小さな小さな七つのおはなし の商品レビュー
リリアン・ムーアさんの童話集ですね。 リリアン・ムーアさん、アメリカの作家、童話作家、児童文学者。 訳は、福本友美子さん(1951年、東京生まれ)児童図書研究家、翻訳家。 絵は、高桑幸次さん。保育園の造形教室講師の傍ら、銅版画、絵本など幅広く創作活動を行っている。 小学校低学年...
リリアン・ムーアさんの童話集ですね。 リリアン・ムーアさん、アメリカの作家、童話作家、児童文学者。 訳は、福本友美子さん(1951年、東京生まれ)児童図書研究家、翻訳家。 絵は、高桑幸次さん。保育園の造形教室講師の傍ら、銅版画、絵本など幅広く創作活動を行っている。 小学校低学年から向けの童話集です。 この本は、メメさんのレビューを読んで読みたくなりました。各お話は、メメさんのレビューに詳しく書かれているので、はぶきます。 もくじ まほうのめがね おかあさんたちの「まったくもう!」 ジェニーの ボス いちばん ほしい ペット きゅうこう「ぎんの とり」ごう かぜが ふいたら 小さい ウィル どれがいちばんすきでしたか? 福本友美子 タイトルのふしぎ いとうひろし どれも、夢をかなえる、やさしい温かみのあるお話です。小さい子どもさんでも、読み聞かせで味わって欲しいメルヘンですね。 挿絵の銅版画も、愉快に明るく夢のある素敵な世界を醸し出しています。 翻訳の福本友美子さんは、あとがきに 「この七つのおはなしをつくったのは、アメリカのリリアン・ムーアという女の人です。小学校の先生をしていたころ、ひとりで本がよめるようになったばかりのせいとたちにぴったりの本が少なかったので、じぶんでつくることにしたそうです。九十五さいでなくなるまで、よみやすくておもしろいおはなしをたくさんかきました。」と、紹介されています。 解説で、大好きないとうひろしさんは、この本の魅力は、「わたしたちはひとつひとつのお話を楽しみながら、この本全体にちりばめられたまほうを見つけられるのです。」と、語られています。 なんて素敵な童話集でしょうか。 リリアン・ムーアさんの子供たちが喜ぶ顔を想像しながら編み出されたお話は、大人も十分楽しめます。 この本を読んで、心をリフレッシュしましょう♪ (メメさん、とてもとても素敵な心が踊るお話でした。ありがとうございます(=^ェ^=))
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『小さな小さな七つのおはなし』 リリアン・ムーア 作 福本 友見子(ふくもとゆみこ) 訳 髙桑 幸次 (たかくわこうじ) 絵 カバーの袖書きより、「絵本から物語への橋渡しにふさわしい、骨格の確かな短いお話7編を収録。」 小学生低学年からおすすめの児童書になります。 こちらの本に...
『小さな小さな七つのおはなし』 リリアン・ムーア 作 福本 友見子(ふくもとゆみこ) 訳 髙桑 幸次 (たかくわこうじ) 絵 カバーの袖書きより、「絵本から物語への橋渡しにふさわしい、骨格の確かな短いお話7編を収録。」 小学生低学年からおすすめの児童書になります。 こちらの本には、ちょっとお楽しみがありまして、表紙の内側にあたる口絵部分に、「おはなしのタイトル」と「おはなしの順番の番号」を繋いで遊べるあみだくじがあります♪ あみだくじの正解は、(もくじと同じですね。笑) 1 まほうの めがね 森に住むフクロウの子ホーホーは、なんでも知っているおじいちゃんが不思議でなりません。「おじいちゃんのめがねは、なんでもわかる魔法のめがねなんだ」と思ったホーホーは、こっそりかけてみるのですが…。 2 おかあさんたちの「まったく もう!」 雪遊びをしてそれぞれの家に帰宅した3人のこどもたち。スーザンは黄色いミトンを、マイケルは買ったばかりのマフラーを、エリザベスは青い手ぶくろを失くしています。「まったくもう!」おかあさんたちのご機嫌は悪いようですが、、、子どもたちはどんな遊びを楽しんできたのでしょうね。失くし物はみつかるかな? 3 ジェニーの ボス ボスは、大きな黒いカラスです。ボスはジェニー(女の子)のペットです。ボスとジェニーとの出会いから、愉快で自由なボスのお話です。 4 いちばん ほしい ペット ベンジーはペットが欲しい、とお母さんに言います。でもどんなペットが欲しいのか、決まっていません。家を出て考えながら、一番欲しいペットを探します。無事に見つかるかなぁ? 5 きゅうこう「ぎんの とり」ごう ダニーは、家のそばの線路を大きな音を立てて走る列車の名前を全部知っていました。ベットで聞いた「ぎんのとりごう」の音で起き上がった?ダニーが体験した出来事と、大人になってなりたい夢のお話です。 6 かぜが ふいたら こちらはアカギツネのお話です。アカギツネには欲しくてたまらないものがありました。デリーさんの農場のニワトリを食べたかったのです。知恵をしぼるアカキツネと、ニワトリを守ろうとするデリーさんと犬のトルーパーのちょっと愉快なお話です。 7 ちいさい ウィル 男の子ウィルはおばあちゃんと一緒に、田舎の古い小さな家に住んでいました。貧しいながらも幸せに暮らしていた二人でしたが、ある日歌う猫を飼うことになりますが、、、。 イソップ物語のようなお話が7話、小さな小さなお話ですから、寝る前に一話ずつ、自分で読むのによさそうですね。(*´︶`*) (あとがき) どれがいちばんすきでしたか?ー福本友美子 タイトルのふしぎーいとうひろし(絵本作家) 長くなりましたので、あとがきについては端折らせていただきますが、お話を読む前に読まれると、子どもへの進め方の参考になるかもしれませんね。 髙桑幸次さんの、鉛筆かな?による楽しそうな表情や可愛らしい温もりあるイラストが、それぞれのおはなしをより楽しくしてくれてます。表紙の優しい色彩に包まれた、プレゼントにもよさそうな一冊ですね~(*´︶`*)
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図書館本。七つの短編集。動物を主人公にしたお話が多く、それぞれがしっかりとしたストーリーを持っています。いくつもの物語の世界を旅してそれを心の襞に残して、長女に成長して欲しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
創作物語。短編集。 「まほうのめがね」 ふくろうのホーホのおじいちゃんは何でも知っていて、毎日森のどうぶつたちが相談にやってきます。ある日、おじいちゃんがいねむりしていると、めがねがずりおちておちてきました。ホーホはめがねをかければ賢くなれるかと思ってかけてみますがさっぱりなにもわかりませんでした。けれどもおじいさんにホーホは子どものフクロウが知っていることは何でも知っているといわれます。 「おかあさんたちの「まったくもう」」 こどもたちがミトンやマフラーや手ぶくろをなくすと、お母さんたちは「まったくもう」といいます。山から転がってきた雪玉がとけた後、でてきたものをみてまたお母さんたちは「まったくもう」といいました。 「ジェニーのボス」 ある日大きな黒いカラスが裏庭におりてきました。ボスはいつでもジョニーと一緒にいました。あんまりいたずらをするのでジョニーはからすに「だめ」といったら、からすは「だめ」という言葉を覚えてしまいました。けれどもそのおかげでおとなりのちびちゃんがどうろにとびだすのをふせぐことができました。そしてあるひまたどこかへいなくなってしまいました。 「いちばんほしいペット」 ベンジーはペットがほしいけれど、おとなりのレディは大きな犬でちょっと苦手です。どんなペットがほしいか考えるためベンジーは出かけていきます。そしてきんぎょやインコ、かめなどをみて、やっぱり違うものがいいなと思いながら家に帰るとレディが子犬をうんでいました。 「きゅうこう「ぎんのとり」ごう」 ダニーは大きくなったらきゅうこうれっしゃをうんてんしたいとおもっています。ベッドに入ってからきゅうこうれっしゃのおとをきいていると、ダニーはぎんのとりごうのなかにいました。そしてせんろのうえでうごかないぞうをうごかしたりぶれーきをなおしたりしてかつやくします。そしてきがついてみるとベッドから落ちていました。 「かぜがふいたら」 アカギツネは」のうじょうのにわとりがたべたくてたまりません。けれどものうじょうには犬がいてにわとりにちかづくこともできません。ある風の強い日、アカギツネは犬をうまくおびき出して農場に入りますがたくさんの洗濯物をみて、人間がたくさん追いかけてくるとおもってにげだして、にどと農場に近づこうとしなくなりました。 「小さいウィル」 小さいウィルはおばあちゃんとふたりでくらしていました。ふたりはまずしかったけれどもしあわせにくらしていました。ただともだちがほしかったウィルはある日うたをうたう猫を拾い一緒に暮らすようになります。けれどもねこはたくさん食べるので飼ってゆけなくなり、もらってくれる人を探していると、バイオリンをひく犬をおいていかれてしまいます。こまって道で犬がバイオリンをひき、ねこがうたをうたっていると、ひとびとが集まってきいてくれ、お金をぼうしにいれてくれました。 短いお話が7つはいった物語集。それぞれがしっかりしたストーリーを持っていて物語を読み始めた子どもに適している。スケッチ風の挿絵は親しみやすく、前ページに描かれている。文章は縦書き。
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小学校の先生だった著者が絵本からの移行期に幼年文学が少ないと書いた作品。 温かく可愛らしい小さなお話は、男の子も女の子も自分のお気に入りを見つけられそうです。 私は、「きゅうこう『ぎんのとり』ごう」かな。 幼年向け。
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短くて可愛らしい、だけどしっかりしたストーリーのお話が7話。 何度も読み返したくなります。 見返しのあみだくじをひいて、たどり着いたお話から読んでみるのも楽しそう。(どこから読んでもOK!ってこと) 勤務校の図書室に入れてみました。 読み聞かせが楽しみです。 小学校低学年から。
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著者が小学校の先生をいていた頃、一人で本が読めるようになったばかりの生徒のために作った物語集。テーマも絵も文章量も丁度良く、1.2年生(読んでもらえるなら年長さんも)が楽しめる内容になっています。繰り返しの面白さや昔話風のお話もあって読み易いけれど、少し物足りない感じもあったので...
著者が小学校の先生をいていた頃、一人で本が読めるようになったばかりの生徒のために作った物語集。テーマも絵も文章量も丁度良く、1.2年生(読んでもらえるなら年長さんも)が楽しめる内容になっています。繰り返しの面白さや昔話風のお話もあって読み易いけれど、少し物足りない感じもあったので星4つ。見返しにあみだくじがあったり、毎ページに挿絵があるのでとても楽しい。ふくろうの子が賢くなろうとおじいちゃんふくろうのめがねをかけてみる「まほうのめがね」、突然現れた大きな雪玉に意外なものが入っていた「おかあさんたちの「まったくもう!」」、「だめ!」が口癖のカラスが大活躍「ジェーニーのボス」、あれこれ悩んで一番のペットに巡り合う「いちばんほしいペット」、列車が好きな男の子に起こった不思議な出来事「きゅうこう「ぎんのとり」ごう」、ちょっと間抜けなきつね「かぜがふいたら」、歌う猫に出会った少年「小さいウィル」。どのお話も夢があって外国文学だけど、日本の子どもたちにも馴染みやすいと思いました。
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ほんとに小さな、かわいいお話が七つ。 どこから読んでもOKだし。 絵もやさしいし。 低学年向けの短編集って、なかなかないので、よいなー。 訳の福本友美子さんのあとがきによると、作者=リリアン・ムーアさんは、 〈小学校の先生をしていたころ、ひとりで本がよめるようになったばかりのせい...
ほんとに小さな、かわいいお話が七つ。 どこから読んでもOKだし。 絵もやさしいし。 低学年向けの短編集って、なかなかないので、よいなー。 訳の福本友美子さんのあとがきによると、作者=リリアン・ムーアさんは、 〈小学校の先生をしていたころ、ひとりで本がよめるようになったばかりのせいとたちにぴったりの本が少なかったので、じぶんでつくることにしたそうです。〉 なるほど、どおりで。 ただ、ひとこと添えないと気づかれないかもしれない。 1・2年生に、どれかひとつのお話を読んで、紹介するようにしよう。
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甘すぎないかわいい挿絵がたくさんでいいのですが、ページによっては読みずらく感じるところもありました。タイトル通りの短いおはなしばかりで、一人読みを始めた子どもにピッタリだと思います。
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