竜の学校は山の上 九井諒子作品集 の商品レビュー
龍
不思議な世界観がとても魅力的ですし、登場人物の絵柄も性格もなんか可愛らしくてどんどん引き込まれます
卵
どのお話も面白かったです。 ダンジョン飯みたいな絵柄も綺麗で好きだったんですが、こういう線の荒いシンプルな絵柄もいいなあと思いました。 お話としては『代紺山の嫁探し』が一番好きでした。
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九井諒子作品集「竜の学校は山の上」。 うーん。人の善意や未来への希望が作者の根底にあるのだろうけど、それだけで物事は収まりはしないよね、という現実の虚しさ厳しさを見せてくれる作品集だと思いました。どちらも、大上段に振りかぶってどうだ、というのではないし、こういうのもあるよね、と...
九井諒子作品集「竜の学校は山の上」。 うーん。人の善意や未来への希望が作者の根底にあるのだろうけど、それだけで物事は収まりはしないよね、という現実の虚しさ厳しさを見せてくれる作品集だと思いました。どちらも、大上段に振りかぶってどうだ、というのではないし、こういうのもあるよね、というさりげなさでもない。押し付けがましくもなく、気づく人だけ気づけば?のニヒルさもない。ちょうど良い塩梅なところが、うまいと思います。 『代紺山の恩返し』『現代神話』のラストが、誰かへの好意という善意が生み出した先にある結果の虚しさを描いていて、どちらも報われなくてこう悲しさと悔しさと哀れみが混じって虚しくなる。 皮肉や冷笑を喜劇のオブラートに包むのが巧みなのかな。奇妙奇天烈というわけではないんだけど、王道でもなく、風刺も含みながら、誹謗批判ではない。 中庸になるのかなぁ。いろんな要素が作品のテーマとしてあるんだろうけど、世の中の全てに、それぞれの要素でうまく中庸なんだと思います。
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美女と野獣のカバーあって嬉しかった。自分と違う誰かが当たり前に存在する世の中。天使の話が特に好きだった。
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ダンジョン飯、そしてデイドリ以来九井諒子にどハマり中のこの頃。それにしても短編が上手すぎる...。 ファンタジーの世界構築の組み立てが上手いのはもちろん、その世界で起こりうることへの洞察が鋭く、なるほどあれだけ緻密なダンジョン飯の世界を作り込むわけである。 加えて、その気が有って...
ダンジョン飯、そしてデイドリ以来九井諒子にどハマり中のこの頃。それにしても短編が上手すぎる...。 ファンタジーの世界構築の組み立てが上手いのはもちろん、その世界で起こりうることへの洞察が鋭く、なるほどあれだけ緻密なダンジョン飯の世界を作り込むわけである。 加えて、その気が有ってか無くてか、その短編ひとつひとつがファンタジーながらに(またはファンタジーであるがゆえに)それぞれに普遍的なものに手を伸ばしているのが素晴らしい。 個人的にはやはり馬人猿人の話が身に沁みることであった......
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- ネタバレ
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面白かった。 代紺山の嫁探し:まんざらじゃなかったのに破綻になって悲しんでる花さん可愛い。全部娘のためだったと分かると、父親の気持ちを考えると切ないな。
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ど真ん中ファンタジー世界の余白を切り取るのがうまい このアプローチでダンジョン飯が生まれたんだなというのがよくわかる 途中からダンジョン飯のプロトタイプ作品を勝手に期待してたので入ってなくて勝手に落胆
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すごい才能だ(絶句) 一話一話確実にページの向こうに異世界が存在している。全話何回も読み返すぐるぐる案件なんだが、特に「代紺山の嫁探し」が好き。 民俗学っぽい。蛇信仰っぽい。日本昔話っぽい。 現代ものも、すごく普通の日常に少し不思議なことが嘘っぽくなくはまってるのがとてもすごい。...
すごい才能だ(絶句) 一話一話確実にページの向こうに異世界が存在している。全話何回も読み返すぐるぐる案件なんだが、特に「代紺山の嫁探し」が好き。 民俗学っぽい。蛇信仰っぽい。日本昔話っぽい。 現代ものも、すごく普通の日常に少し不思議なことが嘘っぽくなくはまってるのがとてもすごい。 隣の世界のぞいてるみたい。
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買って長らく積読してたけどようやく読了。 序盤の、「魔王を倒した後」系のいくつかの話と、和風の話が良かった。 読み終わって初めて表紙が馬人であることに気がついた。
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「竜の学校は山の上」を読んで、小柴博士のスーパーカミオカンデが頭に浮かんできました。ニュートリノって竜だ!と思ってしまった。
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