ワーカーズ・ダイジェスト の商品レビュー
#22奈良県立図書情報館ビブリオバトル「食」で紹介された本です。 2012.11.17 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-888.html?sp
Posted by
『ワーカーズ・ダイジェスト』 仕事ってこんな感じなのかな、当たらずも遠からずってとこでこんな感じなんだろうな。やりきれなさ、ままならなさを抱えながら、「茶番だよなあ」とか思いながら、社会のお約束ごとに巻かれて過ごしていくのだろうな〜。社員訪問の質問なんてほとんど意味ないかもなそう...
『ワーカーズ・ダイジェスト』 仕事ってこんな感じなのかな、当たらずも遠からずってとこでこんな感じなんだろうな。やりきれなさ、ままならなさを抱えながら、「茶番だよなあ」とか思いながら、社会のお約束ごとに巻かれて過ごしていくのだろうな〜。社員訪問の質問なんてほとんど意味ないかもなそう考えると、つくづく就活ってアホらしいよ。 アホらしいし茶番かもしれないけど、まあ不幸ではない日常があることもわかるし、多分私にはそれぐらいの感じがちょうどいいのだと思う。津村作品との親和性はこういうとこにもある気がする。『ダージリン急行』が登場。ついにドンピシャりな固有名詞が来てしまっていよいよ本当に好きになってまいそう。 『オノウエさんの不在』 「こんなやつがのうのうとしてて、あの人がこんな苦しむなんて」な状況に、主人公はちゃんと怒れる人。私も「この人がツラい目に遭うのは/この人を辛い目に合わせたヤツは許せない」と思えるほど、尊敬したり大切に思える人と出会いたいね〜
Posted by
良くもないけど、悪くもない 特に幸せではないけど、不幸でもない 誰かの日記を読んでいるような、そういう淡々とした作品 正直読み始めると眠くなってしまって、読み切るのに時間がかかった あとなぜか、作品名や著者名でブクログ内を検索してもこの作品がヒットしない
Posted by
お仕事小説 大きな盛り上がりやハラハラドキドキがあるわけではないが、勤め人あるある的な内容は、日々の仕事や、それを中心とした生活になってしまっているサラリーマンには、ことさら刺さる 身に降りかかる理不尽や取り巻く会社環境の描写とともに、特に主人公たちの心の内や考え方がとてもリア...
お仕事小説 大きな盛り上がりやハラハラドキドキがあるわけではないが、勤め人あるある的な内容は、日々の仕事や、それを中心とした生活になってしまっているサラリーマンには、ことさら刺さる 身に降りかかる理不尽や取り巻く会社環境の描写とともに、特に主人公たちの心の内や考え方がとてもリアルであり、共感強い そしてそれらの文章表現が詩的でもあるところが、楽しめる
Posted by
現実的すぎる(笑) 現実って、ミスチルの言葉を借りれば良いこと49嫌なこと51の比率。そんなもんだよね、っておもってる。 そして、この小説の二話も、そんな感じに淡々と進み、エンドという感じがなく巻末に至る。 ところが、私としては多少の非日常を求めて読書するので、個人的評価は⭐️二...
現実的すぎる(笑) 現実って、ミスチルの言葉を借りれば良いこと49嫌なこと51の比率。そんなもんだよね、っておもってる。 そして、この小説の二話も、そんな感じに淡々と進み、エンドという感じがなく巻末に至る。 ところが、私としては多少の非日常を求めて読書するので、個人的評価は⭐️二つです。
Posted by
面白いなぁ。 津村記久子さんの本は最近読み始めたばかりだけれど、今のところハズレがない。 とても好み。 時間が経って忘れつつあるけれど、本作は表題の"ワーカーズ・ダイジェスト"と"オノウエさんの不在"の二作が収録されている。 ワーカーズ...
面白いなぁ。 津村記久子さんの本は最近読み始めたばかりだけれど、今のところハズレがない。 とても好み。 時間が経って忘れつつあるけれど、本作は表題の"ワーカーズ・ダイジェスト"と"オノウエさんの不在"の二作が収録されている。 ワーカーズ・ダイジェストは、同じ生年月日の佐藤という男女が出会う物語。 ちょうど最近、夫婦同姓が行きつく500年後の未来は日本人全員佐藤さんという話を聞いて、なんだかタイムリーな感じもした。 食べ物がやたら美味しそうだったなぁ。 あとは、仕事で関わる人との地味なんだけどものすごい大きいストレスを感じる描写がリアルで、読んでいるこちらまで胃がキリキリしてきたことを覚えている。 小説の中に出てくる女性同士の友人関係にあまり共感したことがなかったのだけれど、今まだ読んだ本の中で一番私と私の友達のやりとりに似ていてぐっと主人公との距離が近づいた気がして嬉しかった。(クリロナが出てくるたびに、イケメン、イケメンと義務的に冷やかすところ) 終わり方が結構不意打ちで、もうあとほんの少しだけ先の展開を知りたかったとは感じた。 オノウエさんの不在は、最後までオノウエさんが出てこないまま、彼に対する周囲の反応や扱われ方でオノウエさんの人となりがだんだんわかってくる展開。 学閥には属さない分、仕事で実力を示しある程度上まで上り詰めた、学閥外の後輩たちの希望の星であるオノウエさんはなぜ重役を外されるのか、みたいなお話だった記憶。 こちらは、前作と異なりとても満足感のある素晴らしい終わり方だった。
Posted by
津村記久子さんの語り口が好きになって、どんどん読んだ。仕事に対する思いが、32歳の男女の立場から交互に語られていて、興味深かった。仕事は人を成長させるのだなと思い、私も日々頑張ろうと思った。
Posted by
表紙が可愛く惹かれて購入。 面白い部分もあり登場人物が多く理解が追いつかない部分もあり、少し合わなかった。
Posted by
32歳の男女を描く、「ワーカーズ・ダイジェスト」と、短篇「オノウエさんの不在」の二本立て作品。 ネットでレビューを先に少し読んで、(自分も年齢が近いこともあり)気になって手に取りました。 感想としては、 ・関西が舞台(関西弁も登場し、地元民には分かる世界観が展開されている感じ...
32歳の男女を描く、「ワーカーズ・ダイジェスト」と、短篇「オノウエさんの不在」の二本立て作品。 ネットでレビューを先に少し読んで、(自分も年齢が近いこともあり)気になって手に取りました。 感想としては、 ・関西が舞台(関西弁も登場し、地元民には分かる世界観が展開されている感じ) ・メインの登場人物がともに32歳、独身、佐藤という名 ・とくに仕掛けや繋がるところなどはない ・連続ドラマみたいなほのぼの感 といった感じでした。 「最終的に二人の佐藤さんがどうなるのか?」という観点では、ほのぼのしたり同調したりしながら見守っていて面白かったですが、私はSFやミステリを読むことが好きだからなのか、 「なぜ重信はゴミ屋敷寸前の部屋に住んでいたのか?」「千珠香が助手をしている大御所とは」 「冨田さんのその後は?」 「湯川さなみと夫の関係って……?」 と、疑問に思うところが多々あって、しかもそれらは全く本筋には関係なく流れていってしまう(結局どうなのかはわからない)というところにもどかしさを感じました。 提示される「?」に応えの示されない小説というものもあるんだな、と勉強になりました(笑) 「オノウエさんの不在」に関しては、こういうことが、世の中では珍しくないし、会社を支えた人であっても、会社(という組織)にとっては一つの駒にすぎない、という印象を受けました(もちろん、オノウエさんの意向かもしれませんが……)。 本文には関係ないことですが、表紙絵が持ち歩いたりカバー掛けずに持っていると気まずい(?)感じで、私は好きではなかったです。 「そうそう、こういう人いる!」「大阪駅ってこういう感じだよねー」(自分も同じ年代)という感じで共感できる方には、面白い作品です。
Posted by
こんなに共感できておもしろい小説ははじめて。 おそらく、主人公2人が勤め人で、自分と同じくらい疲労が蓄積されていて、自分と同じくらいの金銭感覚で、日常の楽しみにするもののレベルも同じくらい(スパカツ、ナスビオンナスビ)だからだと思った。 好きだなと思った言い回しや表現も多かっ...
こんなに共感できておもしろい小説ははじめて。 おそらく、主人公2人が勤め人で、自分と同じくらい疲労が蓄積されていて、自分と同じくらいの金銭感覚で、日常の楽しみにするもののレベルも同じくらい(スパカツ、ナスビオンナスビ)だからだと思った。 好きだなと思った言い回しや表現も多かった。 ・眉をよせて、歯を食いしばって、ゆっくりと、そしてわりにあっさり起き上がる ・眠ることを等級付けするなら ・とりあえずラッセンではない、と思う。我ながら最低の消去法だと思う。 ・どこで誰に心の廃棄物を捨てれば適切かよく分かっている その時その時のベストを尽くして明日も働こう〜!
Posted by