ブラックアフリカをさるく 声をあげ始めた人々 の商品レビュー
2022年に鳥取「汽水空港」で購入。 元読売新聞記者である著者は、退職後にかつて赴任していたブラックアフリカをさるく。「さるく」は九州弁で「歩く」の意。 ケニア、タンザニア、ナイジェリア、南アフリア、南スーダンなどのかつて記者であった頃に取材した対象などを訪れて、現在の社会、...
2022年に鳥取「汽水空港」で購入。 元読売新聞記者である著者は、退職後にかつて赴任していたブラックアフリカをさるく。「さるく」は九州弁で「歩く」の意。 ケニア、タンザニア、ナイジェリア、南アフリア、南スーダンなどのかつて記者であった頃に取材した対象などを訪れて、現在の社会、政治などの状況をヒアリングしたりする。 しかしこれは、2010年頃の旅。当時希望を持って語られた各国の安定と発展は、残念ながらどれもうまく行っていない。アフリカは、残念ながら、今もたくさんの困難を抱えたままで、全ての希望的な観測、楽観的に見通しは、その通りには決してならないということを証明してしましった。そういう意味では、楽観主義を戒める貴重な書、と言えるかもしれない。
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ヨーロッパ植民地支配から脱しても、今なお多くの課題を抱えているアフリカの現状。南アフリカのアパルトヘイト、ルワンダのジェノサイド、セネガルの奴隷輸出、南スーダン独立問題も網羅されている。地元の人へのインタビューの形式で、元新聞記者である著者の人柄も伝わってくる。
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