学校ぎらいのヤサ先生連戦連笑 の商品レビュー
矢定先生の教育実践記録集。 これだけのレポートを集め、本にまとめたことは本当に教育現場での財産になると思う。 矢定先生も初めに書いているが、 ほとんど手を加えていないため、 読みにくい部分や重複する部分がかなりある。 したがってかなり長い。 この本に関しては、読者が読みやすいこ...
矢定先生の教育実践記録集。 これだけのレポートを集め、本にまとめたことは本当に教育現場での財産になると思う。 矢定先生も初めに書いているが、 ほとんど手を加えていないため、 読みにくい部分や重複する部分がかなりある。 したがってかなり長い。 この本に関しては、読者が読みやすいことよりもそのまま残すことの価値が上にきているのだろうと思った。 さて、内容について。 矢定先生がもつ独特の“のらりくらり感”の裏には思想的な背景があることがよくわかる。 “学校的なもの”が嫌いなのに教員をしている、一見矛盾しているようだが、この感覚をもっている教員は少なくないと思う。 また、“児童生徒”の時代を過ごしたことのある大人ならば学校側の言い分と自分の気持ちとのズレを感じながら、折り合いをつけたりつけなかったりしたことだろう。 “学校的”な価値観とそれを押し付けようとする行政、管理職、教員という立場性を批判し、闘う(やり方は色々あるが)。 “学校的なもの”に簡単には染まらないで、児童生徒とフラットに付き合うよう努める。 そのために、暇になろう。 という、なかなか刺激的?かつ革新的な主張をしている本だと思う。 ほんと、ロックな先生だなぁ。 私的に最高だったのは、指導室訪問で矢定先生が提出した指導案でした。 この本をいつまでも気楽かつ真剣な気持ちで読める自分でありたい。
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