インディアン・サマー騒動記 の商品レビュー
第4回ミステリーズ!新人賞受賞作収録。 面白かった!エピローグの繋がり具合が最高です。 創元の新人賞は間違いないですね。
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7話のミステリー連続小説・・・前半3話は独立したお話かと思いきや後半の3話の話と合わせてエピローグで関連性が結ばれています。面白い編集でした。ミステリーは奇妙な話や超常現象が謎を起こし ”最後に真実は一つ” と言わんばかりに種明かしとなりますが本作は読者の為に美味しい謎を最後に...
7話のミステリー連続小説・・・前半3話は独立したお話かと思いきや後半の3話の話と合わせてエピローグで関連性が結ばれています。面白い編集でした。ミステリーは奇妙な話や超常現象が謎を起こし ”最後に真実は一つ” と言わんばかりに種明かしとなりますが本作は読者の為に美味しい謎を最後に残してくれました。全部サッパリと謎解きがされるミステリーは読者の読了後のお楽しみを無くしてしまうものと思います。その点でなかなか面白く読めました。 読後感=謎は謎を呼ぶ・・読者の心にも・・・
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
深夜のみ営業の床屋、大学生を鬼ごっこに誘う小学生、毎年七夕に海辺で佇む男性、古い別荘に集まってくる猫。日常の謎としてはどれも解決したくなるものばかり。デビュー作であるようだが、次作に大いに期待したいと思う。最後の謎が解けたとき、イギリスが舞台の作中作が提示され、思わぬエンディングが待ち受けている。実はこのトリック、他の作品でも読んだことがあったので、それほど驚くことはなかったが、読後感はとてもよかった。成功していると言っていいと思う。やはり主人公が大学生という簡単な設定と、それほどしつこくない伏線が心地よいからだろうか。ちょっとそれには無理があるのではと思う部分もあったのと猫の謎が今ひとつ消化不良だったので評価は落としたが、面白かったのは間違いない。
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創元お得意の日常の謎で始まった物語がだんだんミステリーテイストになり最後は幻想におちる。 なかなかよく、ぞくっとしました。
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ミステリーフロンティアだったので読んでみました。 (内容も面白そうでしたし・・・) 知らない作家さんだったのですが、 新刊が出たら読みたいと思うくらい好きになりました。 ドッペルゲンガーを捕まえに行くと言う設定が面白いです。 ただ、最後のエピローグは別になくてもいいような...
ミステリーフロンティアだったので読んでみました。 (内容も面白そうでしたし・・・) 知らない作家さんだったのですが、 新刊が出たら読みたいと思うくらい好きになりました。 ドッペルゲンガーを捕まえに行くと言う設定が面白いです。 ただ、最後のエピローグは別になくてもいいような気がします。
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超常現象としか思えないような謎を、さらりと見事に解き明かす大学生・佐倉。彼とその友人たちが立ち向かう謎解きの日々を7編に収録。前半の3 編(「夜の床屋」、「空飛ぶ絨毯」、「ドッペルゲンガーを探しにいこう」)は、まさに彼らの人物紹介を兼ねた、どちらかといえば軽量級の物語。後半に用意...
超常現象としか思えないような謎を、さらりと見事に解き明かす大学生・佐倉。彼とその友人たちが立ち向かう謎解きの日々を7編に収録。前半の3 編(「夜の床屋」、「空飛ぶ絨毯」、「ドッペルゲンガーを探しにいこう」)は、まさに彼らの人物紹介を兼ねた、どちらかといえば軽量級の物語。後半に用意された4編はひと味違うもの。東京創元社の主宰する「ミステリーズ!新人賞」最終候補作(2006年)となった「『眠り姫』を売る男」を核に据えた書き下ろし連作(「葡萄荘のミラージュ?」、「葡萄荘のミラージュ?」、「『眠り姫』を売る男」、「エピローグ」)は、見事に構想を広げたスケールの大きい作品へと変身。読み応えのあるシリーズとなっている。
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連作短編7編。「第4回ミステリーズ!新人賞受賞作」と「第3回ミステリーズ!最終候補作」をなんとか絡めようという無理矢理感がどうにも不自然で後味悪し。それぞれはそれなりの出来なんだから独立したお話としておけばよかったのに…。絵に描いたような蛇足。
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今作がデビューになる日常の謎系作品ながらも、なんだか 不思議なほど既に雰囲気を持った作家さんで、作品です。 日常の謎的でありながら、その謎がかなり大掛かりな謎で 自然とその真相が気になってしまうのは上手いですよね。 無人駅近くの過疎化した廃商店街で深夜にいきなり営業を 始める床屋...
今作がデビューになる日常の謎系作品ながらも、なんだか 不思議なほど既に雰囲気を持った作家さんで、作品です。 日常の謎的でありながら、その謎がかなり大掛かりな謎で 自然とその真相が気になってしまうのは上手いですよね。 無人駅近くの過疎化した廃商店街で深夜にいきなり営業を 始める床屋、住人が寝てる間に消失した絨毯、小学生が ドッペルゲンガーを退治しに行ったり...となかなか 突拍子のない設定が魅力です。それだけでもひと味違う キラリとしたセンスを感じてしまいますよ。 あえてなのかもしれませんが、所謂探偵役にさほど魅力や 個性を感じさせていないのが、良いのか悪いのかはちょっと 判断出来かねますけど...欲を言えば、もう少し人物に 思い入れ出来るキャラ作りだともっと好みだったかも。 基本的には好きなパターンですが、ラストのエピローグは 必要だったかぁ?? と流石に疑問を感じてしまう程、強引かつ 蛇足感があるのが勿体ナイ!! と思うのは自分だけっすかね? とは言え、ミステリフロンティア・シリーズらしい良作。
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