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ハスの花の精リアン の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2011/11/16

Lian 2004 ハスは漢字で書くと「蓮」。中国語ではリアンと発音するからこのタイトルがついたのですね。 ローおじさんの本来の暮らしを描いた場面は、山水画のような雰囲気で、その中に咲いたハスの花がひときわ鮮やかです。 朱塗りの豪華な舟はローおじさんには、ふつりあいななほど目...

Lian 2004 ハスは漢字で書くと「蓮」。中国語ではリアンと発音するからこのタイトルがついたのですね。 ローおじさんの本来の暮らしを描いた場面は、山水画のような雰囲気で、その中に咲いたハスの花がひときわ鮮やかです。 朱塗りの豪華な舟はローおじさんには、ふつりあいななほど目立っています。 魚を村人に分けてあげたとしても、やっぱり妬む人はいたんでしょう(王さまに告げ口したのもそういう人だったかも・・・)。 王さまの登場する場面はきらびやかです。 豪華できらびやかな物に囲まれていても、「ここにある全てのものを金にかえろ!」と命令するのだから、「心がまがった欲張りなものは、かならず最後に報いをうける」ことになるんですね。

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2011/09/26

チェン・ジャンホン作品すばらしい。訳者の平岡氏といえばフランス文学者では?と思ったらやはり2004年パリ出版のよう。中国の民話のような美しいお話しですが、フランスのエスプリもどこかに感じます。大胆な絵の構図も無駄がなくてため息もの…

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2011/09/15

湖の小舟に住む貧しいローおじさんが見知らぬおばあさんにもらった不思議な種。蒔いてみると、たちまち大きな蓮の花が咲き、中からは魔法の力を持つ妖精リアンが現れます。しかし、噂は欲張りな王の娘まで広まり…。絵がみとれるほど美しい。筆が走る線、滲む幻想的な色使い。中国の不思議な雰囲気を感...

湖の小舟に住む貧しいローおじさんが見知らぬおばあさんにもらった不思議な種。蒔いてみると、たちまち大きな蓮の花が咲き、中からは魔法の力を持つ妖精リアンが現れます。しかし、噂は欲張りな王の娘まで広まり…。絵がみとれるほど美しい。筆が走る線、滲む幻想的な色使い。中国の不思議な雰囲気を感じます。リアンの優しい顔と勇ましい顔など、人物の表情も豊か。表紙が暗くて手に取りづらいけど、昔話のように読み易いので、低学年から楽しんで欲しいです。

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2011/09/14

チェン・ジャンホン作品、大好きです。 やや大型の絵本というせいもありますが、 墨の線と色づかいにぐんとした迫力を感じます。 けれども雑音がなく、ストーリーとともに静かに、 深くしみ込んできて…。好きです^^ エンディングのイラストが日本語出版のために変えられているとか。原版のイ...

チェン・ジャンホン作品、大好きです。 やや大型の絵本というせいもありますが、 墨の線と色づかいにぐんとした迫力を感じます。 けれども雑音がなく、ストーリーとともに静かに、 深くしみ込んできて…。好きです^^ エンディングのイラストが日本語出版のために変えられているとか。原版のイラストも見てみたいな。

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2011/08/20

漁師のローおじさんは、川を渡してあげたおばあさんから、小さな種をもらいました。その種を植えると、一晩で立派なハスの花が咲き、中から小さな女の子リアンが現れました。リアンは魔法でローおじさんの船を立派にし、魚がたくさんとれるようにしてくれました。うわさを聞いた王様の娘タンは、リアン...

漁師のローおじさんは、川を渡してあげたおばあさんから、小さな種をもらいました。その種を植えると、一晩で立派なハスの花が咲き、中から小さな女の子リアンが現れました。リアンは魔法でローおじさんの船を立派にし、魚がたくさんとれるようにしてくれました。うわさを聞いた王様の娘タンは、リアンをつかまえようと…。 魔法よりすばらしいことはなんでしょう。幸せな気持ちになる、美しい絵本です。

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2011/07/17

『ウェン王子とトラ』の著者・翻訳家による新刊絵本。 小さな船でつつましく暮らすおじいさんが、もらった種。 やがて美しいハスの花がさき、そこからは花の精が生まれ…。 水墨画のようなやわらかな線で描かれる心やさしく、慎ましいおじいさんと 濃厚なタッチで描かれる欲深い皇帝やその娘の...

『ウェン王子とトラ』の著者・翻訳家による新刊絵本。 小さな船でつつましく暮らすおじいさんが、もらった種。 やがて美しいハスの花がさき、そこからは花の精が生まれ…。 水墨画のようなやわらかな線で描かれる心やさしく、慎ましいおじいさんと 濃厚なタッチで描かれる欲深い皇帝やその娘のコントラストがすごい。 そして最後の、おじいさんとリアンの、ほんとうに幸せそうな姿! 素敵な絵本だなあ・・・もちろん文章も。 読み聞かせしてみたいなあ。

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2011/05/29

6分26秒 「心がまがった欲張りなものは、必ず最後に報いを受ける」この言葉どおり、欲張りな王様の娘 タンは冷たい金の像になってしまいます。大判の絵本なので、読み聞かせにも向いています。墨画の作風が、お話の舞台とよく合っています。

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