日本鉱山史の研究 の商品レビュー

小葉田淳(著者)

2010/04/09

★これが唯一とは★日本の鉱山の歴史を調べようと思うと、40年以上前のこの本より新しい研究はほとんどない。江戸から明治にかけて日本は銀や銅の世界的な輸出国だったのに、今ではこうした歴史を研究する人はほとんどいないようだ。住友や古河などの財閥の源流は鉱山にあるのだから、企業史としても鉱山研究は意味がありそうにおもえるのだが。本書は全体像と個別の事例を細かく掘り下げる。全部を読むのはさすがにきついが、飛ばし読みで雰囲気をつかむには僕のような素人にも向いている。専門的な評価はできないので棚上げ。