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身近な雑草の愉快な生きかた の商品レビュー

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29件のお客様レビュー

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2025/12/26

 理系の学者の中には文章が面白い人がいる。この筆者もその意味で達人の一人だ。専門的な難しい話を実に分かりやすく述べる。一般人に伝えるべき情報は何かを知り抜いているからこそできる芸当なのだ。  雑草と呼ばれる植物には実はさまざまな生存のための工夫があり、それ故に踏まれてもむしられて...

 理系の学者の中には文章が面白い人がいる。この筆者もその意味で達人の一人だ。専門的な難しい話を実に分かりやすく述べる。一般人に伝えるべき情報は何かを知り抜いているからこそできる芸当なのだ。  雑草と呼ばれる植物には実はさまざまな生存のための工夫があり、それ故に踏まれてもむしられても食われてもその数を増やしてきたことが、分かりやすく述べられている。雑草を人間のように描写する手法が読者にある種の共感をもたらすのである。  雑草という草はないといったのは誰だったか忘れたが、それぞれが進化の過程で独自に築き上げた生存戦略は、その仕組みを知ると実に共感を呼ぶものであることが分かる。  三上修氏による細密画的な挿絵も魅力だ。親本が上梓されたのは2003年というから、すでに多くの人に読まれているはずだ。人生の応援にもなる内容なので、お勧めしたい。

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2025/10/16

道端でよく見かける雑草たちの知られざる生態。 手厚く世話してもらえる園芸用植物や栽培植物と違い、自力で生き抜かねばならない雑草たちの努力(?)と工夫にはただただ感心する。 芽を出したその場から動くことができない(ネナシカズラなんてやつもいるが…)弱い草たち。 脳も心臓もない生物...

道端でよく見かける雑草たちの知られざる生態。 手厚く世話してもらえる園芸用植物や栽培植物と違い、自力で生き抜かねばならない雑草たちの努力(?)と工夫にはただただ感心する。 芽を出したその場から動くことができない(ネナシカズラなんてやつもいるが…)弱い草たち。 脳も心臓もない生物なのに、確実に意思を持って行動している。 おかれた環境を上手く使い、他の植物や動物をしたたかに利用し、また自らも利用される。 ゴルフ場の芝の長さに合わせて穂をつけるスズメノカタビラや、水田で稲に擬態し続けて繁栄してきた結果、田んぼでしか暮らせなくなったタイヌビエなど、人間の営みの中で適応している植物も多くあり、人も自然の一部なのだなあとしみじみ。 よく似た外来のアサガオとは違いたくましく生き抜くヒルガオの話、力強いオヒシバに比べて臨機応変に成長戦略を変えるメヒシバの話が印象に残った。 それから野暮な人に可哀想な名をつけられた草たち。当の本人(本草!?)はそんなこと気にも留めてないと思うが、今後は瑠璃唐草(オオイヌノフグリ)、早乙女蔓(ヘクソカズラ)と呼んであげたい。

Posted byブクログ

2025/05/27

コミカルでリズミカルに話を進めていき、時には歴史や社会とも絡め、身近な彼らのことを面白可笑しく語る。 擬人化された植物たちのハッと驚かされる策略の数々、人間なんかよりはるかに高等な進化を遂げ、強い存在であることに気付かされる。 そしてこんな知的で笑える文章に添えられた繊細なな描写...

コミカルでリズミカルに話を進めていき、時には歴史や社会とも絡め、身近な彼らのことを面白可笑しく語る。 擬人化された植物たちのハッと驚かされる策略の数々、人間なんかよりはるかに高等な進化を遂げ、強い存在であることに気付かされる。 そしてこんな知的で笑える文章に添えられた繊細なな描写の画が素晴らしい。 この世は知らない不思議に満ちている。

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2025/02/23

いわゆる「雑草」に分類される様々な植物の生態を親しみやすい文体で紹介している本。 ひとつひとつの植物にちゃんと絵がついてるので名前を聞いてピンとこなくても絵を見てああ、あの植物かと分かるのが良い。 雑草たちの生態自体が面白いのはもちろん、文章もくすりと笑えるような言い回しが多くて...

いわゆる「雑草」に分類される様々な植物の生態を親しみやすい文体で紹介している本。 ひとつひとつの植物にちゃんと絵がついてるので名前を聞いてピンとこなくても絵を見てああ、あの植物かと分かるのが良い。 雑草たちの生態自体が面白いのはもちろん、文章もくすりと笑えるような言い回しが多くて読みやすい

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2024/06/13

1章ずつが短くて分かりやすく面白く書いてあり、とても楽しい本だった。 特にそれぞれの雑草のびっくり生存戦略に重点を置いて書かれているので、飽き性な私でも中弛みせずに読めた。 学生になぜ勉強をするのかと問われた時には、知識は人生をより楽しいものにするからだと答えている。その最たる...

1章ずつが短くて分かりやすく面白く書いてあり、とても楽しい本だった。 特にそれぞれの雑草のびっくり生存戦略に重点を置いて書かれているので、飽き性な私でも中弛みせずに読めた。 学生になぜ勉強をするのかと問われた時には、知識は人生をより楽しいものにするからだと答えている。その最たる例が「身近な虫と草の知識」ではないだろうかと個人的に思う。 名前がわかり、区別がつくだけでも楽しいけれど、信じられないくらいに凝ったそれらの生態を知ると世界を見る目が変わる。動物園に行かなくても、面白い生き物はその辺にたくさんいる。いや、面白くない生き物なんていないのだと思う。 雑草はただ単に生命力が強いのではなく、様々な戦略を巡らしているから生命力が強いのだと知ることは、無駄な知識とは呼べないだろう。

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2026/01/12

植物に興味のない人でも楽しめる いろいろな植物のなるほど、と思うことをコンパクトに書いていて、素人でも面白いし、ちょっとした会話のネタにもなりそう。

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2023/07/14

毎日草取りをしているけど 知らない名前の雑草の多いこと! 本来の生命は こういうふうに 置かれた環境に 適応して進化する その進化を やめてしまった種は 大量に繁殖していても弱い 足元が少し崩れるだけで 全て滅びる 今の人類はどうかな? 主人の本棚から拝借

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2023/02/17

 本書は、持ち運べる雑草図鑑という認識だが、他と比べて異なるのは、作者によるユーモアある一文が含まれている点である。普通だったら、雑草の説明を淡々としていくと思うが、本書ではその一文があることで、楽しく読めた。  雑草といえば、生存能力が高く、周りの植物を枯れさせることで有名だ...

 本書は、持ち運べる雑草図鑑という認識だが、他と比べて異なるのは、作者によるユーモアある一文が含まれている点である。普通だったら、雑草の説明を淡々としていくと思うが、本書ではその一文があることで、楽しく読めた。  雑草といえば、生存能力が高く、周りの植物を枯れさせることで有名だが、その方法は個々で異なる。そんな雑草たちが生きるために得た能力を十分に発揮しているのは、私たちも見習わなければならない。  スギナの生命力には驚かされた。スギナとは、良く知られているつくしのことだが、原子爆弾を落とされてもすぐに生えてきたそうである。  カラスエンドウは、周囲のものを利用して生きている。根には窒素を利用してエネルギーを生み出す根粒菌を住まわせ、そのエネルギーをもらっている。ハナバチによって、花粉を運んでもらっている。さらに、アリによって外注を追い払ってもらっているのだ。  ヒメムカシヨモギは葉の位置を少しずらしながら成長していく。この並びは、フィボナッチ数列の規則性を持っており、日光を効率よく浴びるためだと考えられている。

Posted byブクログ

2022/10/01

どの雑草もお馴染みのもの。その生き様や成り立ちをユーモアたっぷりに解説してある。それぞれの挿絵も繊細で素敵。植物好きだけでなくエッセイとしても楽しい。 雑草とは「未だその価値を見出されていない植物」

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2022/08/13

読みやすく、文としては面白い。植物の繁殖について人間に置き換えた話が多いせいか、女性蔑視のように感じる箇所がいくつかあったので星ひとつ。

Posted byブクログ