サクラコ・アトミカ の商品レビュー
前作・前々作に続き王道という感じのストーリー。SFなのかは知らん。 物語の主人公ナギが、その攻撃手段の根底に想像力(想像し、それを信じ切り相手の想像力へ干渉し、物理空間を都合の酔うように変質させる)を必要としていたり、「実現させるために。全ては想像することからはじまるんだ」「...
前作・前々作に続き王道という感じのストーリー。SFなのかは知らん。 物語の主人公ナギが、その攻撃手段の根底に想像力(想像し、それを信じ切り相手の想像力へ干渉し、物理空間を都合の酔うように変質させる)を必要としていたり、「実現させるために。全ては想像することからはじまるんだ」「能天気な未来を信じよ。おのれにとって最も都合のよい未来を思い描け」という文を見かけるあたり、想像力が物語の芯(のひとつ)としてあるのかな、と思える。 未来の夢や願望を現実のものにするために、それをしっかりとイメージすることは、なにもナギのみに必須の事柄ではない。人生の袋小路にいると感じている時、2人のセリフは胸に迫るものがあるのではないだろうか。 個人的にはストーリーや世界観は飛空士シリーズの方が好きだけど、多分好みの問題。これはこれで。
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ある意味で王道なのに、いや、それ故なのか、とても面白かった。これは「とある飛空士への~」シリーズに手を出さずにはいられない。
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あまり難しくないSFファンタジーで読みやすかった。 サクラコがツンデレになりきれてない感じで、ちょっと惜しい と思ったけど全体的にかわいらしい雰囲気でよかった。
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この作者の小説を読むのは初めてで新しくできた星海社FICTIONSというものへの興味で購入しましたが、こんなに素晴らしいとは。サクラコとナギの純粋な恋物語だと感じました。クライマックスへ向かう勢いはすごくて、涙でボロボロになりながら一気に読んでしまいました。すごく面白かったです。
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R11は元がアレ過ぎたこともありノベル版にいい印象無かったし,とある飛行士シリーズは王道世界観で見せている部分が大きかったこともあり,失礼な話,犬村小六という作家の力量を高いとは思ってませんでした.しかし,これだけ秀逸な作品を書けるとなると認識を改めざるを得ないですね. 囚われの...
R11は元がアレ過ぎたこともありノベル版にいい印象無かったし,とある飛行士シリーズは王道世界観で見せている部分が大きかったこともあり,失礼な話,犬村小六という作家の力量を高いとは思ってませんでした.しかし,これだけ秀逸な作品を書けるとなると認識を改めざるを得ないですね. 囚われの姫が少年と出会うという王道ながらも,ファンタジーと科学が絡み合った巧みな世界設定と,それを活かした展開.そして捻りを入れつつ綺麗なラストへの着地.片山若子さんの美麗なフルカラーイラストも相まって,小説っていいなと改めて実感させてもらいました. 惜しむらくは『サクラコ・アトミカ』って部分がもう少し響く展開だと良かったんですが,これ以上盛り込んでもくどくなるだけか.
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