身近な雑草の愉快な生きかた の商品レビュー
「雑草」の生存戦略の多様さを、平易な文体で伝えている。 タイトルは草花の名前に副題が添えられている。 「スミレ――野に咲く花のシティ・ライフ」のように。 この副題が本文の内容を本当によく要約している。 一般にはこういうイメージがあるけれど、実は・・・とか、名前はこのようになっ...
「雑草」の生存戦略の多様さを、平易な文体で伝えている。 タイトルは草花の名前に副題が添えられている。 「スミレ――野に咲く花のシティ・ライフ」のように。 この副題が本文の内容を本当によく要約している。 一般にはこういうイメージがあるけれど、実は・・・とか、名前はこのようになっているけれど、実は・・・というような語りのパターンが多い気がする。 この辺りは、面白くお話をまとめる技、と肯定的に評価するかどうか。 逆に人間社会に引き寄せて説明しすぎだと思う向きもあるかもしれない。
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細密な線で書かれた植物のスケッチがとてもきれいだ。 雑草には雑草の、生き抜くための戦略があることを実例を挙げて解説してくれる。なるほどと思わせられる本。
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雑草って結構強いやつと思っていたら、以外にも繊細だったり、考え抜かれた生存戦略を持っていたり、なかなかかわいいやつなんですね。
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いかに生き延びるかを考えれば、自家受粉だって選択肢のひとつ。プライドに凝り固まらずに、あらゆる方策をとっていることに感心する。
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雑草たちの強くしたたかな生き方を、ストーリー仕立てで描いた本。 知られざる没落の歴史やサクセスストーリーは、偉人の伝記を読んでいるかのような読みごたえ! 読み終わったら、崩れかけた家屋の屋根に生えるペンペン草に、命を感じるようになる。
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