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監査論テキスト の商品レビュー

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2011/10/31

監査論の入門テキストです。 私は受験生では無く、財務報告作成側の実務家ですが、その視点から感想をいくつか。 決算開示早期化のプレッシャーの中、限られた人員と時間でチェックをしなければならないので、リスクアプローチや試査のサンプリングの方法などは興味深く読めました。また、会社の固有...

監査論の入門テキストです。 私は受験生では無く、財務報告作成側の実務家ですが、その視点から感想をいくつか。 決算開示早期化のプレッシャーの中、限られた人員と時間でチェックをしなければならないので、リスクアプローチや試査のサンプリングの方法などは興味深く読めました。また、会社の固有リスクや統制リスクの話も。 これらの監査手法を財務報告作成部門でも応用すると、 全ての仕訳を元データにまで遡って検証するのは不可能である以上、 組織内の内部統制に依拠しているわけですし、 エビデンスとは照合するにしても、時系列比較や質問により 仕訳金額の妥当性を検証しているのはまさに監査の手法なわけです。 現状、細か過ぎる数字の照合に時間を取られているスタッフもいるので リスクアプローチの考え方を理解してもらって、時間配分を見直そうかと。 また、全件照合(精査)ではなく、試査による抜き取り検証の手法も。 どうやら経験的な抽出では無く、統計的に有意な抽出法もあるようなので ここはひとつ統計学の手法も学んでみようかと思います。 一つヒントを得られると次々思考がひらめく感覚を得られたので 問題解決のヒントを求めている実務家にも一読をお勧めします。

Posted byブクログ