た目が多少人間と違っても「話し相手」として不自然ではないと赤ちゃんは認知する」 p.121 「健常な成人と高機能自閉症の患者を対象に、「笑顔」と「怒り顔」の写真を見せた時の表情筋の活動を比較する実験。  (1) ただ写真を見せるだけ  (2) 写真と同じ表情を真似するように指示 健常な成人の場合は、(1)でも(2)でも、写真に提示された表情と同じ表情を生成するための筋活動が計測された。 高機能自閉症患者の場合は、(2)の場合は表情を真似できたが、(1)の場合には写真に対応する表情筋の活動を示さなかった。 あくびの伝染についても同じ傾向の結果。 高機能自閉症の場合、「自動的な共感」機能に差がある。高機能自閉症患者のコミュニケーション障害のメカニズムを理解するうえで重要な知見」 p.179 「三歳児神話は正しいのか? 人間の赤ちゃんはアヒルなどと比べてずっと融通がきく。 NICHD は小さなころから保育園に預けられて育った子どもとそうでない子どものフォローアップ調査を行い、ずっと母親と一緒に暮らした子どもも、保育園で一日のうちの何時間かを暮らした子どもも、認知的・言語的発達には差が見られないことが明らかになっている」 三歳児神話に頼り切って、感情論で働く母親を批判する人間は、ちゃんと客観的事実を元に言ってほしいよな・・・。 p.180 「ボウルビイの愛着理論は、タビストック病院における、第二次世界大戦後、孤児となり母親から引き離された多数の子どもたち、つまり非常に極端な子どもたちの観察を基盤としている。1日のうち数時間でも、母親・父親や家族の十分な愛情のもと一緒に生活することが出来る子供に関しては、三歳児神話は成立しないと考えられる。また、愛着関係の形成は、一人の養育者にゆだねられるべきか、という点に関しても疑問が残る。」 過ごした時間の長短じゃなくて、その養育者が愛情を持って接するかどうか。 p.181 「チャウシェスクの子どもたち。 幼少期に虐待やネグレクトの被害に遭った"成人"の海馬(記憶を司る)は、そうでない成人と比較して小さくなることが分かっている。虐待やネグレクトのような環境は人間の脳を不可逆的に変成させてしまう。 しかし、虐待やネグレクトの被害を被った"子ども"と健全な環境で育った子どもの脳を比較した研究では、両者の海馬の大きさに差は見られないことが分かっている。 この結果は、虐待やネグレクトを被っても脳(海馬)にまで影響が及ぶにはしばらく時間がかかるということかもしれない。これを逆手に取れば、たとえ幼少期に虐待やネグレクトを受けても、その後に十分な愛着関係が形成されれば、成人になってから普通の環境で育った人と同じようになるかもしれない。」

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2011/07/26

 本屋で割引フェア中なので、目を引いたこれを買ってみた。導入は面白かったが、後半に行くに従ってつまらなくなる。  一般向けの新書なのだから、赤ちゃん学や科学的な方法論、証拠などについて長々と展開しなくても良いと思う。実際に、こういう不思議な力があるのかもしれないという話よりも、...

 本屋で割引フェア中なので、目を引いたこれを買ってみた。導入は面白かったが、後半に行くに従ってつまらなくなる。  一般向けの新書なのだから、赤ちゃん学や科学的な方法論、証拠などについて長々と展開しなくても良いと思う。実際に、こういう不思議な力があるのかもしれないという話よりも、それはどういう研究方法で誰が明らかにして、どういう論拠から主張しているのかという議論の方が紙面で言えば、圧倒的に多い。こうしたエビデンスについては、最低限取り上げる必要があるのは、同じ研究者としてわかるが、結果としてこれが紙面の7割もあるような印象を受けると、後半はこうしたエビデンスを読むのはいちいちめんどくさくなる。  こういう部分を流し読みしてしまうと、「あれ、大して読みたい情報がなかった」とか「面白い箇所は少ない」という印象が残る。科学者として、赤ちゃんの不思議を眉唾的な議論ではなく、科学的に展開したいのはわかるが、それで歯切れの悪さと、こうかもしれないという仮定や解釈レベルの話を展開されてしまい、しかもこうした話が紙面の3割程度となると、期待はずれの本と評価されてしまうのだと思う。  気をつけよう、俺も。

Posted byブクログ

2011/07/25

新聞で紹介されていたので買ってみました。実験方法と結果説明の繰り返しで、読み飛ばした部分も多かったですが、赤ちゃんの能力の高さには驚きました。生まれてすぐでも顔真似ができりんですね。リモコンが好きなのも、ボタンを押した時にどんな変化があるかを体験している。我が子も繋がっていないリ...

新聞で紹介されていたので買ってみました。実験方法と結果説明の繰り返しで、読み飛ばした部分も多かったですが、赤ちゃんの能力の高さには驚きました。生まれてすぐでも顔真似ができりんですね。リモコンが好きなのも、ボタンを押した時にどんな変化があるかを体験している。我が子も繋がっていないリモコンや携帯電話には興味がありません。納得です。

Posted byブクログ

2011/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

性善説に軍配の上がったような実験が書かれていますね。 英語習得など、早けりゃいいってもんじゃないって解って良かったです(笑)

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2011/07/17

赤ちゃんについて最近の脳科学研究の視点からまとめたもの。専門的な話もあるが、読みやすく面白いと思いました。赤ちゃんに拘らず、子どもに関してもっと本が出てほしいと思います。

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