新三河物語(上) の商品レビュー
徳川家康の活動を描く物語ですが、原著者の大久保彦左衛門が描いた三河物語が底本になっていることから、徳川家の柱石の一つである大久保家を主として描いた物語。よくある徳川家康や織田信長を描いた歴史小説とは違って徳川家の家臣目線なので雰囲気が大分違う。悩める青年大名として描かれやすい徳川...
徳川家康の活動を描く物語ですが、原著者の大久保彦左衛門が描いた三河物語が底本になっていることから、徳川家の柱石の一つである大久保家を主として描いた物語。よくある徳川家康や織田信長を描いた歴史小説とは違って徳川家の家臣目線なので雰囲気が大分違う。悩める青年大名として描かれやすい徳川家康が、常に厳然としたリーダーとして描かれている。上巻は三河の一向一揆鎮圧が主たるテーマ。とても丁寧に描かれていて、読み進めるうちに本書に惹き込まれていった。
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2022/12/17読了。まさに戦国時代の一地域の実相。 封建時代の身分制度が確立しだした頃か。日本のまさに中世16世紀。しかし、中国古代の歴史小説の第一人者の宮城谷氏が徳川家康に関心があったことは興味深いが、この作品はその中でも忠臣大久保一族を中心に(大久保忠教、彦左衛門)記録...
2022/12/17読了。まさに戦国時代の一地域の実相。 封建時代の身分制度が確立しだした頃か。日本のまさに中世16世紀。しかし、中国古代の歴史小説の第一人者の宮城谷氏が徳川家康に関心があったことは興味深いが、この作品はその中でも忠臣大久保一族を中心に(大久保忠教、彦左衛門)記録とされた 三河物語をペースにしてその他の歴史資料み読み取りながら家康とその軍団の生き様を追って行く。 上巻は、三河の国衆や血族を巡る関係など分かりにくかったが、それこそが混沌の戦国時代。上巻は家康の人質時代の今川義元支配から桶狭間、三河の一向一揆迄。
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大久保家の名前が皆似通っていて混乱するけど、家康の若かりし頃を知るにいい本だと思う。 こんなにも一向宗の勢力は強かったんだなというのと、人質時代も含めて家康の人格形成がされていく背景が垣間見えておもしろい。
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<上中下を通してのレビュー> 徳川家康を支えた大久保一族を描いた小説。 松平家を古くから支えてきた大久保一族の結束と忠誠心。 大久保彦左衛門が執筆した「三河物語」がベース。 家臣の視点が面白い。 歴史的事実の裏側で家臣たちがいかにして主君を支えてきたのか。 それに報いてきた主...
<上中下を通してのレビュー> 徳川家康を支えた大久保一族を描いた小説。 松平家を古くから支えてきた大久保一族の結束と忠誠心。 大久保彦左衛門が執筆した「三河物語」がベース。 家臣の視点が面白い。 歴史的事実の裏側で家臣たちがいかにして主君を支えてきたのか。 それに報いてきた主君家康。 徳川家が巨大な権力を手にしてからの大久保一族の変遷。 やるせない事も多々あっただろう… 大久保彦左衛門が「三河物語」を残してくれたからこそ、 後世の我々が知ることが出来た部分も大きい。
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徳川家に仕える大久保一族を書いた小説。山岡壮八の徳川家康と比べると、作者の違いによって異なる家康像が見えてくるのも面白い。綿密な研究で歴史をより忠実に描こうとしている作者なため、歴史について学べるところが大きい。物語としての面白さは少し半減するのだが。 一向一揆について、山岡壮...
徳川家に仕える大久保一族を書いた小説。山岡壮八の徳川家康と比べると、作者の違いによって異なる家康像が見えてくるのも面白い。綿密な研究で歴史をより忠実に描こうとしている作者なため、歴史について学べるところが大きい。物語としての面白さは少し半減するのだが。 一向一揆について、山岡壮八著では家康の母であるお大が、家康に無益な戦をやめるように諭し、慈悲を持って一向一揆収めたように描くが、この作品では家康を母を高めるためにそんなフィクションを作らない。リアルな一向一揆と、その特に感動的ではない収束を描く。 長篠の戦いも、鉄砲の魅力が事を決したように描かないのが、新鮮だった。
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一向一揆の一つの見方として、家康に対する「審判」というキーワードが浮かんでくる。温情裁定の裏に隠された忍耐は、乱世を生き抜いた家康の処世術を象徴するかのよう。だからこそ長きにわたって民を掌握することができたのかもしれない。
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何故もうちょっと早く読まなかったのだろうと素直に思えた作品。新しい家康像が新鮮。がそれだけでなく、どう生きれば良いのか?を示唆させてくれる。
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松平家が一城の主ですらない時代から始まるだけに、スケールの大きい話は少ない。だが、それだけにとにかく描写が細かく、具体的で緊張感がある。武将たちの息遣いが感じられるよう。大久保家だけでも何人もの人物が出てくるので、登場人物が分からなくなりがちなのは仕方ないか。
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ケレン味のない歴史ものという感じ。 嫌いなわけではないのだけど、なにかどこか自分と合わないところがある。それがどこなのかよく分からない。
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徳川家康の家臣、大久保一族の物語。上巻は家康が今川から独立し、一向一揆に立ち向かうところ。 登場人物も多く、読み進むのに苦労したが、それを差し引いても、充分読み応えある作品。 家康か天下人となった一因がよくわかる。
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