サクラコ・アトミカ の商品レビュー

犬村小六【著】

2021/12/19

中学生の時に読んだことがあるけど、再読。
異常な美貌を持った少女、人外の少年、奇妙な笑い声の表現とか、戦場の様子など当時の私には衝撃的で、
「あーすごい今の私も影響されてるな」って感じ。

ラストの方「こんな感じだったっけ？」となった。
終わり方としてはとても綺麗。
私は赤司が好きです情けなくて

2014/10/20

文庫版と比較してこっちの方が好き。
装丁や挿絵の幻想的で柔らかい雰囲気や、文字のフォントが心地よい。
ラストは単行本のほうがわかりやすく甘いハッピーエンド、文庫版はややビターで切なめエンドで好みが分かれるところかも。
個人的には元の単行本のほうが好み。

2013/08/09

「サクラコの美しさが世界を滅ぼす」
この一文が気になって買ってみたものの、文章にそう味や特徴があるわけでもなく、私的にはわりとありふれた印象で終わってしまった。レビューの評価がわりとよかったのに期待しすぎたろうか。
いわば、フツーに面白いので☆３つ。
しかし、想像力や願いなどが基盤となる話のため、これが受けつけない人には退屈になってしまう気がする。夢を追える人におすすめしたい。

2018/10/07

筋書き的には「囚われのお姫様とそれを救う騎士の物語」．SFと銘打っていて，確かに設定はSFっぽいんだけどそこはかとなく感じるファンタジーっぽさは筋書きのせいか． 設定は面白いんだけど，それを生かした戦闘が少なかったのが物足りない．

2012/01/15

「それがなんじゃ。人間もバケモノも関係あるか。おんしのこころは尊いよ。生まれ方がどうあろうが、外見が異形だろうが翼が生えようが、そんなもんどうでもいいではないか。卑しさも気高さも、生命の価値はこころの在り方にのみある。生まれ方や能力が人間でなくとも、おんしは立派なこころを持っておるではないか」
(P.113)

2012/02/09

「——サクラコの美しさが世界を滅ぼす」
畸形都市・丁都に囚われた美貌の姫君、サクラコ。七つの都市国家を焼き払う原子の矢は、彼女の“ありえない美しさ”から創られる……！
期待の新星・犬村小六が放つ、星海社SFの新たな代・表・作！

▼試し読みはコチラ
http://sai-zen-sen.jp/fictions/sakurako/

2011/11/05

「とある飛空士の追憶」に近い純愛物語。あれ、SFじゃないの？とか思ったけど、これでよかったのかも。

あまりにも美しすぎるが故に見る者の心を惑わせるサクラコとバケモノで人間の感情を持たないナギが恋をし丁都を脱出していく。

シンプルだがそのぶん心に響くものがる。「とある飛空士への追憶」が好きな人ならきっと好きになれるはず。

2011/08/24

犬村小六「サクラコ・アトミカ」読了。作品の評価云々以前に、この作品を「SF」として売り出した星海社に文句を言いたい。これ、完全にファンタジーで、しかもお伽話的な内容ですよ？どこをどう捉えたらSFというパッケージングになるんだYO！

犬村氏がSF書いたっていうから読んでみたのに、中身は「とある」シリーズ同様にファンタジーでした。ナギとサクラコの恋も、どことなく「追憶」と重なる。悪くはないのかもしれないが、ここまでお伽話的な話だとちょっと入り込めないなぁ。

この手のファンタジーだと古橋秀之「冬の巨人」のほうが好みだな。あれはまだ、人の生活が描かれていた分、身近に感じられた。「サクラコ・アトミカ」は町は描かれるけれど、人の生活の匂いはあまりしない。ま、それを書く必要もないのだろうけれど、どうにもリアリティを感じられない世界だったなぁ。

秋山瑞人「EGコンバット」は、女だらけの軍隊学校というありえない設定なのだけれど、その設定をリアルに見せるだけのディテールが描かれているのよね。ま、兵隊ものとしてリアルなだけに、色気がまったくないのは痛し痒しだけれどｗ

一方、犬村氏の作品は世界観にリアリティが感じられない。とはいえ、世界観を表現するディテールを省くことで「とある飛行士の追憶」ではテンポよくドラマが展開できた、という面もある。ただ、私はどーも世界観に「とってつけた」感じを受けてしまうところがある。

2011/07/27

犬村さんの作品で、しかもイラストがとても素敵だったので購入。

サクラコの美しさが世界を滅ぼす。

天才的なマッドサイエンティストに目をつけられた
周囲にいる全ての人間を魅了する美貌の持ち主「サクラコ」。
サクラコは捕らえられて幽閉され、
世界を滅ぼすために造られている兵器に、自らが繋がれる日を待つ。

サクラコは絶望のあまり、
閉じ込められた塔のてっぺんから
自ら身を投げる———

サクラコのまさかの性格にビックリしたw
物語の組み立てがとても良い。
若干サクラコの性格に飽きつつも、スラスラ読み進められた。

設定が何でもアリ、みたいなのはちょっと理不尽かと思った

風景描写がとても綺麗だった。

2011/06/19

－サクラコの美しさが世界を滅ぼす

美しさとはナンだろう
と言うことを考えられるものでもある
SFでラブストーリーで
切ないけど最後は痛快で

好い読了感を感じられる一冊