智恵子抄 の商品レビュー
最初にこの本を見た感想は「難しそう」初めて詩集に触れ隙間時間に読み進めるうちにどんどん引き込まれ最後には電車の中でつい涙してしまいました。
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直前に読んだ、宮内悠介『エクソダス症候群』に「レモン哀歌」が出てきたので。 通読すると熱量と迫力に圧倒される詩集。 現代なら"世界を敵に回しても…"的な世界観で、当の智恵子がどう思っていたのかは気になるところです。 やはり「レモン哀歌」の鮮烈さが際立ちます。 ちなみに松露、実家に...
直前に読んだ、宮内悠介『エクソダス症候群』に「レモン哀歌」が出てきたので。 通読すると熱量と迫力に圧倒される詩集。 現代なら"世界を敵に回しても…"的な世界観で、当の智恵子がどう思っていたのかは気になるところです。 やはり「レモン哀歌」の鮮烈さが際立ちます。 ちなみに松露、実家にも松の木があって味噌汁に入れたりして食べていました。懐かしいです。
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彼女たちが眺めた当時の原風景は、もう日本にはないのかと思うと少し寂しい。光太郎の自責の念に胸は痛いが、智恵子はきっと幸せだったと思う。
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8/20は『智恵子抄』が刊行された日 1941年の初出から今もなお、わたしたちの心をとらえて離しません。
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智恵子が病んでからの辛さ苦しさ、それでも愛する気持ちが、とても胸に来る。 詩というものを初めて真面目に読んだ。よく分からないな、と思う部分は多いけれど、また分かる時が来るかも。とも思えてモヤモヤはしない。そのうちまた読もうと思えるところがいいな。
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有名な「レモン哀歌」よりもそのあとの「荒涼たる帰宅」が好きでした。ぽーんとひとりで家に放り出された感覚がなんとももの悲しい……
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この本を買った理由は中学生の頃、現代文の時間で『檸檬哀歌』を初めて読んだ時の気持ちを思い出したかったからです。そして私が人生で初めて買った詩集です。 授業で先生がまず朗読してくれたんですが、先生が読み終わりに近づくにつれて涙声になり、最後には目元を拭っていました。クラスにはからか...
この本を買った理由は中学生の頃、現代文の時間で『檸檬哀歌』を初めて読んだ時の気持ちを思い出したかったからです。そして私が人生で初めて買った詩集です。 授業で先生がまず朗読してくれたんですが、先生が読み終わりに近づくにつれて涙声になり、最後には目元を拭っていました。クラスにはからかって笑う男子もいましたが、私もつられて目が熱くなりました。 今でも時々思い返しては読んでいる思い入れの深い本です。 愛する人を思って書かれた詩が当時まだ人を好きになる感情も分かっていない幼稚な私に良い影響を与えてくれました。
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ありきたりな感想ですが、光太郎の智恵子への愛が感じられて、とても良かったと思います。 ネタバレですが、 をんなが付属品をだんだん棄てると どうしてこんなにきれいになるのか。 の詩は、貧乏から色々売ってしまった結果そうなったという話で、苦しい中にもユーモアを持っていたと考えるべきな...
ありきたりな感想ですが、光太郎の智恵子への愛が感じられて、とても良かったと思います。 ネタバレですが、 をんなが付属品をだんだん棄てると どうしてこんなにきれいになるのか。 の詩は、貧乏から色々売ってしまった結果そうなったという話で、苦しい中にもユーモアを持っていたと考えるべきなんですかね。なんとなくおかしかったので印象に残りました。
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高村光太郎が最愛の妻・智恵子のことを綴った詩集。 「樹下の二人」が甘ったるさが好きだ。 だんだんと精神を蝕まれ、死に瀕していく智恵子は痛々しい。
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詩人、高村光太郎は中学時代の教科書に載っていた『道程』で馴染み深かった人。高校になってから更に学校で深くその人物像まで学び『智恵子抄』を読んだとき、文体の美しさに心惹かれたのは確か。しかし、当時はその骨頂である夫婦の愛というものまでは感じ取ることはできなかった。そして、結婚生活二...
詩人、高村光太郎は中学時代の教科書に載っていた『道程』で馴染み深かった人。高校になってから更に学校で深くその人物像まで学び『智恵子抄』を読んだとき、文体の美しさに心惹かれたのは確か。しかし、当時はその骨頂である夫婦の愛というものまでは感じ取ることはできなかった。そして、結婚生活二十年の今、この本を読んでみると、光太郎の智恵子に対する愛がなんと深く強いものであったのかが理解でき、その心情をくみ取るほどに彼と智恵子の夫婦像に敬意を抱き、また切なさで涙が出てしまう。彼にとっては智恵子が創作の泉だった。そんな妻、智恵子が正気を失っていく過程を童子に戻ると表現し、愛おしさが増していき、たくさんの喜ぶことを寄り添ってしてあげる夫、光太郎。すごいな…有名な「檸檬哀歌」は、味覚嗅覚視覚すべてを目覚めさせるほどにインパクト或る作品。彼女の死による永遠の不在を、こんなにもみずみずしく昇華させられるなんて感動です。これからも読み続けていきたい一冊です。
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