アフリカ四半世紀の物語を撮る の商品レビュー
1994年、ナイロビからザイールへ取材に向かう途中に飛行機事故で死亡した沼沢共同通信ナイロビ支局長が取材した三年半分の原稿と、フォトジャーナリストがさつえいした四半世紀分の写真を載せた一冊。 マリに住むドゴン人は原始宗教と独自の神話世界を基盤に伝統的な生活を維持している。 村に...
1994年、ナイロビからザイールへ取材に向かう途中に飛行機事故で死亡した沼沢共同通信ナイロビ支局長が取材した三年半分の原稿と、フォトジャーナリストがさつえいした四半世紀分の写真を載せた一冊。 マリに住むドゴン人は原始宗教と独自の神話世界を基盤に伝統的な生活を維持している。 村にはオゴンという宗教指導者がいるが、最近は税金を払わなければならないなどの理由で伝統的な生活ができず、オゴンがいない村がふえている。 2005年ニジェール。重度の栄養失調の乳幼児と母親で溢れていた。 「これほど酷い状態の子供たちを見たのは1992年のソマリア以来だ」 「いつも、餓死者が出ないと資金が集まらない。飢餓を予防する戦略は失敗した」 セネガル。 15世紀から約400年間に2000万人とも4000万人とも言われるアフリカ人をアメリカ大陸に連れ出した奴隷貿易。 セネガルのゴレ島は「積み出し港」の一つだった。 リベリアは黒人以外は国籍を取得できない。
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アフリカにおける種族間の対立。 遺伝子に組み込まれた『迫害』する精神。 生身の人間に変わりはないのに、何故人は争うのか。 フォトジャーナリスト、中野智明氏の写真とともに知る、 飢餓、暴動、殺戮、エイズ蔓延。 平和ボケした日本人こそ読むべき本です。
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