天狗小僧魔境異聞 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸時代、平田篤胤が天狗小僧寅吉と再び邂逅し、 仙境ばかりでなく、さまざまな魔境へも行き見聞きしてきた話を語る。 その設定が面白い。 寅吉(嘉津間)が見てきた魔境の話は、 現代の日本であったり、ヨーロッパの国であったりする。 平田篤胤の生活を描きつつ、7つの連作短編という風にもとれる。 魔境の話は親子や夫婦、結婚しない女などリアルにありそうな話で、 ちょっと毒が含まれてる。 天狗の話かと思ってわくわくしたけれど、 普通の庶民の話がほとんどだったので、ちょっと残念。
Posted by
江戸時代の話。 時空を越えることのできる人物が見てきた様を語っていきます。 皮肉さがおもしろかった。
Posted by
舞台は江戸の国学者平田篤胤と周囲の人々。 天狗小僧と異名をとり篤胤の元に寄食する嘉津間(かつま)は仙界、魔界を行き来でき、その見聞をそれぞれの人の抱える屈託に応じて聞かせる。 その「魔界」とは現代の日本や、南の島、近未来の大震災後の日本だったりする。 現代社会の普通の人の暮らし...
舞台は江戸の国学者平田篤胤と周囲の人々。 天狗小僧と異名をとり篤胤の元に寄食する嘉津間(かつま)は仙界、魔界を行き来でき、その見聞をそれぞれの人の抱える屈託に応じて聞かせる。 その「魔界」とは現代の日本や、南の島、近未来の大震災後の日本だったりする。 現代社会の普通の人の暮らしの中、普通の人の心の中の「魔」をクローズアップして見せる手法が面白い。
Posted by
平田篤胤に興味があって読んだ。 坂東さんの初期作品の感じが好きなので、また戻ってくれてうれしいです。
Posted by
- 1