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日本人のためのアフリカ入門 の商品レビュー

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19件のお客様レビュー

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2023/09/13

元新聞記者が書いた本。学者が書いたときのような、社会科学的な考察には欠けるが、読みやすいし、アフリカの民族を部族と呼ぶことの問題点など、読みどころも多い。

Posted byブクログ

2020/08/08

アフリカ入門と銘打っているが、いわゆる入門書とは一線を画す。果たしてどのようにアフリカが見られているのか、おそらく著者がアフリカから日本に戻ってきて心底じわじわと感じたことなのだろう。別観点ではあるが、amazonの書評もそれほどあてにはならないということを心に留めておくこと。本...

アフリカ入門と銘打っているが、いわゆる入門書とは一線を画す。果たしてどのようにアフリカが見られているのか、おそらく著者がアフリカから日本に戻ってきて心底じわじわと感じたことなのだろう。別観点ではあるが、amazonの書評もそれほどあてにはならないということを心に留めておくこと。本書については「あいのり」に関する著述をとりわけ取り上げて、あまり大した本ではないとのコメントもあったが、本書のテーマは「あいのり」批判ではないわけなので、やはり参考程度にしておくこと。

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2019/02/14

第1章 アフリカへの「まなざし」(現代日本人の「アフリカ観」;バラエティ番組の中のアフリカ;食い違う番組と現地;悪意なき「保護者」として) 第2章 アフリカを伝える(アフリカ報道への「不満」;小国の内政がニュースになる時;「部族対立」という罠) 第3章 「新しいアフリカ」と日...

第1章 アフリカへの「まなざし」(現代日本人の「アフリカ観」;バラエティ番組の中のアフリカ;食い違う番組と現地;悪意なき「保護者」として) 第2章 アフリカを伝える(アフリカ報道への「不満」;小国の内政がニュースになる時;「部族対立」という罠) 第3章 「新しいアフリカ」と日本(「飢餓と貧困」の大陸?;「新しいアフリカ」の出現;国連安保理改革をめぐる思惑;転機の対アフリカ外交) 終章 「鏡」としてのアフリカ(アフリカから学ぶことはあるか?;「いじめ自殺」とアフリカ;アフリカの「毒」) 著者:白戸圭一(1970-、埼玉県、ジャーナリスト)

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2018/11/23

メディアに現れるアフリカの偏った報道 フジテレビ「あいのり」のやらせに見られるエチオピアへの差別意識 「部族対立」とひとまとめにされる紛争も実際は先進諸国間の問題に根差すところが大きい アフリカは1970年には中国、韓国より豊かだったが1980年からの20年間の停滞により相対的に...

メディアに現れるアフリカの偏った報道 フジテレビ「あいのり」のやらせに見られるエチオピアへの差別意識 「部族対立」とひとまとめにされる紛争も実際は先進諸国間の問題に根差すところが大きい アフリカは1970年には中国、韓国より豊かだったが1980年からの20年間の停滞により相対的に貧困となった 近年は中国が貿易を通じ経済的に、また政治的にアフリカに台頭している アフリカに滞在する中国人の数は日本人の数の100倍に及ぶ

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2018/11/05

著者は、毎日新聞社で南アフリカ特派員。これまでのマスコミによるアフリカ像がいかに偏ったものであるかを具体的に指摘。

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2014/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 「貧しくてかわいそう」「部族対立が深刻」「発展が遅れている」…。 アフリカに対する負のイメージは尽きない。 しかし、それらはどの程度まで本当なのか?何が「事実」で、何が「誇張」なのか?アフリカの「悲惨さ」を強調するための人気テレビ番組の「やらせ」。 事態を単純化し、誤解と偏見を煽る新聞報道…。 アフリカ報道の最前線にいた記者が、日本人のアフリカ観を歪めてきたメディアの在り方を問い直しながら「新しいアフリカ」の姿を紹介する異色のアフリカ入門書。 [ 目次 ] 第1章 アフリカへの「まなざし」(現代日本人の「アフリカ観」;バラエティ番組の中のアフリカ;食い違う番組と現地;悪意なき「保護者」として) 第2章 アフリカを伝える(アフリカ報道への「不満」;小国の内政がニュースになる時;「部族対立」という罠) 第3章 「新しいアフリカ」と日本(「飢餓と貧困」の大陸?;「新しいアフリカ」の出現;国連安保理改革をめぐる思惑;転機の対アフリカ外交) 終章 「鏡」としてのアフリカ(アフリカから学ぶことはあるか?;「いじめ自殺」とアフリカ;アフリカの「毒」) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2014/06/14

 毎日新聞記者である筆者は、大学院でアフリカを専攻し記者としても南アフリカに駐在した、アフリカのスペシャリストである。  日本人のアフリカ感は、部族対立、援助対象国、紛争と飢餓、といった固定観念で昔から変わらない。これはマスコミのせいでもあると勇気のある指摘をしている。でも、それ...

 毎日新聞記者である筆者は、大学院でアフリカを専攻し記者としても南アフリカに駐在した、アフリカのスペシャリストである。  日本人のアフリカ感は、部族対立、援助対象国、紛争と飢餓、といった固定観念で昔から変わらない。これはマスコミのせいでもあると勇気のある指摘をしている。でも、それに則らないと取り上げられないのである。  アフリカには日本人の100倍の中国人が長期滞在するなど、政治も経済も変わっているのだ。日本はどう対応するべきなのか。本書を手に取るような読者は、それに対する筆者の考えを聞きたかったかもしれない。現場を知っている人ならではの考えを。  でも、筆者はそれを示さない。読者は自分で考えなければならないのだ。日本はそれを求められているのだから。

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2014/02/01

アフリカの概要とかの情報ではなく、日本人がメディアを通して、いかにアフリカを歪んでみてきたかを正すところから「アフリカ入門」するという趣旨の本。紙面に制約があるから、アフリカのこういう話が深く取り上げられない、というのはわかるのだが、なら、なぜウェブサイトなどを使ってこうした話が...

アフリカの概要とかの情報ではなく、日本人がメディアを通して、いかにアフリカを歪んでみてきたかを正すところから「アフリカ入門」するという趣旨の本。紙面に制約があるから、アフリカのこういう話が深く取り上げられない、というのはわかるのだが、なら、なぜウェブサイトなどを使ってこうした話が取り上げられないのか。日本のマスメディアの弱さを感じる。

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2013/09/18

アフリカの歴史や文化を体系的に述べるのではなく、日本人のアフリカへの「まなざし」に焦点を当てて述べられた良書。 距離的にも心理的にも遠いアフリカに対する我々の「低開発のアフリカは不幸である」「部族対立が蔓延して危険」といった見方は"色眼鏡"ではないのか? とい...

アフリカの歴史や文化を体系的に述べるのではなく、日本人のアフリカへの「まなざし」に焦点を当てて述べられた良書。 距離的にも心理的にも遠いアフリカに対する我々の「低開発のアフリカは不幸である」「部族対立が蔓延して危険」といった見方は"色眼鏡"ではないのか? という筆者の問いかけは"我々はこう考えるべき"といった押しつけではなく、気付きを得ながら読み進められる。 巻末の参考文献リストも併せて読み進めたい。

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2013/05/18

暴力や貧困、旱魃、飢餓など、アフリカの悲惨さを協調するメディアが、日本人のアフリカ観を歪めてきた。 アフリカ大陸に長期滞在する中国人は80万人。日本人は8000人で、100分の1である。ヨハネスブルクからルワンダに飛ぶジャンボジェットの乗客の半数は中国系ともいわれる。 1980...

暴力や貧困、旱魃、飢餓など、アフリカの悲惨さを協調するメディアが、日本人のアフリカ観を歪めてきた。 アフリカ大陸に長期滞在する中国人は80万人。日本人は8000人で、100分の1である。ヨハネスブルクからルワンダに飛ぶジャンボジェットの乗客の半数は中国系ともいわれる。 1980年代から20年間経済が停滞したアフリカ、特にサハラ以南のサブサハラ諸国では、2000年以降に激変し、「成長する大陸」に変化しつつある。  今朝の日経によると、フィリップスのCEOが今注目しているのはアフリカ、だそうだ。 「生活インフラが未整備なため、大きなチャンスがある。 送電網が無い地域でも、太陽電池があれば、照明器機の需要が生まれる。南アフリカでは、700Km離れて遠隔操作できる超音波診断装置の需要がある」そうだ。  インドの次は、ブラジルやロシアではなく、やはりアフリカか。

Posted byブクログ