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ドクター・ラット の商品レビュー

3.6

26件のお客様レビュー

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2025/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中盤面白かったが、オチはなんだか消化不良。 結局話自体は動物たちが世界各地で集まって人間が全員殺しましたよってだけだったな。もっと何かあると思っていたのだが。集まっていくスピード感、ワクワク感は楽しかった。誰が呼びかけたのか、「一つの動物になる」とはどういう意味だったのか、そもそもなぜ集まるのか、なぜドクターラットだけはこの流れに含まれていないのか、色々な疑問が次々に湧き、その答えがあると思って読み進めたのだが、特に答えはなく。残念。 訳者の後書きを読むとどうやらそういう作品ではないらしい。何か大きな種明かしやらどんでん返しがあるわけではなくただ動物が人類に反抗し集まるこのドライブ感を楽しむ本だったよう。にしちゃ長くないか、特にオチがないのならもう少し短くても同じような楽しめたと思うのだが。最後ラットがただ一匹残って歩いていく描写は「虚しい勝利」を感じさせる良い終わりだった。 もう少しSFを期待していたのだが、そうでもなかったよう。

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2024/11/24

動物視点の残酷な寓話。全動物が結束し反乱。去勢され狂ったドクターラット一匹だけが人間の味方。肉食や動物実験は生命の犠牲で成立つ。読後,人間が厭になる。(生物兵器は脅威。)※象が列車に体当/狼の一族

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2025/06/13

最後まで、なんだなんだ何が始まるんだと思いながら、駆け抜けるように読み終えた。 「何か」に呼ばれ現状を捨て集まる動物たちの視点と、それを止めようと奮闘する少々狂ったネズミ、ドクターラットの視点が交互に書かれている。現実的な動物達の訴えと、動物実験を推進したいネズミというファンタジ...

最後まで、なんだなんだ何が始まるんだと思いながら、駆け抜けるように読み終えた。 「何か」に呼ばれ現状を捨て集まる動物たちの視点と、それを止めようと奮闘する少々狂ったネズミ、ドクターラットの視点が交互に書かれている。現実的な動物達の訴えと、動物実験を推進したいネズミというファンタジーさの対比が不思議な感覚だった。 人間も同じ動物だからこそ過剰な搾取はよくないとも思えるし、それも含めて人間という動物の一種と表現できるかもしれないなどど色々頭を巡った。50年前の本と知り驚く。 ペットとして飼われていた犬の 「いまのおれには主人のことがよくわかる。すごく乾いていて、すごく満たされていなくて、おれにそれを埋めてほしくてたまらない」 が頭に残った。帰ってきて駆け寄ってくれるペットが、こう思っていたっておかしくないなと思った。

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2024/06/27

一読し、頭の血が沸騰した。 ある日突如として世界中の動物たちが謎の行動を取り始める。その中で人並みの知恵を身につけた一匹のネズミだけが人類の味方になる。 この小説には悪意と毒が溢れている。その毒は人の中にじわりじわりと入り込んできては脳を犯してくる。 この毒々しいジャケットを見よ...

一読し、頭の血が沸騰した。 ある日突如として世界中の動物たちが謎の行動を取り始める。その中で人並みの知恵を身につけた一匹のネズミだけが人類の味方になる。 この小説には悪意と毒が溢れている。その毒は人の中にじわりじわりと入り込んできては脳を犯してくる。 この毒々しいジャケットを見よ! 今まさに我々は毒と悪意、そして悪夢に満ちた世界を目撃する。こりゃすげえ。

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2020/08/08

実験動物が反乱を起こし、人間以外のすべての動物が参加して大勢力になる。主人公のドクターラットは、1人人間に味方するが。 怪作

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2018/12/17

p50 おれは人間ちの手をなめて、クラッカーでもなんでも、彼らが投げてよこすものをねだっていたが、いまはーーいまは朝のように冷たくて澄みきった森の小川をなめている。 強烈やわ。

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2013/09/30

 1976年発表。様々な動物の一人称視点で語られる寓話。人間に支配されてきた動物達がスピリチュアルな何かに導かれ、集結しようとする。残酷な動物実験によって知性を得た「ドクターラット」は、人間による動物達の犠牲の正当性を説くが……。  まさにストレンジとしか言いようがない小説だった...

 1976年発表。様々な動物の一人称視点で語られる寓話。人間に支配されてきた動物達がスピリチュアルな何かに導かれ、集結しようとする。残酷な動物実験によって知性を得た「ドクターラット」は、人間による動物達の犠牲の正当性を説くが……。  まさにストレンジとしか言いようがない小説だった。寓話らしく、全ての描写が非常に極端。特に、主人公のドクターラットの性格が印象的。おそらく彼は人間の姿そのものなのだろう。もちろんここまで露骨ではないだろうが、私達は概ねこんな考え方を持っているはずだ。だからコミカルでグロテスクな表現を変な話だと笑う一方で、薄ら寒い気も起こる。  こういうテーマ自体はありきたりと言えばありきたりなのだろうが、この小説が面白いのは、ラストを破滅的に描いたところと、その破滅さがポジティブともネガティブとも言いきれないところだと思う。単に不穏。そして少し寂しい。これが安易にホンワカした結末だったら、思想を押しつけてくるベジタリアンや捕鯨禁止を訴える団体の気配を感じ、読んでいて萎えてくる気がする。

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2013/06/09

動物好きは泣いちゃうかも。 残酷な実験の末に、人間並みの知性を持つに至ったと主張する一匹の気狂いマウス、ドクター・ラット。彼を狂言回しとして物語は進んでいく。 彼の語る動物実験の残虐さは身の毛がよだつほどなのだけど、彼の躁的な語り口調や、彼が人間の代弁者として弁ずる、全く実の...

動物好きは泣いちゃうかも。 残酷な実験の末に、人間並みの知性を持つに至ったと主張する一匹の気狂いマウス、ドクター・ラット。彼を狂言回しとして物語は進んでいく。 彼の語る動物実験の残虐さは身の毛がよだつほどなのだけど、彼の躁的な語り口調や、彼が人間の代弁者として弁ずる、全く実のない実験の必要性などには思わず笑わされてしまうという、なんとも複雑な読み心地。 自我に目覚め、大いなる「呼びかけ」を内に感じて一点を目指して集結しようとしている様々な動物たちの一人語りにも心うたれる。 ブロイラー養鶏場の雌鳥のアンニュイなつぶやき、屠殺場に引かれてきた牛や豚のとまどいや慄き。 なかでもかつてつがった雄熊に対する、雌熊の切ないような思いには、ぐっときてしまう。 そうした一人語りを経て後であるせいか、最後のシーンでは、虐殺されゆくのがまるで動物ではなく、子を抱いた母親や足元も覚束ないような老人であるかのような、かつて、そして今も行われているかもしれない、非戦闘員に対する殺戮をも思い浮かべてしまった。

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2013/06/04

今まで読んだ本で一番怖い。 怖くて途中までしか読めなかった。 10ページくらいでライフゼロになる。

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2013/05/04

30年以上も昔に書かれた作品とは思えない新しさ。 というか、このわけのわからないところが新しいのだろうと思います。 実験動物の独白かと思いきや、野生の動物や、家畜やそして人間の独白も加わって、どの視点に、自分を置いたらいいのかと思案しているうちに終了となりました。 読後の感...

30年以上も昔に書かれた作品とは思えない新しさ。 というか、このわけのわからないところが新しいのだろうと思います。 実験動物の独白かと思いきや、野生の動物や、家畜やそして人間の独白も加わって、どの視点に、自分を置いたらいいのかと思案しているうちに終了となりました。 読後の感想は、何とも複雑。 どうせなら、動物たちに革命を成功させてあげたかったような気もしてきます。 人間って・・・・ね。 と言いつつも、今日も卵を食べ、お肉を食べ、魚を食べます。

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