ひとりが好きなあなたへ の商品レビュー
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【あらすじ】 ひとりが好きなあなたへ 私も、ひとりが好きです。人が嫌いなわけではないけど、ひとりが好き。そんな私からあなたへ、これは出さない手紙です。写真詩集。 「時々、とても落ち込むことがあります。でも、人といて嫌な気持ちになるよりはいいです。人が嫌いではないけど、ひとりが好き。そんな私からあなたへ、これは出さない手紙です。」 「ある人を好ましく思う。その人とずっと仲良くしていたい。でも、その人の人を嫌うポイントがわからない。それがわかれば、嫌われずに、ずっといられるのに。」 「あの人がそこにいて、たくさんの人に囲まれて、たくさんの人に愛されているにもかかわらず孤独だということがわかるから、私は安心する。愛されても、幸せにはなれないのだわ。あんなに愛されても。」 「ひとりの時間があるからこそ、好きな人といる時間のよさもわかる」
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あなたってこういう人だよねって薄笑いしながら見せられているような心地がした。 ひとりが好きだけど、独りは嫌だ。 たまに誰かに寄り添って、その人も自分に寄り添ってくれて、それくらいがちょうどいい。 こんな風に書いてはいるものの、友人から連絡が来るととても嬉しい。 ひとりも好きだし...
あなたってこういう人だよねって薄笑いしながら見せられているような心地がした。 ひとりが好きだけど、独りは嫌だ。 たまに誰かに寄り添って、その人も自分に寄り添ってくれて、それくらいがちょうどいい。 こんな風に書いてはいるものの、友人から連絡が来るととても嬉しい。 ひとりも好きだし、たまに誰かと肩を寄せ合うのも好きです。
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読みやすいし文章は美しいけど、題名や序文に書かれた内容を期待して読んだら期待外れだった。 自分で寂しくて、誰かを想う自分に酔っているような内容だなぁと感じてしまった。一人の時間の豊かさについて語ってくれる訳じゃないんだーと。 好き嫌いが分かれそう。
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時折自分と重なる文章があり、私だけではないんだという安心感を覚えた。ひとりでいたいけど、ずっとそうしていたいわけではないという矛盾に悩まされていた私にこの本はとても支えになった。 なにしろ読み進めていくにあたって美しい万華鏡の姿が挿絵として使用されていてとても満たされる一冊だと...
時折自分と重なる文章があり、私だけではないんだという安心感を覚えた。ひとりでいたいけど、ずっとそうしていたいわけではないという矛盾に悩まされていた私にこの本はとても支えになった。 なにしろ読み進めていくにあたって美しい万華鏡の姿が挿絵として使用されていてとても満たされる一冊だと感じた。
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ひとりが好きなので手に取りました。 美しい言葉の数々。 ひとりが好き、ひとりでいたい、けれども誰かとの繋がりを求めてしまう苦しみを和らげてくれる優しい本だと感じました。 作者のあとがきの、「お気に入りの2行」とはどれを指すんだろう。 もう一度、読み返そうと思います。
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ひとりが好きなあなたへ、あ、呼びました?はい、はい、 そうですね、それわたしです、買います。買いました。完全なる衝動買い。タイトル通り、ひとりが好きな作者からひとりが好きな読者に向けたラブレターでした。愛をこんな形で偶然受け取れたことがうれしい。だから本屋さんって好き、たまに運命...
ひとりが好きなあなたへ、あ、呼びました?はい、はい、 そうですね、それわたしです、買います。買いました。完全なる衝動買い。タイトル通り、ひとりが好きな作者からひとりが好きな読者に向けたラブレターでした。愛をこんな形で偶然受け取れたことがうれしい。だから本屋さんって好き、たまに運命的な出会いがあるから。(別にこの本との出会いは運命とまでは言えないけど事実として、そういう出会いはある。) ひとりが好きって言うと、なんだかあんまり良いように捉えられないというか、少し顔を歪めながら「そうなん だ〜」と言われることが多い。だからあんまり表立っては言わない。でも勘違いしてほしくないのは、ひとりが好きということと、人が嫌いということはイコールではないということで。ひとりが好きだからこそ、好きな人といる時間がより特別ですばらしいものに思える。寂しいこともあるけれど、寂しいと思うからこそ、ひとを愛することができる。ひとりが好きって、そう悪いことじゃないんだよ。わたしはもしかしたら、自分と同じように、ひとりが好きなひとのことが好きなのかもしれない、と思った。自分ひとりの世界を持ってる人。でも悲しいことにそういう人はわたしのことを好きにはならない。同じような世界で生きる、形のない好きな人のことを想ってみたりした。
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好きだった。凄く。 刺さるものが言葉が多かった。 少し寂しくてでも美しいそんな詩が多かった。 男性の視点と女性の視点が入れ替わっていて、色んな変化があった。 流れていく情景が様々で追いかけるのが楽しかった。 何となく片手間に読んで見ようと思っていたのだけれど本来の目的の方が片手間...
好きだった。凄く。 刺さるものが言葉が多かった。 少し寂しくてでも美しいそんな詩が多かった。 男性の視点と女性の視点が入れ替わっていて、色んな変化があった。 流れていく情景が様々で追いかけるのが楽しかった。 何となく片手間に読んで見ようと思っていたのだけれど本来の目的の方が片手間になってしまった。 布団に潜って寝転がって読んでいたら、万華鏡のページが透けて色が出てきた。綺麗だった。 "あとがき"まで綺麗で、ブレなくて。 どこか、薄氷のような印象を受ける作品だった。 星を五つに出来なかったのは、目を背けていた部分をやんわり針でつつかれた気がして少しモヤっとしたから。
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30年前の多感な年頃に銀色さんの作品に出会って一時期どハマリ。だいぶ年をとって(銀色さんも私も)作風はどうなってるんだろうと読んでみたら、基本的に大きくは変わってなくて、嬉しくなった。詩の中で一人称が「僕」だったり「私」だったりするのも昔っからだよなぁ(だから当時は銀色夏生は男か...
30年前の多感な年頃に銀色さんの作品に出会って一時期どハマリ。だいぶ年をとって(銀色さんも私も)作風はどうなってるんだろうと読んでみたら、基本的に大きくは変わってなくて、嬉しくなった。詩の中で一人称が「僕」だったり「私」だったりするのも昔っからだよなぁ(だから当時は銀色夏生は男か女か?って話になってた…)。 万華鏡の写真も美しい。銀色さんはいつまでもみずみずしい人、そう感じた。 あと、内容的に共感もできた。…誰もが共感できるかはわからないけど、私は大好き。
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ネタバレというか独自解釈です。 間違っているかもしれません。 昔から詩が苦手で克服したいと考え手に取りました。が、一人称と二人称が全く違う詩が、パターン化されているわけでもなく突然入れ替わるのでかなり困惑しました。ちなみに、この著者の作品を読むのは初めてです。一人称二人称のない部分は誰の気持ちなのかわかりづらくて、何度も何度も繰り返して読みました。通してだと最低でも5回は読んだと思います。 内容としては、両想いなのにすれ違ってしまい、お互いに想いを馳せながらひとりの時間というものに向き合う友達以上恋人未満の男女をそれぞれの視点から描いたものだと思います。 p121にある『現実を見ようよと言ってほしい』から、過去に言われたこの台詞をもう一度言ってほしいと解釈しました。つまり、p52の『君が言った言葉だったから 僕にはなによりこたえたんだ』の君が言った言葉というのはp20~21で既出の『私は思うのですが 救いはないね 現実を見ようよ』であり、この言葉が引き金となって不安定ながらも保てていた均衡が崩れ落ちp36にある『私たちの関係も変わって行く』ことになったと推測。 p76『電話が来た。』p77『とっさにヘンなことを言ってしまった。』p89『告白した』、p84『おお!なんということ もう一度おっしゃって この耳に もう一度』から、男性側がもらった電話の際に告白したということが窺える。p128で男性が女性の友人を振ってしまった為に気まずいという可能性も無くはないが、それよりか自分に対して好意を持っているなど思ってもみなかったことで女性側がとんでもない衝撃を受ける、ということだと推測。p24で『抱きしめてその髪のすきまから見えた月 抱きしめられてその腕のすきまから聞こえた別れ』で、髪の隙間から月が見えるということと、頭の周りに腕があるということから、男女の身長差を考慮して女性側の吐露であると推測するが、男性側の方から別れを告げたにも関わらず、ずっと好きだったと告白してきたことに衝撃を受けたのであろうと推測した次第です。 それにしても、一番最初に一人称『私』で『出さない手紙』と書いてあるのに、どうも手紙の文体ではなく感情の吐露にしか思えないのもよくわからないし、『僕』も同じ形式を用いているというのがなんだかしっくりこず不完全燃焼な感じが否めない。『僕』と『私』の、でよかったのではないだろうか。それとも、この『私』は著者自身を指しているのか。 そもそも、詩的な表現とはこういうものなのだろうか。気にする方がおかしいのか。詩というのはやはり深淵である。 一番好きなフレーズはp12『夢は何? と簡単に聞く人たちがいます。 君たちに夢を知られるぐらいなら、死んだ方がマシだよ。と、思うけど、そんなこと言えるわけもなく、いつも曖昧な笑顔で通り抜けます。そして、そういうことを通り抜けるたびに、自分が少しずつ死んでいってるような気がします。』。
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どこか寂しく、心を埋めるために さくーっと読んでしまった。 寂しさは消えず。 それでいいんだな、ただそれで。 寝っ転がって読んでたら途中で、透かすととても綺麗なことに気づいた。 詩に色がつく。 美しい本。
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