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鉄のライオン の商品レビュー

3.3

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

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2017/04/25

普通にいつもの重松清の小説だと思って読み始めたらエッセイでした。この人が書くと、エッセイなのにものすごく小説。 重松清と私は学生時代を過ごした年代がまぁ近い。80年代の描写がたまりません。レンタルレコード店にカセットデッキ。ユーミン、佐野元春、オフコース、甲斐バンド、長渕剛、プ...

普通にいつもの重松清の小説だと思って読み始めたらエッセイでした。この人が書くと、エッセイなのにものすごく小説。 重松清と私は学生時代を過ごした年代がまぁ近い。80年代の描写がたまりません。レンタルレコード店にカセットデッキ。ユーミン、佐野元春、オフコース、甲斐バンド、長渕剛、プラスチックスにA・R・B。ジェネシスにフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド。ホイチョイ・プロダクションの話はちょっぴり切ない。同じ時代が青春だったという人にはたまらないキーワードやアイテムがてんこ盛りだと思われます。 「どうしても吉野家の牛丼を食べてみたい」と言ったことのある私は「さらば愛しき牛丼」に惹かれました。吉野家の牛丼は「どうでもいいことに疲れきって、後悔とか自己嫌悪とか、そういう気持ちと一緒に食わなきゃ駄目」なのだそうです。そんな気持ちを携えることなく、単なる好奇心から吉野屋に行ってみてごめんなさい。でもなんだかわかるような気がします。

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2016/06/13

私小説風に感じるが、そうではないと書いている。物語のベースは重松さん自身の青春であっても主役は1980年前半という時代そのものだと言う。'80年代はこんな感じだったのか!?と思える作品なのかな?

Posted byブクログ

2016/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で急いで選んだ本。 重松さんらしからぬ軽めな作品。 本人の大学~社会人の頃の思いでの話なのかな?と思ってしまう感じの書き方。 東京に門前払いをくらった彼女のために、は受験によって終わる恋の話。切ない。 君の名はルイージもけっこう好き。 さらば愛しき牛丼も。 ほかはあまり来なかったかな。 軽い上に、オムニバスだからなおのことあまりこなかったかも。

Posted byブクログ

2015/09/16

著者と同年代のためか、懐かしい気分になりました。竹の子族、ロングバケーション、ふぞろいの林檎たち、明け方の牛丼などなど。学生時代は、社会に出ることに 不安があったり期待があったりしたなあ。大学を出て30年以上経ちましたが、私は何も変わっていないような気がします。

Posted byブクログ

2015/01/04

一人の男の人生を淡々と物悲しさを漂わせながら描く 笑いもあるし、面白いけどどうしても少し寂しくなる 村上春樹のデビュー作あたりを思い出させる 日曜の夜とかにぴったりだと思う

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2014/12/07

「牛丼って、後悔とか自己嫌悪とか、これからどうしようって迷ってたりとか、明日から真面目になるぞって、できもしないこと思いながらとか、、、そういう気持ちと一緒に食わないとだめなんだよ。」 この一文がやたらと好き。

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2014/08/09

大好きな作家のひとり、重松清さん。 同世代と言うこともあり、感情移入しすぎてしまうきらいがあるのですが・・・ この本も最初っから懐かしさにどっぷり! 大滝詠一さんのアルバム『ロングバケーション』、大好きでした! 中でも『恋するカレン』は胸をキュンキュンさせて、毎日のように聴いてま...

大好きな作家のひとり、重松清さん。 同世代と言うこともあり、感情移入しすぎてしまうきらいがあるのですが・・・ この本も最初っから懐かしさにどっぷり! 大滝詠一さんのアルバム『ロングバケーション』、大好きでした! 中でも『恋するカレン』は胸をキュンキュンさせて、毎日のように聴いてました(笑)。 そして『ふぞろいの林檎たち』 これはもう本当にはど~っぷり全身でハマってました(笑)。 主題歌はあの『いとしのエリー』ですが、サザンの歌が随所に使われていて~ 今でも『栞のテーマ』や『ミス・ブランニュー・デイ』なんか聴いたりしたら、胸キュンキュンです(笑)。 『鉄のライオン』というタイトルと装丁を見て、「なんか重そうな本」と、一瞬躊躇しました。 読んでいる間も、単行本で出された時の「ブルーベリー」を改題してまでどうしてこのタイトル?と思っていたのですが・・・ 最後に重松さん自身がこの問いに答えてくれています。

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2014/04/01

地方出身の主人公が、東京での大学生活におけるエピソードを懐かしんで語っているという感じ。話の内容というよりは、80年代前半の雰囲気(当時の音楽やTV番組等が作品中に何度も登場している。)を味わう作品だと思った。 世代の人は楽しめるのかもしれないけど、それより若い世代の私にはあまり...

地方出身の主人公が、東京での大学生活におけるエピソードを懐かしんで語っているという感じ。話の内容というよりは、80年代前半の雰囲気(当時の音楽やTV番組等が作品中に何度も登場している。)を味わう作品だと思った。 世代の人は楽しめるのかもしれないけど、それより若い世代の私にはあまりピンとこなかった。

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2014/02/03

重松さんのエッセイ集。出会った面白い人たち。最後の鉄のライオンは切ない。当時重松さんに影響を与えた様々な人たちは今何をしているのか

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2013/12/12

タイトルは「ブルーベリー」の方がいいかな? 鉄のライオンにした理由は相当の思い入れがあるのだろうけど、そこまで読めないなぁ。 この作中出てくる梶本に愛着がわく。 クラスの女子にランキングをつけて、順番に片思いになっていくなんて面白すぎる。 あの時代の大学生にありがちな パチンコ、...

タイトルは「ブルーベリー」の方がいいかな? 鉄のライオンにした理由は相当の思い入れがあるのだろうけど、そこまで読めないなぁ。 この作中出てくる梶本に愛着がわく。 クラスの女子にランキングをつけて、順番に片思いになっていくなんて面白すぎる。 あの時代の大学生にありがちな パチンコ、マージャン、ゲームセンター、居酒屋、ディスコ など時代を感じる。 もっと前の「俺たちの旅」みたいな70年代の生活とも違う中途半端な時代なのかな?バブル前夜といったところか? こいつのカノジョ、すっごい美人なんです。 とフォローしてくれる友達なんて最高だろう。 でも、重松さんは少し豊かな学生時代を過ごしてるように感じるのは僕だけだろうか?

Posted byブクログ